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「完全に一線越えてる」夫もドン引きのボスママの奇行→【反撃の準備】は始まった|近所のヤバいママ

念願のマイホームへ引っ越し、新しい生活をスタートした佐藤家。近所付き合いにも期待がふくらんでいたが、向かいのママ友から告げられたのは「ボスママ」と呼ばれる女性・東城さんの恐怖。理不尽な監視が続く中、怯える子どもたちを前に、みのりと夫は家族を守るため立ち上がり…。『近所のヤバいママ』第4話をごらんください。

🔴【第1話から読む】「旦那さん、稼ぎ悪いの?」→失礼すぎる!新居の近くに住む“不穏なボスママ”|近所のヤバいママ

東城さんが、佐藤家へ執拗に干渉し始める。嫌味や監視行動が続き、子どもたちまで怯えるように。近所の家族が追い詰められて引っ越した過去も重なり、みのりは恐怖と葛藤につきまとわれていた。

不安が日常を侵食していく

不安 PIXTA

東城さんの視線が、私たちの日常にべったりと張り付くようになってから、子どもたちは夜に何度も目を覚ますようになった。「窓の外に誰かいる気がする」と泣きながら私の腕にしがみつく小さな手の震えを感じる度、胸がぎゅっと締め付けられる。

私が「覗かないでください」と言った後も、東城さんは監視をやめるどころか、より積極的に家の周囲をウロウロするようになった。 庭先の花に水をあげているふりをしながら、こちらをじっと監視する。ゴミ捨てに出れば、いつの間にか後ろに立っている。

「みのり、何かあった?」

その夜、リビングで夫の大智が真剣な目で私を見つめた。 表情には不安と怒りが入り混じっていた。

「……実は、東城さんが…」

最近の東城さんについて話すと、夫は冷静にこういった。

「防犯カメラ、つけよう。その人、完全に一線越えてる」

その言葉に、私は中村さんの顔を思い出す。 私もカメラをつけて、中村さんみたいなことを言われたらどうしよう。夫に不安を吐露すると、夫はまゆをひそめてこう言う。

「みのりが嫌がってる理由はわかるよ。でも、子どもたちもいるんだから俺たちが守らないと…」

大智が言いかけたところで、娘が泣き声をあげた。 すぐに寝室へ向かい、子どもの背中をさする。

「こわい…ママ…」

その言葉を聞き、私はやはりカメラを置かねばならないと思った。子どもの恐怖心を、できるだけ早くゼロにしてあげたい。

守るための決断

話し合い 夫婦 PIXTA

買い物に行っても、心は重たいまま。ふと視線を感じて振り返ると、すぐそばに東城さんがいたらどうしようと意識してしまう。

「……どうすればいいの」

カートの取っ手を握る手に力が入る。出口が見えず、ただ不安だけが膨れ続ける。そんな時だった。スーパーの掲示板に、チラシが貼られていた。

―――地域安全パトロール強化月間。

そうだ。東城さんがしていることは明らかなプライバシーの侵害だからこそ、ちゃんと証拠を残してしかるべき場所に相談しなくては。私はスマホを握りしめ、大智にメッセージを送った。

「カメラ、つけよう」

すぐに返ってきた返信。

「オーケー。絶対、家を守ろう」

画面の文字が滲んだ。けれど、その涙は少しだけ温かい気がした。

始まった静かな闘い

防犯カメラ PIXTA

週末、大智と一緒にホームセンターへ行き、スマートタイプの防犯カメラを購入した。 配線も工事も不要で、スマホで映像確認できる優れもの。震える心を押さえつけながら、「これで大丈夫」と自分に言い聞かせる。

設置位置を相談しながら脚立に上る大智を、私は支えていた。

「よし、これでOK」

大智が腕を伸ばして固定し終えたところで声がした。

「あら、監視カメラ?佐藤さんも色々と…大変ねぇ」

振り向くと、案の定、東城さんが塀の向こうに立っていた。

「知らないうちに誰が家に入っているかわからないし、妻って不安になるものよね?」

その言い方は、ただの世間話のように柔らかい。それなのに、面にかけられた薄氷のように危うくて、冷たい。大智が小さく舌打ちした。

「今のって、どういう意味ですか?」

低く、抑えた声。いつも穏やかな彼が怒っているのがわかる。

「まあ、ご主人怖~い。佐藤さんはいい旦那さんがいていいわね~」

東城さんは意味ありげに笑うと、踵を返して去っていった。私はその姿を、一歩も引かずに見送った。胸の奥に、小さくても確かな炎が灯っていた。嫌味を言われた。また噂を流されるかもしれない。挑発はこれからもっと激しくなるだろう。それでも私は、絶対負けない。

自分の家の方に歩いて行った東城さんの視線が、またこちらに向けられているのを感じる。でも、今日は怖くない。私たちの家は、もう無防備じゃない。ここには、家族を守ろうとする意志があるから―――。

🔴【続きを読む】【スカッと】ボスママの迷惑行為に警察官が…→住宅街の最低行動に制裁が下る日|近所のヤバいママ

あとがき:恐れが生んだ一歩

恐怖は、私たちから勇気を奪うだけの存在ではない。守りたいものがあるからこそ、震える膝のまま前に踏み出せる──今回のみのりは、まさにその瞬間にいました。東城さんの存在は依然脅威であり、闘いはこれからが本番です。

それでも、家族の背中に寄り添い、諦めずに向き合おうとする一歩は、小さな炎となって確かに灯りました。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】近所のヤバいママ

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