ダイアップ坐剤とは
ダイアップ坐剤とは、乳幼児が熱性けいれんを起こしたときや熱性けいれんを繰り返し起こしてしまうときに、けいれんを抑えるために使用される座薬です。脳の神経細胞に働きかけてけいれんを起こしにくくする作用があります。同じ成分の飲み薬がありますが、座薬の方が優れた効果を発揮します。
ダイアップ坐剤そのものに解熱効果はありません。しかし熱性けいれんは、発熱して体温が上がり始めたときに起こりやすくなるため、熱性けいれんになりやすい乳幼児は、熱が37.5度くらいまで上がり始めたらできるだけ早めにダイアップ坐剤を使用するとよいでしょう。
- 塚田こども医院「熱性けいれんの予防」(http://www.kodomo-iin.com/HL/HL502.html,2018年3月7日最終閲覧)
- 高田製薬「小児用抗けいれん剤」(http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00005151.pdf,2018年3月7日最終閲覧)
- 上大岡こどもクリニック「【熱性けいれんの部屋へようこそ】」(http://www.kamio-kodomo.com/column01.html,2018年3月7日最終閲覧)
- はんだこどもクリニック「症状と対処法について」(http://www.myclinic.ne.jp/ryupanda/pc/free.html,2018年3月9日最終閲覧)
ダイアップ坐剤の使い方
ダイアップ坐剤は体温が37.5を超えたら早めに使用しましょう。ダイアップ坐剤の使用量は、1回の使用につき体重1kgあたり0.4mg~0.5mgです。座薬には4mg、6mg、10mgの3種類があり、そのときの体重によって使用する量が異なります。体重10Kgの子供であれば4mgを使用することになります。
座薬を入れてからすぐに便が出て、座薬も一緒に出てしまった場合は再挿入しましょう。座薬の形が残っていない場合は、ほぼ体内に吸収されている状態のためそのまま様子をみるようにしてください。
- はんだこどもクリニック「症状と対処法について」(http://www.myclinic.ne.jp/ryupanda/pc/free.html,2018年3月7日最終閲覧)
- 和光医院「熱性けいれんがおこったら」(http://wakoclinic.com/spasm.html,2018年3月7日最終閲覧)
- 塚田こども医院「熱性けいれんの予防」(http://www.kodomo-iin.com/HL/HL502.html,2018年3月7日最終閲覧)
- くぼ小児科クリニック「子供に多い病気」(http://kubo-shonika.com/naiyou/nessei.html,2018年3月7日最終閲覧)
ダイアップ坐剤と解熱用の座薬は併用してよい?
ダイアップ坐剤はけいれんを抑える働きがありますが解熱作用はありません。発熱しているときはダイアップ坐剤と解熱用の座薬両方を処方されることがあるかもしれませんが、同じタイミングで使用してはいけません。
2つの座薬を同時に使用すると、座薬の成分上ダイアップ坐剤の吸収が悪くなり効果が現れるまでに時間がかかったり効果が出なかったりする可能性があります。解熱用の座薬を使用するときは、ダイアップ坐剤を入れて約30分経過してから解熱用の座薬を入れましょう。
- 塚田こども医院「熱性けいれんの予防」(http://www.kodomo-iin.com/HL/HL502.html,2018年3月7日最終閲覧)
- 国立成育医療研究センター「お薬Q&A」(https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/medicine/#k3,2018年3月7日最終閲覧)
ダイアップ坐剤の副作用
ダイアップ坐剤を使用した場合、眠気やふらつき、興奮といった副作用が出ることがあります。座薬を使用した後一時的に出るものですが、症状が強く出ていたり、なかなか治まらなかったりする場合は医師に相談するようにしてください。
また、ふらつきや興奮状態がみられるときは、子供から目を離さないようにしましょう。
- くすりの適正使用協議会「ダイアップ坐剤10」(http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka_plain.cgi?n=38422,2018年3月7日最終閲覧)
- にのみや小児科・ひふ科「熱性けいれん」(http://www.2-38.net/pediatrics/others/entry-35.html,2018年3月7日最終閲覧)
- 塚田こども医院「熱性けいれんの予防」(http://www.kodomo-iin.com/HL/HL502.html,2018年3月7日最終閲覧)
ダイアップ坐剤を使用した方の体験談
発熱による子供のけいれんを抑えるためにダイアップ坐剤を使用したママたちの体験談をご紹介します。
熱が37.5度超えたら早めにダイアップ坐剤を使用した
熱性けいれんを起こしやすい子供の場合、熱が37.5度を超えるとダイアップ坐剤を使用してけいれんを予防するようです。発熱かな?と思ったら早めの予防をしたいですね。
ダイアップ坐剤で副作用と思われる症状が出た
ダイアップを使用するとやはり副作用として眠気や怠さは出るそうです。軽く酔っ払った感じと説明されました。
あとはやはり発熱すると体力消耗もするでしょうから、うちの息子も数日はよく寝ます。風邪の時などは眠れる時に眠れるだけ睡眠をとらせます。
あまりご心配のようならかかりつけの病院にもう一度問い合わせてみてはいかがでしょう?
痙攣している姿…思い出すだけでゾッとしますよね😢
早く良くなりますように😊
2回起こしているので、発熱の度にダイアップ入れてます。
副作用として興奮、眠気があると説明受けました。
息子はハイテンションでベラベラしゃべり、飛び跳ねたりと、30分から1時間興奮が続き、その後ぐっすり寝ます。
きっと熱も出て体力を消耗しているのもあるんじゃないですか?
ちなみに痙攣を起こしたのは一歳の息子さんの方ですか?
一歳くらいならお昼寝はまだまだ沢山してもおかしくない歳なので心配なさそうですが、、、
熱性けいれんを起こしたときにダイアップ坐剤を使用して眠気などの副作用が出たお子さんがいるようです。発熱しているとそれだけで体力を消耗してしまうため、座薬を使用することで強い眠気が起こるのでしょう。回復するまでは心配ですね。
ダイアップ坐剤の使い方や注意点を正しく理解しましょう
お子さんが熱性けいれんを起こしやすいという方はダイアップ坐剤を使用することがあるかと思います。
ダイアップ坐剤にはけいれんを抑える効果がありますが、眠気やふらつきといった副作用が起こる可能性もあります。また、解熱用の座薬と併用する際は注意すべき点があるため医師の指示に従って使うようにしましょう。