離乳食でタイはいつから?
離乳食としてタイを与えることができる時期は、離乳食初期の生後5ヶ月、生後6ヶ月です。タイと同じ白身魚のヒラメ、かれいも離乳食初期から与えることができます。しかし、サケなど離乳食初期から与えることができない白身魚もいるため、気を付けてくださいね。
- 小池澄子(監)「最新版 らくらくあんしん離乳食」とじこみ・ウラ(学研プラス,2017)
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-05,2019年1月8日最終閲覧)
- 農林水産省「サケは赤身の魚ですか。」(http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1203/a03.html,2019年1月29日最終閲覧)
離乳食にタイを与える方法
離乳食初期から与えることができるため、赤ちゃんの魚デビューに最適なタイ。そこで、離乳食を与える時期別にタイの調理方法を説明します。
- ゴックン期(生後5ヶ月から生後6ヶ月):ゆでてから、よくすりつぶし、お湯などでのばす。
- モグモグ期(生後7ヶ月から生後8ヶ月):ゆでてから、細かくほぐす。
- カミカミ期(生後9ヶ月から生後11ヶ月):ゆでてから、粗くほぐす。
- 完了期(生後12ヶ月から生後18ヶ月):ゆでてから、食べやすい大きさにほぐす。
タイを与えるときは、骨と皮を取り除いてから与えます。タイを購入するときに、刺身を購入すると骨と皮が事前に取り除かれているため、使いやすいでしょう。鮮度がよいものを選んで購入してくださいね。
- 小池澄子(監)「最新版 らくらくあんしん離乳食」62ページ(学研プラス,2017)
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-05,2019年1月8日最終閲覧)
タイを使った離乳食のアレンジメニュー
次に、タイを使ったアレンジメニューを紹介します。主食はもちろん、サラダやスープなど紹介しています。タイを使った離乳食のレパートリーを増やしたい方もぜひ参考にしてみてくださいね。
離乳食初期:魚のトマトみぞれ煮ニンジンソースかけ
©モグック
材料
- タイ:10g
- ダイコン:10g
- 野菜スープ:大さじ2
- トマト:10g
- ニンジン: 5g
作り方
- タイはゆでてすり潰す。
- ダイコンはすりおろす。
- トマトは皮と種を取りすり潰す。
- ニンジンは皮をむき、すりおろし、電子レンジで加熱する。
- 耐熱容器に1から3の野菜と野菜スープを入れ、ラップをかけて電子レンジで1分加熱する。
- 5にニンジンをかけて完成。
タイとトマトはゆでて先にすり潰しておきましょう。ダイコンとニンジンはすりおろした後、電子レンジの加熱だけで調理することができます。多めに作る時は、それぞれの材料をゆでて作ると、ストックすることができそうです。
野菜スープはストックしているものでも、こちらのメニューで使う野菜をゆでたものでも問題ないでしょう。赤ちゃんの好みの味で作ることができるとよいですね。
離乳食初期: お魚とカボチャのオクラあえ
©モグック
材料
- タイ:10g
- 野菜スープ:大さじ1
- カボチャ:15g
- オクラ:10g
作り方
- タイはゆでて、野菜スープを加えながらすり潰す。
- カボチャは皮と種を取り除き、ゆでてペースト状にする。
- オクラはゆでて、種を取ってすり潰す。
- それぞれを皿に盛りつけて完成。
タイを食べやすくするため、オクラのとろみと、カボチャの甘みを活用したメニューです。魚が苦手という赤ちゃんにぴったりではないでしょうか。
オクラを使用するときは板ずりをし、産毛をしっかりと落とすことがポイントです。また、カボチャも種とわたを取り除いてから使用しましょう。こちらのメニューで使われている野菜スープは、粉ミルクや無調整豆乳を代わりに使うことも可能です。一つのメニューでさまざまなアレンジ方法があるのは、とてもありがたいですね。
離乳食初期:魚のオニオンスープ煮
©モグック
材料
- タイ:10g
- タマネギ:20g
- ゆでた汁の残りと野菜スープ:大さじ2~3
作り方
- タイをゆでてすり潰す。
- タマネギは水大さじ3を小鍋に入れて柔らかくゆでて、すり潰す。
- 2に野菜スープ、タイを加えて煮込み完成。
タイとタマネギだけで作ることができる、シンプルなオニオンスープ煮は、材料が足りないときなどにも手軽に作ることができるスープですね。タマネギのゆで汁を活用できるのも、野菜をたっぷり味わうことができます。タマネギが好きな赤ちゃんにはうれしいメニューではないでしょうか。
離乳食中期:お魚とアスパラのポテトシチュー
©モグック
材料
- タイ:10g
- 粉ミルク:大さじ2
- 野菜スープ:大さじ1
- ジャガイモ:30g
- アスパラガス:10g
作り方
- タイはゆでて細かくほぐす。
- アスパラガスはゆでて、細かく切る。ゆで汁は野菜スープとして使うため、取っておく。
- ジャガイモは皮のままゆでた後、皮を取りマッシュ状にする。
- マッシュしたジャガイモに、粉ミルクと野菜スープを加えて滑らかになるまで混ぜる。
- ジャガイモの中にタイとアスパラを加えて混ぜ、完成。
こちらのメニューで使われている、乳児用の粉ミルクは使い慣れているものでも問題ありませんよ。
アスパラガスは、別の野菜に変更することもできます。季節の野菜を使ってもよいですし、赤ちゃんの好きなものや挑戦させてみたいものなどでもよいでしょう。食べにくいときは水溶き片栗粉や、すりおろしたジャガイモを使い、とろみをつけてみてください。
離乳食中期:お魚とノリの野菜ポタージュ
©モグック
材料
- タイ:10g
- タマネギ:10g
- ニンジン:10g
- 焼きのり:8分の1枚
- だし汁:大さじ3
作り方
- タイはゆでてだし汁を加えながらすり潰す。
- タマネギとニンジンを柔らかくなるまでゆでてすり潰す。
- 1と2、ノリを混ぜて完成。
だし汁は、かつお節や昆布で取ったもの、また市販で購入できる離乳食用の粉末だしを使用しても問題ないでしょう。タイはゆでて火を通しすり潰すと口当たりがよく食べることができます。こちらのポタージュは、時間をかけて煮込むと甘みが引き出されるメニューです。多めに作ってストックすることもできそうですね。
またご飯を加えると、和風リゾットになるこちらのメニュー。一皿で、主食、野菜、主菜を食べることができるのはうれしいですね。与えるご飯の硬さは、赤ちゃんの様子に合わせて調整してください。
離乳食中期:魚とノリのトロトロ
©モグック
材料
- タイ:10g
- 納豆:10g
- 焼きのり:8分の1切
- みそ汁の上澄み液:大さじ2
作り方
- タイはゆでてほぐす。
- 納豆は湯通しする。
- 焼きのりは水で戻し、水気を切る。
- 小鍋にみそ汁上澄み液、タイ、納豆を加えて煮る。
- 焼きのりを加えてひと煮たちさせたら完成。
こちらは、納豆と焼きのりのとろみを生かしており、赤ちゃんが食べやすいように工夫されているメニューです。納豆を使用するときは湯通しするようにしましょう。またノリは水で戻すことでとろみが出ます。
下処理をした材料にもみそ汁の上澄み液を煮るだけでできるため、みそ汁を作ったときに一緒に作ることができるかと思います。
離乳食後期:洋梨とタイのイタリアンサラダ
©モグック
材料
- タイ:10g
- 洋梨:8分の1~6分の1個
- カッテージチーズ:大さじ1
- オリーブ油:少々
作り方
- タイはゆでてほぐす。
- 洋梨は皮をむいて1cmのさいの目に切る。
- 全ての材料を合わせて完成。
梨とチーズの異なる食感を楽しむことができるこちらのメニューは、タイをゆでた後に材料を混ぜ合わせるだけ。10分以内で簡単にできるメニューです。
こちらもメニューで使われている、洋梨は梨に変更することもできます。赤ちゃんのお気に入りの果物を使って、与えてみてくださいね。
離乳食後期:魚入りチャーハン風
©モグック
材料
- タイ:10g
- 軟飯:適量
- ネギ:5g
- 溶き卵:3分の1個
- しょうゆ:ごく少量
- ごま油:少量
作り方
- タイはゆでてほぐす。
- ネギは細かく刻む。
- フライパンにごま油を少量入れて熱し、溶き卵と軟飯を同時に入れ炒め合わせる。
- タイ、ネギを加え、さらに炒める。
- ごく少量のしょうゆをかけて完成。
ゆでたタイと材料を炒め合わせるだけで簡単に作ることができるこちらは、取り分けることもできそうなメニューではないでしょうか。使われているネギはキノコや青菜に代用することもできます。その日の冷蔵庫を見て、ある食材を活用して作ることができるとよいですね。
離乳食後期:ノリとお魚のつくだ煮
©モグック
材料
- タイ:10g
- 焼きのり:4分の1枚
- しょうゆ:少々
- きび砂糖:少々
- だし:大さじ1
作り方
- タイはゆでてほぐす。
- 焼きのりは手で細かくちぎる。
- ちぎった焼きのりとしょうゆ、砂糖、だしを耐熱容器に入れ電子レンジで600w、20秒加熱する。
- スプーンでとろみがつくまで混ぜる。
- ほぐしたタイを加えさらに電子レンジで10秒加熱し、混ぜ合わせて完成。
焼きのりとお魚のつくだ煮はご飯にのせて、ふりかけのように食べることができる他、ご飯と混ぜておにぎりにして食べることもできます。おにぎりにすると、手づかみ食べの時期に便利ですよね。さらに、ご飯の硬さを調整すれば、離乳食後期から幼児期まで長く活用できるレシピですよ。
ご飯だけでなく、マッシュしたジャガイモ、豆腐にかけても美味しく食べることができるこちらのメニューは、赤ちゃんが気に入ってくれると、幅広く活躍してくれそうですね。
手作業で骨取り済み!モグックの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
©モグック
通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「モグック」では、1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。お魚は手作業で骨を取り除いています。皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。
(今回紹介したレシピの一部はモグック様からご協力いただき掲載しております)
初めての魚デビューにぜひ活用してみて
食べにくいと感じることもある魚メニューですが、納豆やノリ、ジャガイモなどを活用し、とろみをつけ赤ちゃんにも食べやすいメニューがたくさん紹介されていました。洋梨との組み合わせには驚いた方もいらっしゃると思います。
また文中で出てきた「野菜スープ」は、野菜をゆでた後のゆで汁です。離乳食は基本的に食材をゆでることが多いため、そのときにストックしておくと便利ですよ。市販でも離乳食用の野菜スープが粉末で販売されていることがあります。与えられる時期を確認して、使いやすい方で調理できるとよいでしょう。
お刺身を使えば、皮や骨を取り除く下処理をせずにゆでるだけで簡単に与えることができるタイ。ぜひ、赤ちゃんの様子を見ながら、大きさを確認しつつ、さまざまなレシピに挑戦してみてください。