ここからは、ヒブ、肺炎球菌、四種混合の3回目の接種を「生後6ヶ月未満で」終わらせている場合の、1歳代の予防接種スケジュール例を紹介します。
受け忘れがある場合はあせらず、できるだけ早くかかりつけ医に相談してくださいね。
1. 1歳のお誕生日を過ぎたらすぐ
- 麻しん・風しん混合(1回目)
- 水痘(1回目)
- おたふくかぜ(1回目)
1歳のお誕生日を過ぎたらすぐに、上記3本を同時期に接種します。
麻しん・風しん混合ワクチン、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンは「生ワクチン」と呼ばれ、病気を起こすウイルスを弱めたもの。病気にならず、免疫だけがつくように作られています。
1歳未満では母体から得た抗体が残っているため生ワクチンの効果は薄いと考えられており、1歳代になってから初めて接種します。母体から得た免疫がなくなるということは、病気にかかりやすい時期に入っているともいえるため、1歳のお誕生日を過ぎたら早めに接種しましょう。
生ワクチンの場合、接種してから1ヶ月間はほかの予防接種を受けられません。冬に向けてインフルエンザワクチンの予約を検討している場合は、重ならないように注意してください。
- こどもとおとなのワクチンサイト「全年齢ワクチンスケジュール」(https://www.vaccine4all.jp/shared/files/vaccine_A4_all_age.pdf,2019年11月19日最終閲覧)
- なかのこどもクリニック「予防接種」(https://nakano-childrens.com/vaccination/,2019年11月19日最終閲覧)
- Know★VPD「予防接種スケジュール」(http://www.know-vpd.jp/children/index.htm,2019年11月19日最終閲覧)
- 日本小児科学会「予防接種の意義」(http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_01_09_souron.pdf,2019年11月25日最終閲覧)
- 本川賢司「ワクチン免疫の基礎と臨床」(http://www.kachikukansen.org/kaiho/PDF/4-2-39.pdf,2019年11月25日最終閲覧)
2. 1の接種から1ヶ月後
- ヒブ(追加)
- 肺炎球菌(追加)
- 四種混合(追加)
1歳代になってすぐに生ワクチンを接種した1ヶ月後、上記の3本を接種します。これらは、0歳代で受けた予防接種の追加接種です。ヒブと肺炎球菌は3回目の接種から7ヶ月、四種混合は3回目から6ヶ月経過していれば接種可能です。
上記3種類の予防接種はこれで受け終わりです。
3. 1の接種から3ヶ月後
・水痘(2回目)
水痘は1回目の接種から3ヶ月空けて、2回目を接種します。1歳になってすぐ1回目を接種していれば、1歳3ヶ月~4ヶ月ごろには完了するでしょう。
麻しん・風しん混合とおたふくかぜは、5~7歳未満で2回目を接種するため、1歳代では1回だけ受けていればOKです。
受け忘れないよう、スケジュールをこまめに確認して
1歳代では、麻しん・風しん、水痘、おたふくかぜなど、集団生活での感染がみられる病気の予防接種が始まります。
日々バタバタと子育てを乗り切る中で接種予定を管理するのは大変ですが、スケジュール帳やワクチン記録アプリなどを利用して忘れないようにしましょう。
なお、0歳代で受けそびれたワクチンがある場合は、かかりつけ医と相談しながら1歳代で追いつくように調整しましょう。うっかりしてしまうことは誰にでもあります。心配せずに相談してくださいね。
また、子供の体調によっては予定通りのスケジュールで接種を受けられないことも考えられます。余裕を持ってスケジュールを立て始め、変更があっても焦らずに調整できるようにしておくとよいでしょう。
- こどもとおとなのワクチンサイト「全年齢ワクチン接種のスケジュール」(https://www.vaccine4all.jp/shared/files/vaccine_A4_all_age.pdf,2019年11月19日最終閲覧)
- なかのこどもクリニック「予防接種」(https://nakano-childrens.com/vaccination/,2019年11月19日最終閲覧)
- Know★VPD「予防接種スケジュール」(http://www.know-vpd.jp/children/index.htm,2019年11月19日最終閲覧)










