じつは、受けた刺激にびっくりしただけなのです
児童館や支援センターで遊んでいるときに、お友だちから少し触れられただけで、思いっきりたたいてしまったという経験はありませんか?一体何が不快だったのか、分からないというママもいると思います。
実は、子供たちはまだ触覚があまり発達しておらず、少し触れられるだけでも強い刺激となってしまいます。そのため防衛本能が働き、「たたく」という行動につながるのです。
大人でも強い刺激に耐えるのは難しいもの。子供だとより我慢ができないのではないでしょうか。
子供がたたかなくなるエクササイズを紹介します
子供が周りのお友だちをついたたいてしまう原因が分かりました。しかし、何かあるたびにお友だちへ迷惑をかけてしまうのはつらいですよね。
そんなママのために、触覚を強くするアクティブタッチトレーニングを紹介します。
ママやパパと触れ合い、子供たちの触覚を高めていきましょう。
「風船を割らないように運ぶ」エクササイズ
(c)中野サトミ
親子で向かい合い、お互いの片方の手だけを使って風船を挟み、落とさないように一定の距離を移動するエクササイズ。
風船の圧迫を利用するので不快になりにくく、お互い協力してバランスをとる必要があるので、力の加減を調整する力も身に付きます。
うまくできるようになったら、手だけでなく、おなかやおしりを使って挑戦してみましょう。
「隙間に手を挟んで圧迫」エクササイズ
(c)中野サトミ
触覚の力が弱いと、ちょっと触れられただけでも少しの振動で不快に感じてしまいます。しかし、圧迫されるときに感じる「圧覚」に関しては、あまり不快に感じることはありません。
そのため、自分自身から圧迫される経験をさせてみることで触覚を鍛えることができます。
例えばソファーのクッションとクッションの間に手を入れてみたり、正座した際の膝の間に手を入れてみたりし、その感覚を説明してもらうことで、触角が調整されていきます。
また、触覚が弱くて着替えを嫌がる際は、ぎゅっと抱きしめて圧迫してあげると、触れられることをそれほど嫌がることがなくなります。着替えに困っているママは試してみてはいかがでしょうか。
「背中に書いた文字を当てる」エクササイズ
(c)中野サトミ
こちらはゲームを用いて、触覚を鍛えるエクササイズです。ゲームをするということは、事前に触れられるということを伝えることになるので不快感を少なくして始めることができます。
背中に文字を書いて当てるゲームは、まず○などの簡単な形から入り、かたかな、ひらがな、漢字と難易度を上げていきます。ゲームの答えも大切ですが、触れられたことに対して感想を子供たちに聞くことが大切。
「気持ち悪くなかった」、「くすぐったくなかった」という触覚に関しての不快感が変わったことを、子供たち自身で気づかせることで触覚に対して強くなっていきます。
子育ては生理学でうまくいく
子供たちの触覚を強くするエクササイズはいかがでしたか?実践できるものからぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
これらのエクササイズを紹介している『無理なく着実に才能を伸ばす! 脳に任せるかしこい子育て』は、子供たちの脳に注目した育児書です。
この本では、一見理解できない子供の行動は脳の働きによって起こっており、それを見抜いて対処することで、より子供たちの高い能力を引き出すことができると書かれています。そのために、親がまず自分の脳を知り仕組みを子供たちに伝え、うまく使う方法を身に付けさせる必要があります。
最終的には子供自身も自ら行動し成長を楽しむようになり、成長していくことが面白くなるのだとか。
なかなか子供たちの行動が理解できず悩んでいるママは、ぜひこの本を手にとってみてはいかがでしょうか。実践してみたいと思うことが掲載されているかもしれません。
悩みが尽きないママだからこそ、読んでみたい一冊
ちょっとした接触でも不快に感じる子供たち。しかし、それが脳の発達の過程であるということが分かれば、ママもイライラすることなく、納得して行動することができますね。
ときに、ママたちには理解できないこともある子供たちの行動。悩んでしまったときこそ育児書を参考にし、行動してみてはいかがでしょうか。新たな発見やうまくいく方法が見つかるかもしれません。