保育園と幼稚園の給食の違い
保育園や幼稚園ではお昼の時間に給食が出る施設があります。子供を預けているママにとって給食はとっても気になるポイントです。安全な食材か、調味料は、どこで作っているのか、とっても気になりますよね。
最近では保育園、幼稚園ともにこだわった給食を出すところが増えてきました。どんな給食なのかは子供を預けるうえでの決め手にもなります。
ただし、保育園やお母さんによっては給食システムが不都合に感じてしまう場合もあるようです。給食のメリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
給食のメリット
保育園や幼稚園で給食が出ると、子供やお母さんにどのようなメリットがあるのでしょうか、まとめました。
- 栄養が偏らない
- 好き嫌いが少なくなる
- 食事のマナーを覚えられる
- 皆が同じメニューなので、保護者の差が見えない
- 暖かいものを暖かいまま食べられる
- 親が楽
お子さんが家でなかなかご飯を食べてくれなかったり、栄養の偏りが気になるお母さんにとって、給食の存在はとてもいいのではないでしょうか。
子供がなかなか食べてくれないとイライラしてしまいがちですよね。そんなとき「ま、給食は食べてるからいっか」と気持ちに余裕が持てるでしょう。
給食のデメリット
反対に、給食に対してデメリットを感じるお母さんもいらっしゃいます。具体的にはどのようなものでしょうか。
- 苦手なものばかりで食べるものがない時がある
- 揚げ物が多くなる
- 冷たい
- 美味しくない
給食とは名ばかりで、用意する側にも子供が喜んで食べてくれるような意識は持ってほしいですよね。家で食べた方がましといった気持ちを持ってしまうような給食は残念です。
保育園の給食例
認可保育園は、厚生労働省の管轄であり、給食を実施することが義務として定められており、補助金もでています。
離乳食から幼児食まで園内の給食室で作られます。いくつかの保育園で実際に出されている給食をご紹介しましょう。
太陽の子保育園(東京)
和食中心の食事を提供している保育園です。お出汁にこだわって調理保育の時間にはお出汁をとることも。食器にもこだわりプラスティックの食器ではなく、磁器の食器を使用しています。
旬の食材を使用し、かみごたえのあるメニューで子供の咀嚼する力を身につけさせています。とても食にこだわった、保育園です。
すぎのこ保育園(神奈川)
こちらの園では和食中心で、無農薬、有機栽培の野菜を使用しています。また精製度の低い食品を摂ることでより栄養素を逃さないようにしています。また主食やおやつも完全手作りしています。
食べる量を子供に合わせてすることで、子ども一人一人にあった食育をしています。子供が給食を通して先生とコミュニケーションとったりしている様子がわかります。
雲母保育園(東京)
こちらの園はお米を発芽玄米や牛乳を低温殺菌してるものを使用しているなど、毎日食べるものにこだわっています。世界の料理がテーマの給食フェアなども行われています。
野菜の栽培はもちろんのこと、クッキング保育や実際に子供たちが食べているものを保護者が食べることができる試食会なども行われており、安心ですね。
幼稚園の給食例
幼稚園の給食は、その園の任意になります。お弁当持参、園に調理場があるところ、給食センターからの仕出し弁当を利用するところ等様々です。
実際に幼稚園で出されている給食をご紹介します。
稲毛幼稚園(千葉)
こちらの幼稚園では食育の一環として自園給食を行っています。加工食品やうまみ調味料を控えて天然の栄養を摂取するようにしたり、前日の作り置きはしません。
2時間前調理を実施して、子供達のリクエストに応えたメニューもあり、みんなで給食を作り上げる様子がみてとれます。
学校法人 城星学園幼稚園(大阪)
こちらの幼稚園では幼稚園で採った野菜を給食で使用し、また実際に子供たちが給食を作っているところが見られるように校舎ができています。
また先生の配膳の手伝いをすることで食事のマナーなども覚えるので、ママに取ってもうれしいことばかり。アレルギーにもしっかり対応しているので安心です。
帝塚山学院幼稚園(大阪)
こちらの園では23種類ものアレルゲンを除去に対応しているので、いろんなアレルギーがあって心配なお子さんには安心です。こんなに多くのアレルゲンを除去してくれるところはなかなかありません。
配膳の仕方からマナーを学ぶのはもちろん、食べ物の本来の形を大切にしているので、魚の構造が分かったり、お箸の使い方をとても大切にしています。
幼稚園では、給食のみ、週に何日かお弁当や選択制という風に幼稚園によって違います。保育所の給食と違って、文部科学省の管轄になっている幼稚園には、調理施設を設ける義務はありません。
自園調理を行っている場合、国からの補助もなく保護者が負担することになるので、保育料に給食費がプラスされ、全体的に高くなる場合があります。
保育園・幼稚園お母さんたちの口コミ☆
実際の保育園や幼稚園の様子はどうでしょうか?お母さんたちの口コミを集めました!
子供に人気の給食
自園給食なので、一人一人のアレルギー対応をしてくれます。暖かくて美味しい給食で、おかわりもできます。完食する事の喜びを味わってほしいとのことで、嫌いなものなどは量を調節したりもしてくれます。通いはじめは残しがちだった息子も、一年終わる頃には完食しておかわりをするくらい給食が大好きになっていました。 出典: www.youchien-hoikuen.info
自園給食で、一人一人に合った給食を作ってくれるのは、お母さんとしてもとても安心ですね。野菜嫌いやあまりご飯を食べたがらない子供もいる中、喜んで食べてくれるのは嬉しい限りでしょう。
自園給食や、美味しい業者のお弁当を食べている子供達は、卒園する頃には家でも完食するようになった、好き嫌いなく食事をするようになった等、良い面も多いようです。
試食会に参加
幼稚園で年少さんとその保護者対象の「給食試食会」がありました。
給食でどんなものを食べるのか、量や味付けは?、と気になるのももちろんですが
ランチョンマットやナプキン、カトラリーの使い方を一緒に確認できる良い機会ですので行って来ました。 出典: enfant.living.jp
試食会で、お子さんがどのような環境でどんな給食を毎日食べているのか知れるのはとてもいいですね。味付けの確認は、家でもどの程度のものを出すのがいいのかという基準にもなります。
定期的に試食会がある保育園や幼稚園にお子さんが通うようであれば、積極的に参加すべきでしょう。
本格派の味
素材の味、食感が給食の域を超えている…
調味料の味を微塵も感じさせない、本物のカルボナーラでした。
使われる食材は、以前から安心安全なものにこだわり
子供たちの健康を第一に、でも美味しさもんナンバーワンのこの給食。 出典: sarajya2.exblog.jp
レストランにも出せるような本格的な味を保育園や幼稚園で出されているのはすごいですよね。食にこだわりを持つお母さんでも、ここまで本格的であれば安心なのではないでしょうか?
保育園・幼稚園の給食やお弁当にはこだわりを持ちましょう
ママ達にとっても有難い給食ですが、調理施設のある幼稚園が少ないことから、仕出し弁当の業者の味等の差で親たちの思いも複雑のようです。
中には試食できる機会がある幼稚園もありますが、入園前に試食というのは難しいのではないでしょうか。しかし小学校に上がれば否応なく給食なので、慣れておくのも大切かもしれませんね。