保育園ってどんなところ?
保育園は、働くお母さんのために代わって子供を0歳から預かってくれる施設のことです。施設によっては朝7時半から夜21時まで預かってくれる保育園もあります。
近年では働くお母さんが増えて、保育園の需要が高まっています。そのため供給が追い付かず、待機児童として保育園に入る順番待ちしている家庭が多く、問題になっています。
保育園の種類
保育園には認可と無認可の2種類あります。その他、認定こども園の場合も合わせて違いをご紹介します。
認可保育園
設備や広さ、保育士の人数や資格の有無、保育の内容などが、国の決めた最低基準を満たし、認可されたのが認可保育園です。認可保育園は2種類の運営方法があります。
- 公立保育園:市区町村が運営
- 私立保育園:法人や企業が運営
認可保育園は、公立と私立ともにその保育園が所在する区市町村に住んでいるか、仕事場や学校がある事が応募の条件になってきます。
公立保育園と私立保育園は保育料金に差はありません。どちらの保育園も、保護者の仕事や病気などで家庭での保育ができない児童を保護者に変わって保育してくれます。
保育時間も、朝7時~夜7時までと自治体により決まっている事が多いです。公立保育園と私立保育園の違いは保育内容です。
自治体が運営している公立保育園は、どの園も保育内容がほぼ同じです。それに対し、私立保育園は運営する団体により、園の方針で独自の保育内容があったりします。
- 八王子市役所「認可保育所(保育園)とは」(http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/kosodate/003/001/001/p001166.html,2018年3月14日最終閲覧)
認可外(無認可)保育園
設備や園庭の広さが、国の認める基準を満さず、認可を受けていない保育施設の総称です。
- 事業所内(企業・院内)保育施設
- ベビーホテル
- 認証保育園
認可保育園にくらべると施設面ではマイナスがありますが、延長・夜間保育や24時間の保育にも対応する施設もあります。
夜はお風呂に入れて寝かしつけてくれたり、夕食や朝食提供されたりと、各家庭のニーズにあったサービスを受ける事ができるのが無認可保育園の魅力であり、特徴でもあります。
保育内容や設備も施設によって、全部違うので念入りな下調べが必要です。
- 東京都福祉保険局「認可外保育施設について」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/index.html,2018年3月14日最終閲覧)
認定こども園
最近よく耳にするのが、「認定こども園幼稚園」という保育施設です。幼稚園と保育園、2つの機能を備えているので、保護者が仕事をしていなくても保育を利用することができます。
幼稚園・保育園で、認定基準を満した施設は「認定こども園」の認定を都道府県知事から受けることができます。
最近の子育て環境の変化に伴い、保護者や地域の要望により応えられる、保育を行う事ができるようにできました。孤立しがちな専業主婦家庭の、地域での子育て支援を目的とした制度です。
- 文部科学省「1.認定こども園について」(http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab200601/002/002/001.htm,2018年3月14日最終閲覧)
保育料が決まる仕組み
保育園が決まったら気になるのが保育料金。保育料金がどうのようにして決められているのかについて詳しくまとめました。
認可保育園の場合
認可保育園の保育料は、各世帯によって異なります。
これまでは各世帯の所得税により算出されていました。しかし平成27年4月より子ども・子育て支援制度の開始により、各世帯の住民税(区市町村民税)の所得割額によって算定しています。
保育料の算定は4月~8月分、9月~3月分の2回行われます。
認可外保育園の場合
無認可保育園は、安いところから高いところまで、施設によって異なります。場合によっては保育料の上限が地域で決まっていたり、補助金が出たりする仕組みがあります。
保育料は園のほうへ直接支払います。認可外の保育園を選ぶ際には事前にどのような料金の仕組みなのか調べておく必要があるでしょう。保育料以外にミルクやおむつ、帽子や給食などは別途料金がかかることがほとんどです。
- 板橋区「保育料のご案内」板橋区(http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/007/007165.html)
- 三郷市「すこやか課」三郷市(http://www.city.misato.lg.jp/item/23813.htm)
- 世田谷区「平成28年度 認証保育所の保育料の補助について」世田谷区(http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/129/1806/481/487/d00016435.html)
- 川崎市「川崎認定保育園等保育料補助金」川崎市(http://www.city.kawasaki.jp/450/page/0000051697.html)
家庭に合った保育園を利用しましょう
保育園はまず自治体の窓口で、どこにどの園があるのか聞いてみて見学に行くことをおすすめします。保育料が安いから悪い園、高いから良い園ということはありません。
その中でお子さんにあった、また各家庭のニーズにもあった保育園を選んで、楽しい保育園生活を送れることを願っています。