離乳食初期から使用できる野菜とおすすめレシピ
生後5ヶ月~生後6ヶ月ころに始まる離乳食初期では、基本的に食材のほとんどをペースト状にして食べさせます。ゴックン期ともいわれる時期のため、歯がなくても食べられるようにしてあげてくださいね。離乳食初期に食べることができる野菜も、ゆでてからすりつぶしたりミキサーにかけたりして、ペースト状にしましょう。
また離乳食初期は1回食で、基本的には午前中に一度、十倍がゆから与え始めて離乳食に慣れさせます。離乳食に慣れてきたころに、さまざまな野菜に挑戦していきましょう。どの野菜も初めて与えるときは、スプーン一さじから、赤ちゃんの様子を見て食べさせてくださいね。
離乳食初期の時期に食べられる野菜は、以下です。
- カボチャ
- キャベツ
- グリーンピース
- そら豆
- サツマイモ
- ジャガイモ
- 大根
- カブ
- タマネギ
- トマト
- ニンジン
- ブロッコリー
- ホウレンソウ
- レタス…など
野菜自体に甘みがあり、つぶしやすい野菜ばかりかと思います。カボチャやサツマイモはマッシュ状にして、水分量を調整することでペースト状になるでしょう。甘みが多く、赤ちゃんが好んで食べてくれそうですね。ブロッコリーやホウレンソウなどの緑の野菜も積極的に取り入れてくださいね。
それでは次に、離乳食初期におすすめの野菜をたくさん使用したレシピを紹介していきます。
離乳食初期におすすめのレシピ1:魚とホウレンソウとニンジンのペースト
©mogcook
材料
- 白身魚:10g
- ホウレンソウの葉先:10g
- ニンジン:5g
- 野菜スープ:適量
作り方
- 魚は加熱してすりつぶす。
- ホウレンソウとニンジンは柔らかくなるまで煮てすりつぶす。
- 1と2に野菜スープを少しずつ加えながら伸ばして完成。
こちらのレシピで使用している魚はタイです。離乳食初期から食べることができる他の白身魚で代用することもできるでしょう。ホウレンソウは葉の部分のみ2~3枚使用して、すりつぶしましょう。さまざまな組み合わせで、野菜と魚の味を楽しむことができる一品ですね。
離乳食初期におすすめのレシピ2:蒸し魚の野菜のせ
©mogcook
材料
- 白身魚:10g
- カブ:10g
- ジャガイモマッシュ:5g
- パプリカ:5g
作り方
- カブは皮をむきたっぷりの水を入れた鍋で柔らかくなるまで煮る。
- 柔らかくなったら細かく刻み水気をきり、マッシュしたジャガイモと合わせておく。
- パプリカはゆでて皮をむきみじん切りにする。
- 器にカブとジャガイモ、魚、パプリカの順にのせれば完成。
こちらのレシピで使用している魚は、たちうおです。たちうおは骨が多いため、きれいに取り除いてあげてくださいね。カブの代わりに大根、パプリカの代わりにホウレンソウなど、家にあるもので代用することもできますよ。
離乳食初期におすすめのレシピ3:魚と青菜のおかかうどん
©mogcook
レシピ
- 白身魚:10g
- ゆでたうどん:30g
- だし汁:1/2カップ
- ホウレンソウ:10g
- 粉かつお:少々
作り方
- ゆでたうどんは食べやすいようにみじん切りにする。
- ホウレンソウはゆでて水にさらしたらみじん切りにする。
- 鍋にだし汁とうどんを入れて煮込んだら、ホウレンソウを加えさっと煮る。
- 器に盛り、おかかをふりかければ完成。
最後におかかをふりかけることで、風味豊かなうどんになるかと思います。ホウレンソウは葉のみ、このレシピではみじん切りとしていますが、ペーストにしてもよいでしょう。赤ちゃんに合わせて調整してくださいね。
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」14~17ページ(朝日新聞,2016年)
- 坂井一之(編)「初めての離乳食」折込ページ、22~23ページ(ベネッセコーポレーション冊,2012年)
離乳食中期から使用できる野菜とおすすめレシピ
生後7ヶ月~生後8ヶ月から離乳食中期です。離乳食中期から、ペースト状に慣れて食事を上手に飲み込めるようになった赤ちゃんは2回食に回数を増やし、午前中と夕方に1回ずつ与えていきましょう。
離乳食中期に食べられる食材の硬さは、舌とあごでつぶせるくらい、目安は絹ごし豆腐です。ペースト状までにしなくとも、硬さを意識してゆでるとよいでしょう。
それでは、離乳食中期から食べられる野菜を紹介します。
- キュウリ
- ナス
- ピーマン
- オクラ…など
離乳食初期から食べられる野菜も含め、基本的には上記の四つを食べさせ始めることができます。
それでは、離乳食中期から楽しめる野菜たっぷりのレシピを紹介していきます。
離乳食中期におすすめのレシピ1:野菜と白身魚のシチュー
©和光堂
材料
- たっぷり手作り応援「ホワイトソース(徳用)」:小さじ2杯強(7g)
- 手作り応援「白身魚と緑黄色野菜」:1包
- カボチャ: 5g
- タマネギ:5g
- ブロッコリー:5g
- ニンジン:5g
- 油:適量
作り方
- 皮をむいたカボチャとタマネギ、ブロッコリー、ニンジンを細かく刻む。
- 鍋に薄く油をひいてタマネギをいためる。
- 2に1を加え軽くいためる。
- 3に75ml(大さじ5杯)の水とたっぷり手作り応援「ホワイトソース(徳用)」と手作り応援「白身魚と緑黄色野菜」を加える。
- 4を混ぜながら具がやわらかくなるまで煮込み完成。
たっぷり手作り応援「ホワイトソース(徳用)」と、手作り応援「白身魚と緑黄色野菜」は、和光堂が販売しているベビーフードです。どちらも離乳食初期の生後5ヶ月から使用することができます。一食分のホワイトソースを作るのは大変かと思います。ぜひ、ベビーフードを取り入れてみてくださいね。
離乳食中期におすすめのレシピ2:冬野菜と魚の豆乳ポタージュ
©mogcook
材料
- 白身魚:10g
- 里芋:10g
- ホウレンソウの葉:10g
- 無調整豆乳:大さじ2
- だし汁:大さじ2
作り方
- 魚は加熱してからすり鉢にだし汁と一緒に入れて、すりつぶす。
- 里芋は皮つきのまま蒸すして皮をむきマッシュ状にしておく。
- ホウレンソウはゆでて水にさらし、細かく刻む。
- 耐熱容器に魚、里芋、豆乳を加えラップをし電子レンジで20秒加熱する。
- ホウレンソウ上に添えたら完成。
里芋の食感は柔らかくねっとりしているためトロミの代わりとなり、パサつきやすい食材に混ぜて利用することをおすすめします。里芋は、電子レンジで加熱しても皮を簡単にむくことができますよ。
離乳食中期におすすめのレシピ3:根菜と魚の煮込み
©mogcook
材料
- 白身魚:10g
- 大根:10g
- ニンジン:10g
- 里芋:10g
- だし汁:1/3カップ
作り方
- 大根とニンジン、里芋は皮をむいて耐熱容器に少量の水を入れラップをし柔らかくなるまで加熱する。
- 小鍋にだし汁、野菜を加えて煮る。
- 2に魚を入れてさらに煮込んだら完成。
大人も一緒に食べられそうなレシピですね。白身魚のうまみを根菜が吸収して、味わい深いメニューかと思います。
- 深見悦司「これで安心 離乳食大辞典」5~12ページ(成美堂出版編集部,2004)
- 水口麻子「フリージング離乳食」51ページ~77ページ(主婦の友社,2019)
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」18~21ページ(朝日新聞,2016年)
- 坂井一之(編)「初めての離乳食」24~25ページ(ベネッセコーポレーション,2012年)
- 太田百合子(監)「最新!離乳食新百科」61ページ(ベネッセコーポレーション,2018年)
離乳食後期から使用できる野菜とおすすめレシピ
生後9ヶ月~生後10ヶ月からの離乳食後期では、手づかみ食べが盛んになってくるため、赤ちゃんが持ちやすい大きさにカットしてあげるとよいでしょう。食材の硬さは、バナナくらいが目安です。離乳食中期で与えていた豆腐の硬さに慣れてきた赤ちゃんには、ゆで時間を短くして与えてもよいでしょう。
また離乳食後期から、食事に慣れてきた赤ちゃんは3回食になります。大人と同じ時間で食事することができるようになり、栄養の多くを離乳食から取ります。炭水化物、たんぱく質、ビタミンなどをバランスよく取れるようにしましょう。
それでは、離乳食後期から食べることができる野菜を紹介します。
- アスパラガス
- ネギ
- もやし
- キノコ
- レンコン
- ゴボウ…など
柔らかく食べやすいキノコは離乳食後期からです。レンコンやゴボウなどの根菜は硬さがあるため、慣れるまではすりおろして与えてもよいでしょう。
次に、離乳食後期におすすめの野菜レシピを紹介します。
離乳食後期におすすめのレシピ1:白身魚と野菜のミックスグラタン
©和光堂
材料
- 手作り応援「白身魚と緑黄色野菜」:2包
- 手作り応援「コンソメ」:1包(2.3g)
- 手作り応援「ホワイトソース」:1包(3.5g)
- ミックスベジタブル:20g
- 粉チーズ:適量
作り方
- 鍋に80~100mlの水と手作り応援「コンソメ」、ミックスベジタブルを入れて柔らかくなるまで煮込む。
- 10ml(小さじ2杯)のお湯で溶いた手作り応援「白身魚と緑黄色野菜」を団子状にする。
- 水気を切った1と2を、15ml(大さじ1杯)のお湯で溶いた手作り応援「ホワイトソース」であえる。
- 3を耐熱容器に入れて粉チーズをかけ、オーブンまたはトースターで焼き目がつくまで3~4分焼き完成。
和光堂のベビーフードをうまく利用してグラタンを作ってみましょう。野菜と魚をたくさん食べることができるレシピですね。
離乳食後期におすすめのレシピ3:魚と野菜のみそいため煮
© mogcook
材料
- 魚:10g
- なす:10g
- パプリカ(黄・赤):各5g
- 出し汁:大さじ2~3
- みそ:小さじ1
- だし汁:小さじ1
- オリゴ糖:小さじ1/5
作り方
- 魚は加熱してほぐしておく。
- なすとパプリカは皮をむいて食べやすく刻み少量の水を加えて電子レンジで40秒加熱する。
- 小鍋にだし汁と野菜、魚を入れて柔らかくなるまで煮込む。
- みそ、だし汁、オリゴ糖を加えて汁気がなくなるまで煮込んで完成。
こちらのレシピは、みその味付けを濃くすると大人も一緒に食べることができそうですね。調理方法も電子レンジなどを使用していて楽でしょう。
- 深見悦司「これで安心 離乳食大辞典」12ページ~15ページ(成美堂出版編集部,2004)
- 水口麻子「フリージング離乳食」80ページ~95ページ(主婦の友社,2019)
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」22~25ページ(朝日新聞,2016年)
- 坂井一之(編)「初めての離乳食」26~27ページ(ベネッセコーポレーション,2012年)
- 太田百合子(監)「最新!離乳食新百科」86~93ページ(ベネッセコーポレーション,2018年)
野菜は離乳食時期から食べられるものばかり!うまく活用していきましょう
離乳食初期から食べることができる野菜は多くありますね。根菜や葉物などうまく活用して、赤ちゃんが食べやすいように調理していきましょう。離乳食初期、離乳食中期、離乳食後期、どの時期も野菜は積極的に取り入れていきたい食材かと思います。種類によってはにおいや舌触りが苦手な赤ちゃんもいるかと思いますが、味付けなどを工夫してさまざまな形を挑戦してみてくださいね。
手作業で骨取り済み!モグックの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
©モグック
通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「モグック」では、1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。お魚は手作業で骨を取り除いています。皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。
(今回紹介したレシピの一部はモグック様からご協力いただき掲載しております)
離乳食の基本やレシピが月齢別に見られる和光堂のわこちゃんカフェ
日本で初めて育児用のミルクを販売した和光堂は赤ちゃんのためにとの思いから、全ての商品に置いて品質を高く保っています。そんな和光堂が運営しているわこちゃんカフェでは、自社製品である高品質のベビーフードを使用したレシピが多く紹介されています。
また、離乳食の基本を動画で分かりやすく説明し、食材のチェックリストも月齢別に説明しています。ぜひ、離乳食作りに迷ったら参考にしてみてくださいね。
(今回紹介したレシピの一部は和光堂様からご協力いただき掲載しております。)