離乳食に卵を使えるのはいつから?
卵は良質なたんぱく質やミネラル、ビタミンなどの栄養素を含んでおり、アミノ酸も含まれています。栄養価が高い食材ですので、ぜひ赤ちゃんの離乳食に取り入れたいものですが、アレルギーの心配があるため、与える時期には気をつけたいところですね。
卵は、卵黄のみなら生後5~6か月ごろの離乳食初期から与えられます。卵白は離乳食中期以降、卵黄に慣れてから与えるようにしましょう。
卵ボーロは離乳食で卵に慣れてから!
離乳食が進むにつれて赤ちゃんにおやつを与えてみようと思う方もいるでしょう。卵ボーロは手づかみ食べの練習にもなりますし、ほんのりとした甘みを気に入る赤ちゃんもいるかもしれません。
卵はアレルギーが出る可能性もあるため、離乳食で卵に慣れてから与えるのがよさそうですね。
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」2019年3月(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf,2020年9月4日最終閲覧)
- 会津若松市「離乳食をはじめましょう(初期食)」(https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2018060700035/,2020年9月4日最終閲覧)
- 日本養卵協会「たまごの知識」(https://www.jpa.or.jp/chishiki/aminosan/01.html,2020年9月4日最終閲覧)
離乳食期(初期・中期・後期・完了期)の卵の与え方や量、卵アレルギーなど注意点
次に、離乳食時期別に異なる卵の与え方と、アレルギーについて説明します。
- 離乳食初期(生後5~6か月):卵黄のみ1さじから
- 離乳食中期(生後7~8か月):卵黄1~全卵1/3
- 離乳食後期(生後9~11か月):全卵1/2
- 離乳食完了期(生後12~18か月):全卵1/2~2/3
卵を与えるときは、必ず中まで火が通っていることを確認しましょう。卵のアレルギー反応を起こす成分は、卵白に含まれているため、始めは卵黄から食べさせます。ゆで卵なら、卵黄のみを取り出しやすいでしょう。
卵黄に慣れてきたら、離乳食中期以降に全卵を与えます。卵白も必ず火を通し、卵黄と同様に少量から与えましょう。様子を見て問題なそうなら、摂取量の目安の範囲内で、オムライスやスープなどさまざまな料理に使用できます。
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」2019年3月(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf,2020年9月4日最終閲覧)
- 宇都宮市「離乳食の進め方の目安カレンダー」(https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/013/510/201909191.pdf,2020年9月4日最終閲覧)
- 渡辺純,田辺創一「アレルギー対応食品の開発 アレルゲン解析から抗アレルギー食品の設計まで」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/45/3/45_3_168/_pdf,2020年9月4日最終閲覧)
- 全国麺類生活衛生同業組合連合会「食物アレルギーの基礎知識」(https://www.nichimen.or.jp/wp-content/themes/nichimen/assets/pdf/allergy_1_all.pdf,2020年9月4日最終閲覧)
- 渡部クリニック「食物アレルギーを防ぐためには」(http://watanabeclinic.or.jp/syokumotu_husegu.html,2020年9月4日最終閲覧)
- 大阪市こども青少年局保育施策部保育企画課「教育・保育施設等における離乳の進め方」(https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000309/309034/rinyunosusumekata.pdf,2020年9月4日最終閲覧)
卵を使った離乳食のアレンジメニュー
卵を使用したアレンジメニューを、生後9~11か月ごろの離乳食後期と生後12~18か月ごろの離乳食完了期に分けて紹介します。全てのメニューで全卵を使用しています。まだ卵を与えたことがない方は、離乳食の時期に関係なく卵黄から食べさせるようにしてください。
離乳食後期:だし巻き卵
©和光堂
材料
- 卵:2分の1個
- ニンジン:5g
- 砂糖:2g
- 手作り応援和風だし:1包
作り方
- ニンジンは柔らかくなるまでゆでて細かく刻む。
- 卵、ニンジン、砂糖、15mlの水で溶かした手作り応援和風だしを混ぜ合わせる。
- 熱したフライパンに薄く油を敷き、卵液を入れて、薄く広げる。
- 卵が固まってきたら端から巻き、焼き上げて完成。
こちらのメニューは和光堂の商品である、手づくり応援和風だしを使用したメニューです。粉末タイプのため、お湯に溶かすだけで簡単に和風だしを作ることができますよ。もちろん、自宅で取っただしを使用しても問題ないでしょう。
卵焼きは手づかみ食べがしやすいメニューかと思います。ニンジン以外の野菜を混ぜ合わせてもおいしく食べられるでしょう。
離乳食後期:ふんわり卵そうめん
©和光堂
材料
- らくらくまんまそうめん:大さじ1と2分の1
- ニンジン:10g
- インゲン:10g
- 卵:4分の1個分
- 手作り応援野菜スープ:1包
- しょうゆ:少々
作り方
- ニンジンとインゲンは小さく刻む。
- 鍋に150mlの水を入れ、沸騰させる。
- 沸騰させた水にニンジンと、インゲンを入れ、弱火で2分ゆでる。
- らくらくまんまそうめんを加えて、弱火でさらに4分ゆでる。
- 卵を溶いたら流し入れてしっかりと火を通す。
- 火を止め、手作り応援野菜スープとしょうゆを加えて完成。
こちらのメニューのらくらくまんまそうめんと、手作り応援野菜スープは和光堂の商品です。らくらくまんまそうめんは、スプーンですくいやすい大きさにカットされた塩分を使用していないそうめんです。そのため、ゆでたあとに水で流す必要がありません。
手作り応援野菜スープは、粉末タイプの野菜スープの素です。こちらの商品がないときは、野菜のゆで汁を代用してもよいでしょう。しょうゆは4~5滴が目安です。
- Asahiグループ食品「らくらくまんま」(https://www.wakodo.co.jp/product/babyfood/babyfood/rakuraku/#185235,2020年9月4日最終閲覧)
離乳食完了期:中華風卵焼き
©和光堂
材料
- 手作り応援ホウレンソウと小松菜:1包
- 卵:3分の2個
- 干しエビ:適量
- 油:適量
- 片栗粉:適量
作り方
- 卵を溶き、30mlのお湯でゆるめに溶いた手作り応援ホウレンソウと小松菜を混ぜ合わせる。
- 干しエビを刻み、水て溶いた片栗粉と共に卵液に入れ、混ぜ合わせる。
- フライパンに薄く油を敷き、混ぜ合わせた卵液を流しいれる。
- 両面に焼き目がつくまで焼き、完成。
こちらのメニューで使われている手作り応援ホウレンソウと小松菜は、和光堂の商品です。こちらの商品がないときは、ホウレンソウと小松菜をゆでてから、ペースト状にしたものを使用しても大丈夫でしょう。
水溶き片栗粉を使用して固まった卵焼きは手で持ちやすく、食べやすいかと思います。干しエビのうまみで苦手な野菜も美味しく食べることができそうです。
- 和光堂「手作り応援」(https://www.wakodo.co.jp/product/special/babyfood/babyfood/tedukuri/ser_tedukuri.html,2020年9月4日最終閲覧)
離乳食完了期:鉄分たっぷり和風スクランブルエッグ
©モグック
材料
- イラ:10g
- ホウレンソウ:10g
- 卵:2分の1個
- ひじき:小さじ1
- すりごま:少々
- 油:少々
- しょうゆ:少々
作り方
- イラは加熱して細かくほぐす。
- ひじきは水で戻して刻む。ホウレンソウはゆでて食べやすい大きさに切っておく。
- ボウルに卵、イラ、ホウレンソウ、ひじき、すりごまを入れ混ぜ合わせる。
- 薄く油を敷いたフライパンに、具材を流しいれ、手早くかき混ぜ、炒める。
- 最後にしょうゆを加えて完成。
こちらのメニューで使用されているイラは、離乳食用の魚を専門として販売しているモグックの商品です。イラは白身魚のため、スーパーなどで購入できないときは別の白身魚を使用してもよいでしょう。
材料を卵に混ぜ合わせて炒めるだけで簡単に作ることができる、和風スクランブルエッグ。調理時間も約5分と短く、ささっと作ることができますよ。
- ぼうずコンニャク「イラ」(https://www.zukan-bouz.com/syu/イラ,2020年9月4日最終閲覧)
- 全日本調理指導研究所「FISH FOOD TIMES」(http://www.fish-food.co.jp/message147.html,2020年9月4日最終閲覧)
離乳食完了期:魚とご飯のお焼き
©モグック
材料
- サバ:10g
- ご飯:適量
- 卵:3分の1個
- しょうゆ:少々
- おかか:少々
- あおさのり:適量
- 油:少々
作り方
- サバは加熱して細かくほぐす。
- あおさのりは細かくほぐしておく。
- 油以外の材料をすべてボウルに入れ、混ぜ合わせる。
- 一口大の大きさに形を成形する。
- 少量の油を敷いたフライパンで両面を焼いたら完成。
作り方3で混ぜ合わせるときに、赤ちゃんの好きなゆでた野菜を入れてもおいしく食べることができます。ひじきやレンコン、ニンジン、コーンなど食感を楽しめる食材がおすすめです。手に持って食べやすいため、ピクニックなどにも最適なメニューです。
赤ちゃんのペースで離乳食時期に卵を与えよう
離乳食初期から与えられる卵は、卵黄から始めて少しずつ慣れさせることがポイントです。また卵のアレルギーには、十分に気を付け、赤ちゃんの様子を見ながら進めていくようにしましょう。食べさせた後に気になることがあれば、受診するようにしてください。
アレンジのきく卵を使って、離乳食のレパートリーを増やせるとよいですね。
手作業で骨取り済み!モグックの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
©モグック
通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「モグック」では、1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。お魚は手作業で骨を取り除いています。皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。
(今回紹介したレシピの一部はモグック様からご協力いただき掲載しております)
離乳食の基本やレシピが月齢別に見られる和光堂のわこちゃんカフェ
日本で初めて育児用のミルクを販売した和光堂は赤ちゃんのためにとの思いから、全ての商品に置いて品質を高く保っています。そんな和光堂が運営しているわこちゃんカフェでは、自社製品である高品質のベビーフードを使用したレシピが多く紹介されています。
また、離乳食の基本を動画で分かりやすく説明し、食材のチェックリストも月齢別に説明しています。ぜひ、離乳食作りに迷ったら参考にしてみてくださいね。
(今回紹介したレシピの一部は和光堂様からご協力いただき掲載しております。)