ママリQには、離乳食や幼児食の悩みがたくさん…
ママリQでよく見かける離乳食や幼児食に関する悩み。中でも離乳食後期から幼児食の時期にかけては「手づかみ食べ」や「外出先でのおやつ」など、悩みの幅が広がり、多くのママが頭を悩ませているようです。
ごはんやパンは食べるのに、野菜を食べない…
「手づかみ食べ」メニューがワンパターン化…
汚してほしくない状況でもぐちゃぐちゃに…
私が食べさせたら比較的ちゃんとモグモグして食べます。
しかし食べさせないと食事は全て手づかみです。
手づかみで自分で口にいれるならまだしも、ほとんどはぐちゃぐちゃに潰したり
床に捨てたり遊んでしまいます。
外出先でのおやつに悩む…
ママリ編集部は、「少しでも離乳食・幼児食に悩むママの役に立ちたい」という思いから、今話題のレシピ本の作者にママリオリジナルの離乳食レシピを考えてもらうことにしました。
人気料理本の著者・吉永先生が“ママリのために”レシピを提案!
ママリの思いに共感してレシピを考えてくれたのは、画期的な簡単パンレシピを提案している吉永麻衣子先生。
2人の男の子のママでもある吉永先生。ママになって「時間がない!」と実感し、忙しいママたちでも簡単に作れる手づくりパンを提案しています。
おいしくて、安全で、手軽に作れる吉永先生のレシピは好評で、何冊もの本になって出版されています。
吉永先生、ママリのために考えてくれたパンレシピについてひとことお願いします。
「今回考えたのは、乳・卵・油・砂糖不使用の安心パンです。片付けもボウル一つ!
焼くのはトースターやフライパンでOK。パンは作れないわ……とあきらめていたママさん、ぜひ焼いてみてください。パラパラとくずが落ちることもなく、おにぎりよりも腐敗の可能性が低いので外出時のおやつにも便利です。
離乳食初期のお子さまは太めにして焼いて、中身をつまんであげることもできます。後期のお子さまは1.5センチ程度にしてあげれば手づかみ食べができると思います。」
ママリのオリジナル!トマト&ほうれん草入り離乳食スティックパン
先生が考えてくれたのは、トマトとほうれん草を使った「離乳食スティックパン」です。このスティックパン、実はママにとってうれしいポイントがたくさんあるんです!
point1:前の日5分→朝10分で、簡単に作れる
“手作りパン”と聞くとなんだかハードルが高そうに感じますが、このスティックパンは「夜5分+次の朝10分」で完成するお手軽レシピ。
子供が寝た後にパン生地をこねておき、次の日の朝カットして焼けば、できたてを食べさせることができます。特別な道具もつかいません。トースターがない場合はフライパンでも作れます。
point2:手づかみしやすく汚れにくいスティック型
手づかみ食べに最適なスティック型もうれしいですよね。汚れにくく、手に持って食べやすいので、外出先でのおやつとして持ち歩くのにもぴったりです。
point3:添加物なしで、栄養たっぷり!トマトとほうれん草入り
市販されているパンは添加物が気になるものもありますが、手作りなら安心できる材料を選ぶことができます。
さらに今回は、トマトとほうれん草を生地に練り込み、野菜が苦手な子でも自然に口にすることができるように工夫してみました。
離乳食スティックパンの作り方
ママリでしか知ることのできない、オリジナル離乳食スティックパンの作り方を紹介します。
ここでは夜のうちに生地をこね、次の朝にカットして焼く方法を紹介しますが、生地を約8時間発酵させることができれば、日中にすべての作業をしてももちろん大丈夫です。
たったの5つ!必要な材料(5~8本分)
〈大きなボウル〉
- 国産強力粉…100g ※海外産の強力粉の場合はトマトを5~10g多く入れる
- 塩…1g
〈小さなボウル〉
- カットトマト缶…70g
- ほうれん草(茹でてかたく絞ったものをみじん切り) …15g
- インスタントドライイースト…1g
家にあるもので作れる!必要な道具
- ボウル(大)
- ボウル(小)
- スプーンorゴムベラ
- 密閉容器orビニル袋
- 包丁
- トースター
- オーブンシート
- 冷蔵庫
夜すること
材料を計量して混ぜる
それぞれの材料を計量します。小さなボウルの中はトマト缶を計量し、そこへイーストを振り入れます。なるべく水っぽいところに向けてイーストが重ならないように振り入れると溶けやすいです。
1分ほど待ってから器を揺らすときれいに溶けていきます。(厳密には膨潤といいます)
そこへほうれん草を入れて均一に混ぜます。
生地をこねる
大きなボウルの中も均一に混ぜておき、そこへ小さなボウルの中身を一気に入れます。
スプーンやゴムベラで混ぜ、混ぜていても状態が変わらないところまで混ぜたら、手にかえます。
手で2分程度、生地がまとまるまでこねてください。つるんときれいな生地にする必要はありません。
冷蔵庫で8時間以上発酵させる
こねた生地を薄く油を塗った密閉容器に入れて、冷蔵庫で最低8時間寝かせます。1.5倍~2倍に生地が膨らんだらOKです(毎日丸め直せば3日間使用可能です)。
次の日の朝すること
包丁でカットする
冷蔵庫から生地を出します。
少し表面が手につくようでしたら打ち粉(強力粉)を少量表面に振りかけてください。
めん棒で7ミリの厚さに広げ、お好きな太さに包丁でカットします。包丁は前後に動かさず、一気にストンとカットするのがポイントです。
カットした生地はトースターの天板にオーブンシートを敷きその上に置きます。
生地を焼く
- トースター……予熱なし、1200wで7分焼きます
- フライパン……予熱なし、蓋をして、弱火で3分焼いたら裏返して3分焼きます
- 魚焼きグリル……予熱なし、両面焼きで3分~4分焼きます(途中焦げそうであればアルミホイルをかぶせる)
- オーブン……180℃に予熱したオーブンで、15分焼きます
※いずれも目安の時間です
ついに完成!
パンが焼きあがったら完成です。
すぐに食べない場合は…
ケーキクーラーで十分に冷ました後、ビニル袋へ入れて乾燥しないよう密封してください。
冷凍したい場合は袋のまま冷凍します。解凍は常温で1 時間ほど置きます。急ぐときはレンジで30秒温めたのち、トースターで2分ほど温めると、外はカリッ中はモチッと仕上がります。
材料を変えればいろんなバリエーションが作れる!
材料の組み合わせを変えることで、さまざまな離乳食スティックパンを作ることができます。
また、夜5分→翌朝10分で作れるこちらのレシピを応用すれば、大人用のベーグルやドーナツ作りも簡単!
他のバリエーションが気になる方は、吉永先生のレシピ本『前の日5分→朝10分で焼きたて! 簡単もちもちスティックパン』を見てみてくださいね。
「焼きたてパンを囲む幸せ」が家族の笑顔を増やすかも!
レシピを考えてくれた吉永先生からメッセージをいただきました。
「今回は、スティック型とママリさんの“m”の形にしてみましたが、お誕生日などにお名前や年齢を形作ってあげても楽しいですね!
“スティックパン”というネーミングですが、みなさんのアイディアで可能性は無限大!お子さまとママで焼きたてパンを囲む幸せを楽しんでください。」
吉永先生、素敵なレシピとメッセージをありがとうございました。
ママたちの離乳食・幼児食の悩みを減らし、少しでも“家族の笑顔”を増やしたい。これが吉永先生とママリの共通の願いです。
ママリ×吉永麻衣子先生がコラボした離乳食スティックパンが家族のささやかな幸せに貢献できればうれしいです。
※今回のパンレシピは動画でも見ることができます。(動画内でパンを作成しているのはママリ編集部です)
※写真では食品用ののし台の上で作業していますが、ご自宅で作る際はカッティングボードなどを使用してください