私の幸せの始まりは妊娠から
私は現在1歳6ヶ月の男の子のママをしており、夫と3人で仲良く暮らしています。夫によく「親ばか」と言われるくらい息子の事が可愛くてたまりません。
私は入籍して子供ができるまでの期間がとても早く、妊娠判明直後は戸惑いがとても大きかったのを今でも覚えています。仕事はどうしよう、経済的に大丈夫なのか、そもそも私に子供が育てられるのかと、いろいろな不安が頭の中を駆け巡っていたのを思い出します。
そんな私も今では当たり前のように、毎日育児と仕事をこなしながら生活しています。可愛い息子と夫に支えられ、時には悲しくなったり、辛くなったりする時もありますが、とても充実した幸せな日々を送っています。
まずは、そんな私の妊娠した時の気持ちと感じたことをご紹介いたします。
突然の妊娠での驚きと焦り
私の妊娠が判明したのは、入籍してまだ1ヶ月しか経っていない時でした。夫とは独身時代から一緒に住んでいましたが、お互いに正社員としてバリバリ仕事をしていたので、子供を作ることは全く考えていませんでした。私が考えていたことは、これからの結婚式や新婚旅行などの楽しみなイベントをどうするかという事で、ワクワクドキドキしていた矢先での出来事でした。
正直、妊娠検査薬で反応が出たときは、驚きと焦りと不安が大きく「どうしよう」という気持ちでした。まず頭に浮かんだのは仕事のことでした。とりあえず、安定期に入るまでは妊娠の報告は夫以外にはしませんでした。実母や仲の良い姉にさえ「妊娠した」と報告できるような実感がまだ無かったのです。
妊娠が実感できた時の使命感と気持ち
妊娠を報告する上で一番気がかりだったことは、職場への報告でした。上司や同僚になんて思われるのだろうか、これからの仕事はどうすれば良いのか不安で仕方がありませんでした。
しかし、いざ報告してみると私の心配とは裏腹に上司も同僚もみんなが「おめでとう」と祝福の言葉を贈ってくれました。そこでやっと、私は「妊娠したんだな」と実感できたような気がします。
そこからは、お腹の中の生命を私が大切にして育てていかないといけないんだという使命感もうまれ、「この子が生まれたら」の未来を考えるようになりました。
未来への希望と心の変化
そこからの妊婦生活は、周りの人たちの温かい配慮もあり順調に過ごすことが出来ました。どんどん大きくなるお腹を毎日眺めては、早く会いたいなという気持ちが強くなっていき、最初に自分自身が抱えていた不安は、いつの間にか愛しい我が子への未来への希望と愛情に変わっていきました。
つわりや体系の変化など、思いもよらない事はたくさんありましたが、妊娠したことによって今まで知らなかった事や気づいたことがたくさんありました。
妊娠して初めて知った5つの事
妊娠していた時は街で妊婦さんを見かけてもあまりなんとも思いませんでした。むしろ、他人事のように「幸せそうだな」くらいの気持ちでいました。まさか妊娠するということが、こんなに自分を変化させるとは思ってもいませんでした。
今ではどこへ行っても妊婦さんや小さいお子さんを連れて歩く親子などをよく目にします。自分が経験して初めて意識して分かることってたくさんありますよね。
妊娠を経験してみて初めて分かった事は何か。次に私が妊娠して初めて知ったことや気づいたことをご紹介いたします。
1.私がこれから守っていくよ。妊娠中の体の変化
私の場合、妊娠して体系が劇的に変化しました。どこがどう変わったのかというと、まずは腰と二の腕あたりにお肉がつき、体重も増えました。
そして、大きくなるお腹と並行して胸もどんどん大きくなり、これにはとても驚きました。この時初めて、妊娠ってお腹が大きくなるだけではないのだと、初めて気付きました。
また、腕や足、背中などが毛深くもなりました。
体全体にお肉がついたり、毛深くなったりとお腹の子供の事を守ろうとしているのですかね。一番大変だったのは、どんどん増えていく体重を管理する事でした。
2.たくさんの栄養が届きますように。妊娠中の食生活
妊娠前は、朝食はコーヒーだけ、昼食にはジャンクフード、夜は晩酌とあまり食生活に関して考えたことがありませんでした。自分が食べたいものを好きなだけ食べる生活をしていました。
しかし、妊婦健診での体重増加に関して病院の先生に注意をされて初めて、なんでもたくさん食べられればいい訳ではないことをはじめて知りました。
アルコールやカフェインだけを摂取しなければ良いと思っていましたが、お腹の赤ちゃんに必要な栄養は何かを自分で調べたり、たくさん食べすぎないように気を付けたりと、今までの生活が大きく変わりました。
3.ちゃんと育っている証拠。妊娠中のつわり、体調の辛さ
妊娠すると多くの方が不安に思うのがつわりではないでしょうか。つわりとはどんなものなのか、私は単に気持ち悪くなるだけかと思いましたが、そうではありませんでした。
私の場合は、何か口にしていないと気持ちが悪くなってしまっていました。そして、気温や匂いなどでもつわりの重さが変わるのだとしりました。一定したつわりの重さではなく、その日その日によって変化するつわりとの付き合い方に戸惑いを感じた思い出があります。つわりは人それぞれですから、なかなか体験してみないと分からない事ですよね。
お腹が大きくなってからは、足がむくんだり、寝る姿勢に困ったり、思うように動くことが出来なくて靴下を履くことがこんなに大変なことだとは知りませんでした。しかし、お腹の赤ちゃんが大きくなっている証拠だと実感ができ、とても嬉しかったです。
4.早く会いたい!気持ちが強かった出産時
一番の衝撃は、やはり出産時でした。自分の思い描いていたお産とは全く違うお産になり、今でも家族の中で話題にあがるほどです。
私が経験したのは、ラミナリアという子宮口を広げるものと陣痛促進剤。想像をはるかに超える陣痛の痛さに、叫ばずにはいられませんでした。そんな激痛の中、廊下を歩かされ、今思い出してもよく頑張ったなと自分を褒めたいくらいです。
いざ出産の為にと、ネットでいろいろと調べていた私でしたが、いきむタイミングや会陰切開など、予想外にどんどん進み、今思い出すとあっという間の出来事だったと感じます。
出産は大変でしたが、早く赤ちゃんに会いたい!という気持ちがとても強かったので恐怖は全くありませんでした。
5.何よりも大切な存在。母としての気持ち
妊娠する前と妊娠した後では気持ちの面で大きく変わったと感じます。上記でも述べましたが、妊娠前は他人事のように妊娠についてあまり考えたことがなかった私です。
体験してみて初めて気づいたことって本当にたくさんありました。
日々変化していく体系と体調やつわり、いろいろな事に気を付けなければならないという責任と大変さを抱えて、約10ヶ月を過ごさなければならないことが、どれだけ大変な事か知りました。そして、お腹の中で小さな命が成長していくことが、どれだけ神秘的で貴重な体験なのか今思い出しても感じます。
今までは、自分の為だけだった人生が、自分以外の他の誰かをより大切に思って、一番に考えて行動できたのも初めての体験で、子供に対しての愛情に自分自身が驚きました。何よりも息子が一番大切な存在です。
妊娠は幸せの第一歩
やはり、自分自身が体験してみないと分からない事って多いものですよね。妊娠は人それぞれ異なるものでもありますから、一概にこれとは言えないのでなおさらです。
今までは1人の体だったのに急に新しい生命が体の中に宿るのですから、不安に感じたり、きちんと親になれるのかといったプレッシャーもあったりするかと思います。
全員が急に親としての自覚がもてるわけでもありません。母として、親として、お腹の中の命と一緒にゆっくりゆっくり成長していくものだと思います。そこで経験する事全ての事が、あなたにとっての貴重な体験であり、幸せの第一歩ではないでしょうか。
どんどん大きく重くなるお腹と成長していく息子のエコー写真を見ては笑顔になり、初めての胎動には本当に感動しました。
私は、あの時妊娠した事を本当に嬉しく思います。周りの人たちの支えや、たくさんの経験を通して多くの事を気づかせてくれた息子に感謝しています。
今は可愛い息子がいて、毎日とっても幸せです。私の妊娠体験は、今の幸せの大切な第一歩でした。