🔴【第1話から読む】キャッシュカードの紛失...消えた50万円の謎|金を盗む夫
不安が拭いきれない美和子は、警察へ相談に行きました。「身内の犯行の可能性が高い」と言われ、夫を疑いたくない気持ちと怪しい言動の間で気持ちが揺れ動いていました。
ママ友にも「夫が怪しい」と言われ…
夫への疑念に耐えられなくなった私は、信頼しているママ友・彩に事の顛末を打ち明けました、
彩「それ、絶対怪しいって。返答が曖昧すぎるじゃん」
私「でも証拠はないし……夫がそんなことするなんて、考えたくなくて」
彩「証拠は、美和子が見たくないだけなんじゃないの?」
たしかに、私はずっと「夫を信じたい気持ち」と「現実」がぶつかっていました。もう少し調べれば言い逃れできない証拠が出てくるかもしれないのに、その行動を起こすのが怖かったんです。
義母の言葉
その翌日、私は銀行に行って、通帳の記帳を細かく確認しました。引き出しはすべて同じATMから、ほぼ同じ時間帯。その日、夫が何をしていたかは共有カレンダーやLINEのトークで確認すればすぐ明らかになりました。それらの日はすべて、私が仕事で夫だけが休みの日や、仕事で遅くなると言っていた日だったのです。
私「これ、偶然じゃないよね......」
喉の奥がぎゅっと詰まりました。さらに追い打ちをかけるように、義母から電話がかかってきました。
義母「浩志のことなんだけど、最近また付き合いが増えたと言ってるのよね。お金のこととか、大丈夫なのかしら」
“また”という言葉に引っかかりました。
私「お金のことって?」
義母「あ……いや、美和子さんが里帰り中にね、どうしてもっていうから、お付き合いのためのお金を渡したことがあって…」
私は確信しました。夫は私が里帰り中から大金を使っている。きっとあの50万円もそうだ。
夜、夫は高級フルーツ店の紙袋を下げて帰宅してきました。中には旬のフルーツがたっぷりと乗ったケーキが入っていました。以前までは、優しい夫だと思っていました。でも今日はうれしくない。きっと「俺はお金に困っていない」「俺が盗むはずないだろう?」という見せかけの優しさなのです。
私はずっと、”優しい夫”を作り上げていただけなのかもしれない。その瞬間、覚悟が決まりました。私は翌朝、再び警察に向かうための準備を始めました―――。
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あとがき:繋がる線
“夫はそんなことしない”と思いたい気持ちは、とても自然なことです。しかし、通帳の記録も言動も、どうしても辻褄が合わず、見えていなかった線が少しずつ一本につながっていきます。ここから美和子はどんな選択をしていくのでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










