離乳食で豆腐を使えるのはいつから?
離乳食として豆腐を与えることができるのは、離乳食初期の生後5〜6ヶ月からです。タンパク質や脂質を多く含んでいる豆腐は、栄養豊富な食材の一つです。柔らかいため、離乳食に使いやすく、重宝するでしょう。離乳食初期から与えるときは、加熱するのを忘れずにしてくださいね。
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-04,2020年8月19日最終閲覧)
- 全国豆腐連合会「豆腐の栄養と健康」(http://www.zentoren.jp/knowledge/health.html,2020年8月19日最終閲覧)
- 久在屋「お豆腐の栄養」(http://www.kyuzaya.jp/nutrition/,2020年8月19日最終閲覧)
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf,2020年8月19日最終閲覧)
離乳食に豆腐を与える方法と注意点
生後5ヶ月の離乳食初期から食べることができる豆腐は、離乳食の時期によって与え方が異なります。以下で時期別に説明しています。
- ゴックン期(生後5ヶ月から生後6ヶ月):ゆでたものをすりつぶしたり、裏ごししたりし、ペースト状にする。
- モグモグ期(生後7ヶ月から生後8ヶ月):ゆでたものを粗くつぶす。
- カミカミ期(生後9ヶ月から生後11ヶ月):ゆでたものを5mm角程度に切る。
- 完了期(生後12ヶ月から生後18ヶ月):ゆでたものを赤ちゃんの様子を見て1cm程度の大きさから与える。
離乳食で豆腐を与えるときは、完了期までできるだけ加熱するようにしましょう。豆腐はもともと柔らかいため、カミカミ期頃からは、潰さずに赤ちゃんの口に合わせた大きさにカットして食べることができます。
- パルシステム生活協同組合連合会「分量とかたさのめやす早見表」(https://kosodate.pal-system.co.jp/kihon/zissen/quantity/,2020年8月19日最終閲覧)
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-04,2020年8月19日最終閲覧)
豆腐を使った離乳食のアレンジレシピ
豆腐を使った離乳食時期に食べることができる、アレンジメニューを紹介します。豆腐の味を楽しめる煮物や、あんかけ、スープなどのメニューがあります。また、大人用と取り分けて調理することができるメニューも、離乳食後期から紹介しています。
離乳食初期(ゴックン期):豆腐のとろとろ煮
©和光堂
材料
- 豆腐:25g
- 手作り応援和風だし:1包
- 水溶き片栗粉:小さじ1
- はじめての離乳食裏ごしかぼちゃ:1包
作り方
- 豆腐はゆでて水けをきり、すり鉢ですり潰す。
- 鍋にすり潰した豆腐、50mlの水、手作り応援和風だしを入れ、煮る。
- 鍋に15mlのお湯で溶いた、はじめての離乳食裏ごしかぼちゃを加える。
- 水溶き片栗粉を加えて、混ぜ、とろみをつけて完成。
こちらのメニューは和光堂のはじめての離乳食裏ごしかぼちゃ(1包2.4g)を使ったものですが、通常のカボチャを使用しても問題ないでしょう。また、手作り応援和風だしも和光堂の商品です。こちらも、自宅で取っただしで代用できるでしょう。甘みのあるカボチャで、初めて豆腐を与えるときでもおいしく食べてくれるでしょう。
- Asahiグループ食品「はじめての離乳食」(https://www.wakodo.co.jp/product/babyfood/babyfood/hajimeteno/#163448,2019年2月1日最終閲覧)
離乳食初期(ゴックン期):豆腐のくず煮
©和光堂
材料
- 豆腐:大さじ1
- 手作り応援和風だし:1包
- 水溶き片栗粉:小さじ1
作り方
- 豆腐はゆで、水けを切る。
- 豆腐を耐熱容器に入れ、スプーンで崩す。
- 豆腐の入った耐熱容器に50mlのお湯で溶いた手作り応援和風だしと水溶き片栗粉を加え、かき混ぜる。
- 電子レンジで加熱し、さらにひと混ぜして完成。
豆腐をゆでて耐熱皿に材料を入れ、電子レンジで加熱するとできる手軽なメニューです。手作り応援和風だしは和光堂が販売する離乳食用の粉末状和風だしで、お湯に溶くとだし汁になる便利なアイテム。
電子レンジで加熱する目安は、500wまたは600wで約10秒~20秒です。加熱後とろみが弱い場合は、10秒程度加熱して調整してください。
離乳食初期(ゴックン期):豆腐とにんじんのスープ
©和光堂
材料
- 手作り応援和風だし:1包
- 豆腐:20g
- ニンジン:5g
作り方
- 豆腐はすり鉢ですり潰す。
- ニンジンは柔らかくなるまでゆでて、すり鉢ですりつぶす。
- 鍋に豆腐とニンジン、30mlの水、手作り応援和風だしを加え、ひと煮立ちさせて完成。
すり潰した豆腐とニンジンの和風スープ。和光堂の商品である手作り応援和風だしでだしを使い、スープを作っています。豆腐は、滑らかな絹ごしを使うようにしましょう。ニンジンのほのかな甘みを一緒に味わうことができるメニューですね。
離乳食中期(モグモグ期):魚と豆腐のあおさ煮
©モグック
材料
- タイ:10g
- 豆腐:5g
- あおさノリ:少々
- だし汁:大さじ2
作り方
- タイはゆで、火が通ったらほぐす。
- 豆腐は食べやすくつぶす。
- あおさノリは水で戻す。
- 鍋にだし汁を加え、加熱し、タイ、豆腐を加えて混ぜ合わせる。
- 最後にあおさノリを加えてひと煮立ちさせたら完成。
あおさノリの風味で、魚の匂いが気にならないようにと工夫しているメニューです。豆腐は絹豆腐を使用しています。また、水の量は赤ちゃんが食べやすいように、調整することをおすすめします。
離乳食中期(モグモグ期):あっさりだし豆腐
©和光堂
材料
- 手作り応援和風だし:1包
- 豆腐:40g
- 青のり:適量
作り方
- 鍋に豆腐と30mlの水、手作り応援和風だしを入れ、ひと煮立ちさせる。
- 豆腐をつぶしていく。
- 豆腐とだしを器に盛り、青のりを散らして完成。
和光堂の手作り応援和風だしを使用したメニューです。自宅で作っただしでも代用できるでしょう。昆布や煮干し、かつお、合わせなど、どのようなだしにも合いそうなメニューではないでしょうか。
豆腐は絹豆腐を使用しています。豆腐をだしで煮て青のりを散らすだけの簡単なこちらのメニューは、時間がないときに重宝すると思います。ぜひ、挑戦してみてください。
離乳食中期(モグモグ期):ほうれん草と豆腐のスープ
©和光堂
材料
- 手作り応援野菜スープ:1包
- 豆腐:35g
- ゆでたホウレンソウ:小さじ1
作り方
- 鍋に40mlの水と手作り応援野菜スープを入れ、つぶした豆腐を加える。
- 鍋にゆでたホウレンソウを加え、ひと煮立ちさせて完成。
手作り応援野菜スープは和光堂が販売している、野菜スープの素です。粉末状のため、お湯で溶かすだけで使うことができますが、手元にない場合は、自宅で作った野菜スープを代わりに使用しても大丈夫でしょう。
豆腐は絹豆腐を使用し、ホウレンソウは葉先を細かく切ってゆでたものを使います。
離乳食後期(カミカミ期):ひき肉のあんかけ豆腐
©和光堂
材料
- 豆腐:30g
- 豚ひき肉:5g
- インゲン:2g
- ニンジン:5g
- シイタケ:3g
- ジャガイモ:5g
- しょうゆ:1g
- 砂糖:0.5g
- 水溶き片栗粉:適量
作り方
- 豆腐をゆでてつぶし、器に盛り付ける。
- インゲン、ニンジン、シイタケ、ジャガイモを柔らかくなるまでゆで、細かく切る。
- 鍋に水30mlとゆでた野菜、豚ひき肉、しょうゆ、砂糖を入れて豚ひき肉に火が通るまで煮込む。
- 鍋に水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける。
- 豆腐にあんをかけて、完成。
豆腐に豚肉と野菜のあんがかかったこちらのメニューは、主食におすすめしたいレシピです。大人も味を少し足すと、取り分けメニューとしても使うことができるでしょう。
豆腐は絹豆腐を使用します。離乳食後期ですが、豆腐はゆでて与えるようにしましょう。
離乳食後期(カミカミ期):豆腐の和風ピザ
©モグック
材料
- マダイ:10g
- 豆腐:40g
- パプリカ:5g
- タマネギ:5g
- 溶けるチーズ:4分の1枚
- マヨネーズ:少々
- 刻みのり:少々
作り方
- マダイは湯通しし、ほぐしておく。
- 豆腐は2分の1にカットし、ゆでてキッチンペーパーで水切りをする。
- 耐熱容器にみじん切りにしたパプリカとタマネギを入れ、電子レンジにかけ、マヨネーズであえる。
- 豆腐に1と3をのせ、その上からとろけるチーズをかける。
- グリルで5分加熱し、刻みのりをかけて完成。
手づみ食べが始まる、離乳食後期におすすめしたいメニューです。
豆腐は手づみがしやすいように、木綿豆腐を使用しています。刻んだパプリカとタマネギを電子レンジで加熱するときは、500wで1分間です。大人用にするときは、七味唐辛子を振り掛けるとおいしく食べられますよ。
離乳食の基本やレシピが月齢別に見られる和光堂のわこちゃんカフェ
日本で初めて育児用のミルクを販売した和光堂は赤ちゃんのためにとの思いから、全ての商品に置いて品質を高く保っています。そんな和光堂が運営しているわこちゃんカフェでは、自社製品である高品質のベビーフードを使用したレシピが多く紹介されています。
また、離乳食の基本を動画で分かりやすく説明し、食材のチェックリストも月齢別に説明しています。ぜひ、離乳食作りに迷ったら参考にしてみてくださいね。
(今回紹介したレシピの一部は和光堂様からご協力いただき掲載しております。)
手作業で骨取り済み!モグックの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
©モグック
通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「モグック」では、1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。お魚は手作業で骨を取り除いています。皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。
(今回紹介したレシピの一部はモグック様からご協力いただき掲載しております)
たくさん作って冷凍保存が可能なおやきや豆腐ハンバーグなど、先輩ママのおすすめレシピ
手づかみ食べの時期に重宝する豆腐を使ったおやきやハンバーグなどの作り方をご紹介します。
食べやすさが魅力の豆腐のおやき
そこに細かく切った野菜や鰹節・青海苔・ひじきなどを入れてあげると大人が食べても美味しいです☆
3パックタイプの豆腐1パックに対して大さじ2の片栗粉入れてます☆
野菜たっぷりお好み焼き
冷凍保存もできて便利、豆腐ハンバーグ
鶏ひき肉200g、豆腐300g、玉ねぎみじん切り1/2個、パン粉大さじ4、卵1個、ミルクまたは牛乳100cc、塩少しを混ぜて、油をひいてキッチンペーパーで拭いたフライパンに、1個25gずつスプーンですくって入れて両面焼いて、皿に取る。
玉ねぎみじん切り1/2個を油をひかずに炒めて、紙パック入りのトマトピューレと砂糖大さじ1、塩少しを入れて、沸騰したら、ハンバーグを入れて、汁気が少なくなるまで煮たら出来上がり。ラップに包み、ジップロックに入れて冷凍します。
野菜や肉など、いろいろな食材と合わせて調理ができる豆腐。みなさんさまざまな工夫をしていますね。たくさん作って冷凍保存しておけば、離乳食をあげるときにあたためるだけ。手づかみ食べが始まって一段と時間と労力がかかるようになってくる時期に重宝しそうです。
潰しやすい豆腐で、気軽にタンパク質をプラスして
栄養価の高い豆腐をさまざまな形でアレンジして食べられるのは、うれしいポイントではないでしょうか。豆腐は潰しやすく、ペースト状にもしやすい食材のため、手軽に扱えて調理しやすいかと思いますよ。離乳食初期から後期まで熱を通すことを忘れずに、赤ちゃんの好きな形で食べさせてみてくださいね。