育児と仕事…両立はやっぱり大変!
育児と仕事の両立は、とても大変です。
朝は早く起き、一通りの家事を済ませ、子供を起こしたら今度は子供の支度に追われます。子供を保育園に送り届けるまでママは休む暇もありません。
そして、仕事を終えて会社を飛び出したら、その足で保育園にお迎え。子供とゆっくり触れ合う時間もないまま、ご飯にお風呂、寝かしつけてからがやっと自分の時間!と思ったら子供と一緒に寝落ちしてしまった…。
そんな毎日を送っているワーキングマザー(以下ワーママ)も多いことかと思います。
最初は正直、最低限の育児と仕事をやっつけて、日々を乗り越えるので精一杯です。働くママは毎日大変!仕事と家庭のはざまで押しつぶされそうな気持ちになることもありますよね。
でも、大丈夫。ワーママ歴約4年の筆者から、日々楽しい気持ちで育児や仕事に取り組むためのコツをお伝えします。これから仕事復帰する予定のママも、仕事復帰して壁にぶち当たり悩んでいるママにも、何か参考になることがあれば幸いです。
やりがいってなんだっけ…独身時代とのギャップに悩むことも
仕事復帰して、ある程度そのサイクルに慣れてくると、独身時代や子供が生まれるまでの仕事とのギャップに戸惑う人も多いのではないでしょうか。
ご両親が近くに住んでいて完璧にサポートをしてくれる場合や、旦那さんが時間に融通の利く仕事で、家事育児を夫婦で折半、あるいは半分以上を旦那さんにお願いできる場合もありますが、それはレアケースですよね。
ほとんどの場合、これまでは何の問題もなかった残業がなかなかできなくなります。保育園の預かり時間や通勤にかかる時間によっては、フルタイム勤務が叶わず時短勤務をせざるを得ないこともあります。
それどころか、子供の急な発熱や病気で、急に休んだり早退したりしなければならないこともあります。
こうして働き方が変わってくると、自然と会社でできる仕事も変わってきてしまいます。
ワーママがぶつかる壁「マミートラック」とは
マミートラックとは、仕事を続けながら育児をすることは可能であるものの、昇進や昇格コースからは離れてしまい、仕事にやりがいを感じづらくなってしまうことを指します。
例えば、職場にいる大半の人が残業ありきの働き方をしていた場合、物理的に会社にいられる時間が少ないワーママは、自ずと仕事に対する裁量も減ってきてしまうことが多いですよね。
例えば、これまで正社員で働いていたのに、時短勤務をしなければならない、または残業ができないという理由から、雇用形態を変更せざるを得ないことがあります。また、運良く正社員として働き続けられた場合も、業務内容が変わってしまったり、裁量の少ないポジションに回されてしまったりしたということもよくある話です。
仕事と育児だけがママの生きがいではない!第三の道を探せ
筆者は、第一子を出産して育児休業から復帰後、仕事に対するやりがいを求めるあまり、時短正社員、残業なしのフルタイム契約社員、パート社員と、三つの会社と雇用形態を経験しました。それぞれ、ワーママの働きやすさや居心地は異なりますが、どの会社に勤めていても「独身のときほど裁量をもって仕事をやることができない」ジレンマは、常に頭の片隅にあります。
ママにとって、子供はかけがえのない何よりも大切な存在です。その気持ちはワーママだって同じはず。でも、育児だけがママの生きがいではありません。
結婚していても子供がいても、ママである前に一人の人間です。育児だけでなく仕事でだってやりがいを感じたいと思っているワーママは多いですよね。
かつては筆者もそういう考えでしたし、今でもその思いはあります。そんな私が、楽しく日々を送るために意識しているポイントをお伝えします。
仕事でも育児でもない、趣味や生きがいを見つける
育児は、子供が主体となるので、大人の思うとおりにいかないことも多いものです。また、会社に所属している以上、仕事も自分の思い通りにはいかないことがほとんどです。
そんな時、ワーママの皆さんに提案したいのが、「仕事と育児以外のやりがいを見つける」ことです。私自身、自宅でも授業が受けられるWebデザインの学校に通ったり、興味のあるセミナーや勉強会に参加してみたり、自分が動ける範囲で、やりたいと思ったことにチャレンジしています。周りのワーママでも、本業とは別に、映画の撮影をしている人や、ECサイトを立ち上げてマタニティグッズを販売している人がいます。
いつも笑顔のワーママに話を聞くと、「実はね…」と仕事以外でやっている取り組みを教えてくれることがよくあります。そうした日々のチャレンジは、渇いた心を潤してくれますよ。筆者もまだまだやりたいことが沢山あります!
また、新しいことに挑戦すると、新しい出会いも増え、仕事や育児では知りえない人達と話すきっかけにもなるので、視野が広がっていきますよ。
好きなことがない!と言う人は…
かといって、好きなことと言ってもピンとこない人も多いですよね。
筆者もかつてはそうでした。企画書のデザインを褒められることが多かったからという単純な理由で、仕事と育児の傍らWebデザインを学んだこともありましたが、結局デザイナーを志すところまでには至りませんでした。
しかし、その時の経験によって、次の職場ではチラシの製作やレイアウト作成などをやらせてもらうことができました。また、時間が許す限り、興味のあるイベントに参加することで、仕事でイベント企画を任された際に、知見を活かすことが出来ました。
大きなことでなくても構いません。気になるカフェに行ってみたり、会いたい人に会ってみたり、そういう小さな「好き」や「気になる」は誰にでもありますよね。まずは自分の気持ちに素直になって、小さな点をたくさん作っていくと、点と点が線になる瞬間が必ずやってきますよ。
そうなれば、占めたものです。
やりたいことがあったら口に出す
仕事と直接関係があるなしに関わらず、「やってみたい」「こういう取り組みをしてみたい」ということがあったら、とにかく口に出して言ってみる、誰かに伝えてみることも重要です。
仕事関係の人に限らず、周りの友達や旦那さんなど、とにかく何かの話の折に、たくさんの人に伝えておきましょう。
こうすることで、ふとした時に、興味のある活動をしている人を紹介してもらえたり、その出会いによって自分の活動の幅が広がったりします。仕事でも、思わぬところで自分の関心がある分野の業務を振ってもらえることもありますよ。
自分で行動できる範囲が限られているワーママだからこそ、人が運んでくれる出会いを逃さないために、言い続けることが大切です。
一人の時間を捻出する
筆者が育児と仕事以外で何よりも大切にしているのが、「一人の時間」です。一人で読書をしたり、何かと考え事をしたり、ゆっくりコーヒーを飲んだり…何も考えずにボーっとするのも良いでしょう。そうした時間を設けることで、思考がクリアになり、頑張ろうという気持ちになります。
筆者は、会社でのお昼休み、特に誰かとランチをする予定がない時は、一人でフラッと外に出かけることが多いです。一番の理由は、一人で過ごす時間を作るためです。
家ではまだ手を付けきれていない家事のことや子供の起きてくるタイミングが気になり、あまりゆっくりできませんよね。旦那さんやご両親に子供を預けて一人時間を作ることができればそれも良いですが、家庭環境によっては難しいこともあります。
ランチタイムに一人の時間を持てるかどうかは仕事内容によるところもありますが、あえての一人時間、とてもおすすめです。
まだ先が見えなくても、チャレンジする心を忘れないで
ワーママって、時間だけでなく、キャリアへの不安、育児への不安など、見えない何かに追われていることが多いですよね。
でも、焦りながらでも、経験したことは決して無駄にはなりません。仕事でも、育児でも、趣味でも同じです。経験値が貯まれば貯まるほど、自分の力で出来ることは増えていきます。人に会う機会を増やせば仲間も増えていきます。
見えない未来に不安を抱かずに、好きなことや気になることにどんどんチャレンジしてみてください!仕事のことでも、育児のことでも、もちろんそれ以外でも、何でも構いません。「ママだから」「何の取柄もないから」と自分で可能性を狭めてしまうのが一番もったいないですよ。
仕事と育児、ワーママにとってどちらも大切な要素ですが、それ以外の生きがいをみつけて、さらに素敵なワーママライフを満喫してみませんか?