このアンケートでは多くのお子さんが1歳~1歳半くらいまでに卒乳して親子が多いことがわかります。この卒乳の割合の内訳は、「子供が自然に飲まなくなった」が40%で、「ママが子供に授乳するのをやめた」が52%なので、卒乳と断乳の割合はだいたい半々ということです。
スムーズに卒乳させるためのコツは?
それではどのように「卒乳」してくれるために、お子さんに伝えていけば良いのでしょうか。お子さんを卒乳へ向けていく方法をいくつかお伝えします。
- 事前に子供に説明しておく
- 昼の授乳の時間に外に遊びに行く
- 一定の時間からやめていく
- 母乳の回数を減らしていく
- パパにも協力してもらう
卒乳を考える時期の子どもは、まだ大人の言葉を理解できていないと思えますがママの言葉をとてもよく理解しています。「あと○日でおっぱいバイバイね~」や「この日になったらバイバイね」と事前に伝えてあげましょう。また、まだ昼間授乳がある方は、その飲んでいる時間に公園や楽しいところに行って忘れさせてしまうという方法が有効です。
3と4は時間をかけて卒乳へ仕向けていく方法です。一定の時間からやめるのは、昼間はやめる、もしくは夜の授乳だけやめる、と決めてしまうことです。昼の方が、おやつや遊びなどに気持ちを向けさせることができるので楽かもしれませんね。
4の回数を減らすのは、いきなり断乳するのではなく徐々に減らしていくので、子どもにもママのおっぱいにも優しい方法だと思います。おっぱいのトラブルも少なく済みそうですね。
寝かしつけに授乳をしているという方は、パパがお休みの日などにおっぱいのないパパに寝かしつけてもらうことや、夜飲みたくて泣いたときにパパに抱っこしてもらうなどの方法もあります。寝かしつけはママじゃないと…という家庭もあるかと思いますが、夫婦2人の子どもです。ここはパパにもフル活躍してもらいましょう。
- ウィリアムシアーズ「シアーズ博士のベビーブック」 (主婦の友社,2000年)
- 松井潔(監)「育児新百科」 (ベネッセコーポレーション,2018年)
- 宋美玄他「らくちん授乳BOOK」 (メタモル出版,2018年)
- 安田修一(編)「ラクラク卒乳BOOK」 (主婦の友社,2014年)
卒乳を行う際の注意点
卒乳するタイミングはママと赤ちゃんによって異なりますが、なかなか卒乳できないからといって焦ることはありません。アンケートなどでは2歳までに卒乳した人の意見が目立ちますが、世界保健機構(WHO)では、離乳食を始めた後も2歳かそれ以上まで母乳育児を続けることを推奨しています。
また、おっぱいをほしがっているのに急に授乳をやめると赤ちゃんの心が不安定になる場合もありますし、乳房内に乳汁が過剰にうっ滞してしまい、乳腺炎になる危険性もあります。
急いで卒乳させようと無理をするのは禁物。ママと赤ちゃん双方の様子を見ながら、無理なく段階的に卒乳するようにしましょう。
- 港助産院「断乳・卒乳のはなし」(http://www.minato-josan.jp/breastfeeding2.html,2024年3月14日最終閲覧)
- 産婦人科大宮林医院「卒乳について」(https://omiyahayashi.com/sotsunyu/,2024年3月14日最終閲覧)
私はこんな風に自然卒乳した!体験談
最後に自然卒乳についての体験談をまとめてみました。実際に卒乳したママはどうだったのでしょうか。赤ちゃんの個性の数だけ卒乳への道があります。
どのママも卒乳に関しては、少し寂しいという気持ちがあったようです。
体験談①徐々に減っていき、飲む日もあったり飲まなかったり…
その間にも離乳食が好きな時期、おっぱいが好きな時期ありましたよ(o^^o)
卒乳し始めた時も、おっぱい1日おきで昨日は飲まなかったけど今日は飲むんだ〜笑という日もありました。そんな感じだったのでおっぱい張らなかったのかもしれないです。
こちらの赤ちゃんは離乳食の完了とともに授乳回数が減ってきたようです。飲む日もあったり飲まない日もあったりという感じで本当に自然に卒乳できたのですね。
このように自然と回数が減っていく場合はその後のおっぱいトラブルも少なそうですね。
体験談②それはある日突然やってきた!
こちらの赤ちゃんも、やはり離乳食が進んで昼間は授乳しなくなっていたのですね。しかし寝かしつけはおっぱいだろう、と思って赤ちゃんを見たら…一人で寝ている。ママにとっては驚き半分、寂しさ半分かもしれませんね。
また体験談ではこの日は1歳半で突然にやってきたとあります。歩けるようになって昼間たくさん遊ばせると夜はぐっすり寝てくれるとも言いますので、ちょうどそのタイミングだったのかも知れません。










