離乳食のジャガイモはいつから?どうやって調理する?
ジャガイモを離乳食として与えることができる時期は、離乳食初期の生後5ヶ月~6ヶ月頃からです。ジャガイモはゆでてるとマッシュしやすい食材のため、調理するときに便利な食材です。また、ジャガイモはビタミンや食物繊維などを含んでおり、栄養のある野菜だといわれています。スーパーで手に入りやすいため、積極的に取り入れていきたいですね。
離乳食でのジャガイモの調理方法
生後5ヶ月頃から与えることができるジャガイモは、離乳食を与える時期によって形など食べさせ方が異なります。また、与えるときには、注意点があるためそちらも一緒に説明します。
- ゴックン期(生後5ヶ月から生後6ヶ月):皮をむき芽を取り除いて、ゆでてつぶす。
- モグモグ期(生後7ヶ月から生後8ヶ月):皮をむき芽を取り除いて、ゆでて粗くつぶす。
- カミカミ期(生後9ヶ月生後12ヶ月):皮をむき芽を取り除いて粗くつぶすか、5mm角程度に切る。
- 完了期(生後12ヶ月から生後18ヶ月):皮をむき芽を取り除いて、手で持ちやすい大きさに切る。
離乳食初期ではゆでた後につぶしてから与えますが、赤ちゃんが食べにくそうであればお湯や粉ミルクなどでのばしてあげるとよいでしょう。
- 小池澄子(監)「最新版 らくらくあんしん離乳食」とじこみ・ウラ、51ページ(学研プラス,2017)
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-02,2020年8月31日最終閲覧)
離乳食でジャガイモを与える際の注意点
離乳食でジャガイモを与える際には、注意しておくべきこともありますので、以下の点についてよく気を付けるようにしてください。
最初は少量から
ジャガイモは、容器包装された加工食品で表示義務のある特定原材料ではなく、アレルギー症状が出ることは少ないと言われている食材のひとつです。
ただ、どんな食物でもごくまれにアレルギー症状が発症する可能性はあるため、初めて赤ちゃんにジャガイモを与える際には、少量から始めて体調に変化はないか様子を見るようにすると安心です。
アクが強いので水にさらしてから調理
ジャガイモはアクが強く、切ってしばらく置いておくと表面が黒ずんできます。見た目だけではなく、えぐみなど味にも影響が出てしまうので、皮をむいて切ったジャガイモは、10分ほど水にさらしてから調理するようにしましょう。
えぐみがなくなり変色も防げますが、あまり長い時間水に漬けておくと、ジャガイモのビタミンなどの栄養素が溶けだしてしまうので、長時間漬けておくのは控えてください。
必ず皮と芽を取り除く
ジャガイモの芽とその芽の根元や皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが含まれています。
ソラニンやチャコニンが含まれた部分を多量に摂取すると、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることもあるため、赤ちゃんの離乳食として調理する場合は、必ず皮と芽を取り除くようにしてください。
- 農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/potato.html,2023年1月31日最終閲覧)
じゃがいもの保存方法は?冷凍保存はできる?
常備している家庭も少なくないほど、親しみのあるジャガイモ。保存の際は、光のあたらない涼しい場所がおすすめです。りんごと一緒にポリ袋に入れておくと、りんごから出る成分によって芽が出にくくなりますよ。
ジャガイモに光があたってしまうと、皮が緑色に変色してしまいます。そのため、新聞紙などで包んで冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいですね。さらに天然毒素であるソラニンやチャコニン、アルカロイドが作られてしまうため、調理の際には皮をしっかりと取り除くようにしましょう。
冷凍保存
冷凍保存する際は、ゆでたり蒸したりして火を通し、マッシュ状にしてから冷凍するのが便利です。また、加熱しない場合は皮付きでまるごと保存することも可能です。その場合は、よく洗ってから水気を切ることがポイントです。
- 農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」(http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/potato.html,2020年8月31日最終閲覧)
- キユーピー「じゃがいもの保存方法」(https://www.kewpie.co.jp/recipes/knowledge/article/25/page03/,2020年8月31日最終閲覧)
- JAきらみらい「【野菜のマメ知識】玉ねぎとじゃがいもの保存方法」(https://www.jakitamirai.or.jp/tsushin/tips/11406/,2020年8月31日最終閲覧)
- カゴメ「[じゃがいもの保存法]不向きな冷凍保存がOKになるひと工夫」(https://www.kagome.co.jp/vegeday/store/201704/6754/,2020年8月31日最終閲覧)
- 旭化成ホームプロダクツ「じゃがいも」(https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/preservation/vegetables/food03.html,2020年8月31日最終閲覧)
先輩ママのジャガイモを使った簡単おやきレシピ
最終的に細かくしてあげてもモソモソするのかむせたり、べーっとして一口も食べません。
上手なおやきの作り方がイマイチわかりません💦
じゃがいも、ほうれん草、にんじんを丸めて片栗粉をつけて少しの油で焼いているんですが↑の様な感じです。
ジャガイモは離乳食に取り入れやすい食材ですが、どのようなレシピが食べやすいのか悩みますね。先輩ママがジャガイモをどのように離乳食に使ったのかご紹介します。
栄養の為に(娘がミルク拒否もあり完母)粉ミルクを
つなぎとして入れています!
そしたら もちっとしっとり柔らかくなるので
個人的にはオススメです♡
具材は 貧血予防に ひじきや青のり
など積極的に入れるようにしています!
ジャガイモを使った離乳食のアレンジメニュー
ジャガイモを使った離乳食メニューを初期、中期、後期に分けて紹介します。ここで紹介するメニューには、和光堂の商品を使い、手軽に作ることができるレシピや、取り分けができるものなどがあります。時間がないときや、レパートリーを増やしたいときにぜひ、試してみてくださいね。
離乳食初期レシピ(ゴックン期):ジャガイモのスープ煮
©和光堂
材料
- 手作り応援野菜スープ:1包
- ジャガイモ:25g
作り方
- ジャガイモの皮をむき、柔らかくなるまでゆでてすりつぶす。
- すりつぶしたジャガイモに、大さじ2のお湯で溶いた手作り応援野菜スープを加える。
- のばして滑らかになったら完成。
手作り応援野菜スープは和光堂から販売されている、野菜スープのもとです。粉末タイプのため、お湯に溶かすだけで手軽に使うことができます。使用している野菜は、国産です。もちろん、手作りの野菜スープを使っても問題ないでしょう。たっぷりの野菜が入ったスープでのばしたジャガイモはのど越しよく、食べることができると思います。
- Asahiグループ食品「手作り応援」(https://www.wakodo.co.jp/product/babyfood/babyfood/tedukuri/#170378,2019年2月19日最終閲覧)
離乳食初期レシピ(ゴックン期):ジャガイモと小松菜のとろとろ
©和光堂
材料
- ジャガイモ:20g
- 小松菜:1枚
- 手作り応援和風だし:2分の1包
作り方
- ジャガイモの皮をむき、柔らかくなるまでゆでて裏ごしする。
- 小松菜を柔らかくなるまでゆでて、すり鉢でつぶす。
- 手作り応援和風だしを大さじ1のお湯で溶き、ジャガイモと小松菜を混ぜ合わせたものに合わせて完成。
和光堂が販売している手作り応援和風だしを使用した、メニューです。もちろん、手作りの和風だしを混ぜ合わせて作ることもできます。小松菜は茎ではなく葉先を使用するようにしましょう。
苦みのある小松菜をジャガイモのほのかな甘みで食べやすくしてくれているメニューですね。また、ジャガイモのとろみで食べやすそうな点も魅力です。
離乳食初期レシピ(ゴックン期):ジャガイモのポタージュ
©和光堂
材料
- たっぷり手作り応援野菜スープ:小さじ1
- たっぷり手作り応援とろみのもと:小さじ2
- ジャガイモ:15g
- タマネギ:10g
- 豆乳:大さじ4
- キュウリ:5g
作り方
- ジャガイモとタマネギの皮をむき、柔らかくなるまでゆでる。
- 柔らかくなったら、すり鉢でつぶす。
- 鍋にすり潰した野菜、豆乳、たっぷり手作り応援野菜スープを入れ、煮込む。
- 煮込んだものを人肌に冷ます。
- 冷ましたものにたっぷり手作り応援とろみのもとをかき混ぜながら、少しずつ振り入れる。
- とろみがついたら、器に盛る。
- キュウリを下ゆでした後、すりおろし、上にのせて完成。
和光堂の商品である、たっぷり手作り応援野菜スープとたっぷり手作り応援とろみのもとを使用したメニューです。ジャガイモだけでなく、たっぷりの野菜の味わいを楽しむことができるメニューですね。
- Asahiグループ食品「手作り応援」(https://www.wakodo.co.jp/product/babyfood/babyfood/tedukuri/#177964,2020年8月31日最終閲覧)
離乳食中期レシピ(モグモグ期):ジャガイモのいり煮
©和光堂
材料
- ジャガイモ:20g
- ニンジン:5g
- 油:1g
- 砂糖:1g
- しょうゆ:1.5g
作り方
- ジャガイモとニンジンは皮をむき、小さ目の乱切りにする。
- 鍋に油を敷き、ジャガイモとニンジンを炒める。
- 調味料を入れ、ジャガイモとニンジンが浸るぐらいの水を入れる。
- 柔らかくなるまで煮込み、粗くつぶして完成。
ジャガイモとニンジンを調味料と一緒にゆでて、粗くつぶすだけで簡単に作ることができるメニューです。調味料は、しょうゆと砂糖だけのため、手軽に作ることができるでしょう。
調味料の分量の目安はそれぞれ、油が小さじ4分の1杯、砂糖が小さじ3分の1杯、しょうゆが小さじ4分の1杯です。油で炒めてからゆでるため、香ばしい味わいを楽しむことができるかと思います。
離乳食中期レシピ(モグモグ期):納豆入りポテトのホワイトソースあえ
©和光堂
材料
- 手作り応援ホワイトソース:1包
- 納豆:小さじ1
- ジャガイモ:適量
- 青のり:適量
- 粉チーズ:適量
作り方
- 納豆をすり鉢ですり潰し、電子レンジで加熱する。
- ジャガイモのを皮をむき、柔らかくなるまでゆでて粗くつぶす。
- 潰したジャガイモを納豆と混ぜ合わせる。
- 手作り応援ホワイトソースを大さじ1のお湯で溶き、ジャガイモと納豆と合わせる。
- 青のりと粉チーズを振りかけ、完成。
手作り応援ホワイトソースは、和光堂が販売している商品です。離乳食用に少量のホワイトソースを作るのは大変かと思います。和光堂の商品は、粉末タイプのためお湯で溶かすだけで手軽にホワイトソースを作ることができます。納豆はひきわりを使用し、電子レンジで加熱するときの目安は500Wまたは600Wで約30秒です。
離乳食中期レシピ(モグモグ期):マッシュポテトのりボール
©和光堂
材料
- 手作り応援白身魚と緑黄色野菜:1包
- ジャガイモ:50g
- ホウレンソウ:小さじ1
- 刻みのり:適量
作り方
- ジャガイモの皮をむき、柔らかくなるまでゆでてマッシュする。
- ホウレンソウも柔らかくなるまでゆでて、すり鉢ですりつぶす。
- ジャガイモとホウレンソウ、手作り応援白身魚と緑黄色野菜、50mlのお湯を加えてこねる。
- 一口大の団子状にし、周りにきざみのりをまぶしたら完成。
手作り応援白身魚と緑黄色野菜は、和光堂が販売する商品です。粉末タイプで、材料に国産の緑黄色野菜と白身魚を使用しています。手元にこちらの商品がないときは、好みの野菜と、白身魚をつぶし、ペースト状にしすることで代用できます。
ホウレンソウの分量、小さじ1はゆでてすり鉢でつぶしたときの量です。手づかみ食べが始まった時に、食べやすいメニューではないでしょうか。
- Asahiグループ食品「手作り応援」(https://www.wakodo.co.jp/product/babyfood/babyfood/tedukuri/#170453,2020年8月31日最終閲覧)
離乳食後期レシピ(カミカミ期):タイとホウレンソウのシチュー
©モグック
材料
- タイ:10g
- ニンジン:5g
- ホウレンソウ:10g
- ジャガイモ:10g
- 麩(ふ):1つ
- 塩:少々
- 豆乳:70cc
- ご飯:子供茶わん1杯
作り方
- タイはゆでてほぐし、ニンジンはすりおろしておく。
- ホウレンソウはゆで、冷水に取り、細かく刻む。
- ジャガイモは皮をむき、小さ目の角切りにする。
- ニンジン、ジャガイモ、豆乳を鍋に入れ、柔らかくなるまで弱火で煮る。
- 4にホウレンソウとタイを入れ、麩(ふ)はすりおろしながら入れる。
- 塩で味を調え、ご飯と一緒によそって完成。
麩(ふ)を使いとろみをつけたシチューを、ご飯にかけて食べる、主食と主菜を同時に食べることができるメニューです。ご飯の硬さは赤ちゃんに合わせてくださいね。
またこちらのメニューは、取り分けが可能です。塩加減やコンソメを加えるなどすると、赤ちゃんと一緒にシチューを楽しむことができますよ。
離乳食後期レシピ(カミカミ期):カブとジャガイモのトマト煮
©和光堂
材料
- カブ:30g
- ジャガイモ:25g
- 鶏ささみ:15g
- ミニトマト:2個
- 手作り応援野菜リゾットのもと:1包
- 油:適量
作り方
- ミニトマトは湯むき、種を取る。
- ジャガイモ、カブは皮をむき、食べやすい大きさに切る。
- 鶏ささみは筋を取り、食べやすい大きさに切る。
- 熱したフライパンに油を薄くひき、ミニトマト、ジャガイモ、カブ、鶏ささみを入れる。
- 鶏ささみの色が変わるまで、炒める。
- フライパンに水50ml、手作り応援野菜リゾットのもとを入れる。
- 野菜が柔らかくなり、肉に火が通るまで煮て完成。
手作り応援野菜リゾットのもとは、和光堂が販売する商品です。ご飯に合わせるだけでなく、煮物の味付けに使える便利なアイテムですよ。ミニトマトは湯むきし、種を取ること、鶏のささみの筋を取ることを忘れずに行いましょう。
- Asahiグループ食品「手作り応援」(https://www.wakodo.co.jp/product/babyfood/babyfood/tedukuri/#185211,2020年8月31日最終閲覧)
離乳食後期レシピ(カミカミ期):カボチャとジャガイモのドリア
©和光堂
材料
- 手作り応援国産コシヒカリの米がゆ:2包
- はじめての離乳食裏ごしかぼちゃ:1包
- 手作り応援ホワイトソース:1包
- ジャガイモ:10g
- ブロッコリー:20g
作り方
- 耐熱容器に手作り応援国産コシヒカリの米がゆ、はじめての離乳食裏ごしかぼちゃを入れる。
- 大さじ5杯のお湯を入れて、よく混ぜ合わせる。
- 手作り応援ホワイトソースを大さじ1のお湯で溶く。
- 皮をむいたジャガイモとブロッコリーを食べやすい大きさに切り、柔らかくなるまでゆでる。
- 耐熱容器に、ジャガイモとブロッコリーを入れ、ホワイトソースかける。
- オーブン、トースターで焼き目がつくまで焼いたら完成。
手作り応援国産コシヒカリの米がゆ、はじめての離乳食裏ごしかぼちゃ、手作り応援ホワイトソースは和光堂が販売する祖商品です。米がゆは赤ちゃんがいつも食べている硬さのご飯、カボチャはゆでてペーストにしたもので代用が可能です。ホワイトソースも牛乳や小麦粉、バターなどを使用してて作ることができます。
カボチャとジャガイモの甘みがたっぷりのメニューで、野菜が苦手な赤ちゃんもおいし置く食べてくれそうですね。
離乳食の基本やレシピが月齢別に見られる和光堂のわこちゃんカフェ
今回レシピを提供してくださった和光堂。日本で初めて育児用のミルクを販売した和光堂は赤ちゃんのために、との思いから、全ての商品において品質を高く保っています。そんな和光堂が運営しているサイトわこちゃんカフェでは、自社製品である高品質のベビーフードを使用したレシピが多く紹介されています。
また、離乳食の基本を動画で分かりやすく説明し、食材のチェックリストは月齢別に説明しています。ぜひ、離乳食作りに迷ったら参考にしてみてくださいね。
(今回紹介したレシピの一部は和光堂様からご協力いただき掲載しております。)
手作業で骨取り済み!モグックの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
©モグック
今回レシピをご提供くださったのは、通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「モグック」。1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。
お魚は手作業で骨を取り除いています。皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。
(今回紹介したレシピの一部はモグック様からご協力いただき掲載しております)
レパートリーが広がるジャガイモを離乳食に取り入れよう!
ポタージュや、お団子、マッシュなど赤ちゃんの成長に合わせて硬さや大きさを変えることができるジャガイモを使用すると、離乳食のレパートリーを増やすことができそうですね。与えるときには、皮と芽を必ず取り除くように注意してください。