プレマリンとは?
プレマリンとは、卵巣機能が低下している場合に卵胞ホルモン(エストロゲン)を補うためのホルモン剤です。結合性エストロゲン製剤とも呼ばれ、ホルモン補充療法が有効とされる、不妊治療や生理不順、更年期障害の治療の際に使われます。
プレマリンは月経中に内服するタイプの薬で、年齢や症状によって服用する量が異なります。ホルモン量が少ないため通常量の使用では大きな副作用のリスクはあまりありませんが、使用の際は医師の指示通りに服用することが重要です。
- ファイザー「プレスマリン錠」(http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2479004F1033_3_06/,2018年2月15日最終閲覧)
- おち夢クリニック名古屋「不妊治療 薬剤情報」(http://www.art-ochi.com/drug22.html,2018年2月15日最終閲覧)
- 下平レディースクリニック「更年期障害」(https://www.shimodaira-ladies.com/gynecology/menopausaldisorder,2018年2月15日最終閲覧)
- 六本木レディースクリニック「体外受精でのプレマリンの役割は?」(https://www.sbc-ladies.com/column/taigaijyusei/240.html,2018年2月15日最終閲覧)
- セントマザー産婦人科医院「不妊症の治療方法」(https://www.stmother.com/treatment/treatment3/,2018年2月21日最終閲覧)
クロミッド、ルトラールと併用することも
卵胞ホルモンを補うために使うプレマリンですが、不妊治療を行う過程で排卵誘発剤のクロミッドやルトラールといった薬剤を併用することがあります。
それぞれの薬剤の持つ特性を知っておくと治療の際も少し不安が取りのぞけるかもしれません。
クロミッドとの併用
卵胞を育て排卵を促す薬にクロミッドがあります。プレマリンとクロミッドを併用することで、プレマリンがクロミッドのデメリットを補い、受精卵の着床の手助けをします。
ルトラールとの併用
ルトラールは黄体ホルモン(プロゲステロン)を補う薬です。黄体ホルモンは排卵後に基礎体温を上げ、子宮内膜に厚みを持たせ、妊娠を維持させる働きがあります。
卵胞ホルモンの不足を補うプレマリンと黄体ホルモンを補うルトラールを併用することで、妊娠継続の可能性を高めてくれます。
- 浅田レディースクリニック「不妊治療のQ&A」(http://ivf-asada.jp/huninqa/cat206/,2018年2月19日最終閲覧)
- 夢クリニック「用語集」(http://www.yumeclinic.or.jp/ie/funin/term.html,2018年2月19日最終閲覧)
- ASKAレディースクリニック「排卵誘発法について」(http://aska-cl.com/sterility/ovulation-inducer.html,2018年2月19日最終閲覧)
- 六本木レディースクリニック「体外受精でのプレマリンの役割は?」(https://www.sbc-ladies.com/column/taigaijyusei/240.html,2018年2月19日最終閲覧)
プレマリンの服用方法
プレマリンは通常の場合、1日0.625~1.25mgが服用目安です。しかし個人の状態によって服用量は前後しますので、医師の指示に従って服用しましょう。
また、肝障害がある場合や、子宮内膜症、子宮筋腫などの持病を持っている場合などは、症状の悪化につながる可能性があるため、服用する際には注意が必要です。持病を持っている方や気になる症状がある方は、診察の際に薬について詳しく聞いてみるとよいでしょう。
- ファイザー「プレマリン錠0.625mg」(http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2479004F1033_3_06/,2018年2月19日最終閲覧)
- 山本産婦人科「ホルモン補充療法の実際」(http://www.yc-tsu.jp/kounenki/5/main.html,2018年2月19日最終閲覧)
プレマリンの副作用
プレマリンは卵胞ホルモンの機能を補うために役立つ薬です。しかし服用に際してはさまざまな副作用があります。
- 腹痛
- 吐き気
- 乳房の張り
- 発疹
- めまい
- 肝機能障害
- 血栓症
プレマリンなどのホルモン剤には血液を固まりやすくする作用があり、血管に血液のかたまりができる血栓症を発症することがあります。プレマリンの服用中に下肢の痛みやむくみ、息切れ、めまいなどの症状が出た場合はすぐに病院を受診してください。
また、長期的な服用は肝機能障害を起こしたり、乳がんなどの婦人科系の疾患を引き起こしたりする可能性があります。事前に服用の目的などを確認するとともに、医師の指示に従い服用しましょう。
プレマリンを服用すると太る?
卵胞ホルモン(エストロゲン)が増加すると、体内でナトリウムや体液を蓄積しようと働きます。そのため体がむくんだり、体重が増えたりすることがあります。
気になった場合は、自己判断で服用を中止せずに医師に相談してみるとよいでしょう。
- 六本木レディースクリニック「体外受精でのプレマリンの役割は?」(https://www.sbc-ladies.com/column/taigaijyusei/240.html,2018年2月19日最終閲覧)
- ファイザー「プレマリン錠0.625mg」(http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2479004F1033_3_06/,2018年2月19日最終閲覧)
- 下平レディースクリニック「更年期障害」(https://www.shimodaira-ladies.com/gynecology/menopausaldisorder,2018年2月19日最終閲覧)
- 小室医院「更年期 ホルモン補充療法」(http://www.komuroclinic.or.jp/kounenki-hormone.php,2018年2月19日最終閲覧)
医師の指示のもと正しく服用しましょう
プレマリンは卵胞ホルモンの分泌量の不足を補い、ホルモンバランスを整えてくれる効果があります。ただし服用する上でさまざまな副作用もあります。気になる症状が出た場合は、自己判断しないようにしましょう。
治療をする中で、クロミッドやルトラールなど他の薬との併用をすることがあるかもしれません。それぞれの薬の特性や副作用など、ささいなことでも医師に相談できるようにしておくとよいでしょう。