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🔴【第1話から読む】高級スーパーで勝手に買い出し→「割り勘ね」迷惑すぎる友人の襲来|親切を押し付ける友人
キッチンを占拠したまいは、みどりの制止も聞かず大量の料理を強行。結局、味が濃く食べきれない料理と、冷蔵庫に入れられずに放置された高級な生ものが残されてしまいます。まいは満足して帰宅し、みどりは高額な請求と残された「迷惑な証拠」にイライラを隠せません。
勝手にキッチンに立つ友人
あの日のまいの「善意」は、本当にありがた迷惑の極みでした。一度キッチンに立たせたら最後、彼女の独壇場です。
「はい、じゃあ、みどりはそこのリビングで休んでて!このキッチンは今日は私のステージってことで~」
そう言って、まいは私のテリトリーであるキッチンを占拠。広げられた高級食材の数々。もう、リビングで休んでいろと言われても、フライパンの音や包丁のトントンという音が気になって、全然落ち着きません。
「まいちゃん、本当に申し訳ないけどこの辺でやめておこうよ。そんなにたくさん食材使っても、食べきれないよ」
私はもう一度、やんわりと制止を試みました。食材を無駄にしたくないという思いと、これ以上費用を膨らませたくないという現実的な思いが、私を突き動かしました。
「ダメダメ!せっかく作ったのに残すなんてありえない!それに、私が一人暮らしの時、どれだけ自炊頑張ってたと思ってるの?量だってちゃんと計算してるからさ、食べきれるに決まってるよ」
彼女の言う「量だってちゃんと計算してる」なんて、どう見ても嘘でした。なぜなら、鍋には今にも溢れそうなほどの具材が詰め込まれていたからです。
人数に見合わない量の食事
結局、まいは止まりませんでした。彼女の辞書には「遠慮」や「相手の意向を尊重する」という言葉はないみたい。自分の価値観こそが正義。そのプライドが邪魔をして、私の提案を全て却下し、自分のペースで調理を続行するんです。
数時間後にようやくできあがった料理は、案の定、お皿にてんこ盛り。しかも、作り慣れていないレシピだったのか、味が濃すぎて、私と淳は一口食べて顔を見合わせてしまいました。
「どう?おいしいでしょ!やっぱり外食なんかより、手作りが一番だよ」
まいは満足そうにそう言いましたが、私と淳は、その半分も食べられませんでした。食べきれない量を前にして「これで割り勘か」と思うと、さらに食欲が失せてしまう悪循環。
「ごちそうさまでした!いやー、おなかいっぱい」
まいは自分の満足感を満たしたら、時計を見つめ
「あ、もうこんな時間?清算はあとでメッセージするからpaypayで送ってね、今日はこれで帰るわ」
さっさと帰ってしまいました。そして、嵐が去った後に残されたのは、山盛りの残り物と、手付かずの生もの。高級スーパーで買ったという、ちょっとお高いチーズとか、使いかけの鶏肉とかが、冷蔵庫の外のカウンターにそのまま放置されていました。
友人の行動に怒りがこみ上げる
「……ちょっと、これ。冷蔵庫に入れずに置いていっちゃったよ。これじゃ傷むだろ」
淳はため息交じりに言いました。その生ものを見て、私はさらに怒りがこみ上げました。
「作った方が安いって言ったって、こんなに余らせて、生ものまで置いていかれたら、かえって迷惑だよ…」
結局、残った料理は翌日頑張って食べましたが、使いかけの生ものは、私たちも使い道に困ってしまい、一部は残念ながら捨てる羽目になりました。もちろん、請求された費用はきっちり支払いました。
「これでまいちゃんにイライラするって、器が小さいの…?」
彼女の押し付けがましいプライドが、我が家の平和を蝕んでいくことに、どうしようもない苛立ちを覚えるのでした。
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あとがき:押し付けがましい「正義」が残すもの
まいの辞書には「遠慮」も「尊重」もないため、みどりの家は彼女の「調理実習室」と化してしまいます。作り慣れていない高額な料理を大量に残され、その上、冷蔵庫に入れるべき生ものまで放置されるという後始末まで押し付けられるみどり。これは、まさに「ありがた迷惑」の構造そのものです。結局、外食よりも費用がかさみ、食材を無駄にするという、最も彼女が否定したはずの結末を迎えます。まいは、自分は正しいことをしたという満足感だけを得て去り、残されたみどりだけが、経済的・精神的な負担を背負うことになるのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










