キーは脳のメカニズムにあり。「叱る」以外で子供が言うことを聞く接し方とは?

子供は成長するにつれて、自己主張が強くなってくるもの。2歳になると「魔のイヤイヤ期」と言われるほど、なかなかママの言うことを聞いてくれなくなりますよね。そもそも、どうして子供は言うことを聞いてくれなくなるのでしょう。そこには脳のメカニズムが深くかかわっていることをご存じですか?言うことをなかなか聞いてくれなかった子供が叱ってもいないのに言うことを聞くようになる、まるで魔法のような方法を紹介します。

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子供が全く言うことを聞いてくれなくて困っていませんか?

子供は成長とともに、言うことをきかなくなる時期をむかえますよね。

それが成長の過程とはいえ、24時間ずっと子供と一緒にいるママは大変。頭ではわかっていてもママだって人間なので、イライラしたり落ち込んだり感情的になってしまうのも無理はないと思います。

妊娠中・妊活・子育ての女性向けアプリ「ママリ」にも、このような投稿が寄せられました。

1歳1ヶ月の息子ですが
すぐに顔や頭、目をねらって叩いてきたり
肩や首を噛んできたり
髪をしつこく何度も引っ張ってきたり
顔をねらって引っ掻いてきたりと

本当に凶暴で悩んでいます
ダメだよ!と優しく注意しても全くやめないし
強めにダメだよ!と言うと面白がってエスカレートします
周りの人はまだわからないから怒らなくていいと言うのですが本当にひどいのでいつも生傷絶えず私も精神的に辛いですし
同じくらいの子にもやるしダメって教えないも違うと思うのですがどうなのでしょう
同じような経験のある方のアドバイスが聞きたいです
眠くなるとさらに凶暴になるので寝かしつけが憂鬱で仕方ありません・・・
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子供の成長は喜ぶべきこと。しかし、何を言っても「イヤ」と返ってきたり、反抗的になって手を出してきたりする毎日、喜ぶような余裕はなかなかありませんよね。

ただ「ダメ」と叱るのではなく、根本的な問題を解決するような方法はないのでしょうか?

叱ってもやめない子供への対処法を紹介

反抗 赤ちゃん PIXTA

「やめなさい」と言われれば、やめるのが当たり前というのが大人の考え。

しかし、その当たり前を打破してくるのが子供。いくら注意してもやめない、それどころかもっとエスカレートしてけんかを売っているのかと思わせるような態度に、思わずイライラしてしまう…。多くのママが経験していることではないでしょうか?

そんなときに役立つ対処法を紹介します。

子供はやめられないし、止まらない

いたずら 子供 PIXTA

子供も大人も関係なく、私たち人間の行動は脳内の「神経伝達物質」による影響が大きいことをご存じでしょうか?

神経伝達物質とは、神経から神経へ情報を伝える大変重要な役割を担っている物質のこと。その中で「ドーパミン」という物質が私たちのやめられないという行動に関わっています。

ドーパミンは、何かしらの行動をしているときに新しい情報が入ってくると分泌され、このとき私たち人間は「面白そう!」と感じます。ドーパミンには、分泌される前にした行動をもっとやるよう強化するような作用があります。親である私たちがどんなに注意しても、ドーパミンの作用によって子供たちはその行為をやめられない状態に。

例えば、子供がおもちゃで窓ガラスを叩いたとして、親は当然ガラスが割れると危ないし困るので、「やめなさい」と注意しますよね。しかし、このときの子供の脳内では、今までにない親の新しい反応によってドーパミンが分泌され、ガラスを叩くという行動が過剰に面白いものとして認識されます。よって、この行動を繰り返すのです。しかし、親からするとこの子は言うことを聞かない…というように感じ、子供と親とのゴールの見えないかけひきが始まるのです。

注意が過剰になっていませんか?

子供 親 怒る PIXTA

先ほども述べたように、ドーパミンが分泌されるのは子供だけではありません。基本的に脳の仕組みは同じなので、大人である私たちの脳内でも同じことが起きています。

子供がとった行動によってドーパミンが分泌され、そこに注意が過剰に向けられて、口では「やめなさい」と言いながら、脳内では子供が同じ行動を繰り返すことを待ち構えているのです。

この作用により、子供はやめない、親は「やめなさい」と怒鳴ることを延々とリピートし、どんどん子供と親との表面的な対立が加速してしまうのです。

こうすればうまくいきます!

親子 PIXTA

ドーパミンは叱るときだけでなく、褒めるときにも作用します。

叱るときも褒めるときも、お互いの行動自体にこだわってしまうとその怒りや期待を意識してしまい、自分を責めたり、子育てに疲れてしまったりすることも。

しかし、子供自身がやることと捉えるのではなく、単にドーパミンという物質の作用であることだと理解できれば、高ぶる感情も治まります。「自分がやたらとこの子のやることが気になるのもそのせいか」と分かれば、自分を責めたり落ち込んだりすることも少なくなるのではないでしょうか?

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子育ては生理学でうまくいく

子供を授かり親になると、何をしてあげられるだろうかと考えると思います。習いごとをさせたり塾に通わせたり…。子供の未来のために今何ができるかを考えると同時に、子供に対し「もっとこうして欲しい」といった多くの希望も持っているかもしれませんね。「こうして欲しい」と思っていても結局は子供次第…果たしてそれは本当なのでしょうか?

「子供の親だからこそできる科学的に正しい習慣」を実践すると子供たちの行動は大きく変わる、子育ては心理学ではなく生理学で考える、という内容が書かれた『脳に任せるかしこい子育て 無理なく着実に才能を伸ばす!』という1冊があります。

多くのママやパパが子育てをもっと楽しく、そして楽な気持ちで関わることができるヒントが書かれた、子育てに悩みがある方にぜひ読んで頂きたい内容になっています。

『脳に任せるかしこい子育て 無理なく着実に才能を伸ばす!』

脳の仕組みに合わせて対応すれば、最小限の努力で子どもの力は大きく伸びる!

睡眠、前庭感覚、触覚、固有感覚、視覚、聴覚の6分野の働きかけで子供の行動が変わる?特徴に合わせて実践できる、簡単エクササイズも56種収録しています。

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脳のメカニズムと子育て

子供 泣く PIXTA

子供が生まれて首が据わり、寝返りやはいはいをし、1人で立ち、歩き始める…その成長の一つ一つがうれしくて、そして少し寂しくて、かわいくて仕方がないわが子。

そんなわが子にやってきた「自我の芽生え」。子供が成長する上で大切なことですが、2歳の魔のイヤイヤ期・3歳の悪魔のイヤイヤ期といわれるように、言うことを聞いてくれなかったり、反抗的な態度を取られたりすると、親も参ってしまいますよね。かわいかったわが子はどこへ?とすら思ってしまうことも。

毎日やられて怒っての繰り返しで1日の疲労感も相当なものに。そして子供が寝てからやってくるのは、怒ってしまったことへの罪悪感。

しかし今回紹介したように、子供が言うことを聞いてくれないことや自分が子供のすることに反応してしまうことがドーパミンの作用であるということを理解していれば、子供や自分を責めたりすることも少なくなるはず。

「脳」のメカニズムを知ることで、少し子育てに対する気持ちが楽になるかもしれません。ぜひ、書籍の方もチェックしてみてくださいね。

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