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そろそろ断乳したい…「成功の秘けつは、赤ちゃんに〇〇すること」助産師がアドバイス

離乳食が進むのにともなって母乳をほしがる機会が減った、あるいは職場復帰が迫ってきて、断乳を検討することがあるでしょう。一方、ママが断乳したいタイミングが赤ちゃんにとってもベストなのか、迷う方もいるようです。この記事では2020年6月、インスタグラムのママリ公式アカウントにて実施したライブの内容を紹介。じょさんしonline代表の助産師、杉浦加菜子さんが、断乳の方法や成功の秘けつについてアドバイスしてくれました。(聞き手:ママリ編集部)

PIXTA

スムーズな断乳の方法は?

「断乳の方法は大きく分けて3つある」と杉浦先生は語ります。1つは、ママ自身がやめたいと思ったとき。2つめは赤ちゃん自身がおっぱいから離れようと思ったとき。3つめは、赤ちゃんやお母さんの入院や家庭の事情など、断乳せざるを得ない状況になったときだそうです。

その中でも今回は、1と2の場合について杉浦さんからアドバイスいただきました。

妊婦さんやお子さんの体調、皆さんを取り巻く環境などあり、適切な対処法はそれぞれ異なります。一般的なアドバイスになりますので、心配なことがあればかかりつけ医を受診してくださいね。

1.ママ側の理由で止めたいとき

ーーママ自身が授乳を止めたいと思ったとき、どのように進めたらよいでしょうか?

杉浦さん:計画を立てて少しずつ進めていただくのがよいかなと思います。赤ちゃん自身に「そろそろおっぱいをおしまいにしようか」と話し、少なくとも1か月前から授乳の時間や回数などを減らしていくとよいと思います。

ある日突然授乳を止めてしまうと、ママのおっぱいが張ってつらい思いをするかもしれませんし、授乳トラブルに見舞われる可能性もあります。そのため、急にやめるのではなく事前に計画を立てることが大切です。

2.赤ちゃんがおっぱいを欲しがらなくなったとき

ーー次に、赤ちゃんがおっぱいを欲しがらなくなったときの断乳方法を教えてください。

杉浦さん:赤ちゃん自身から授乳を減らすような場合、授乳回数がゆるやかに減っていけば同時に母乳の分泌も減っていくので、トラブルに見舞われることは少ないと思います。

ただ、いきなり飲まなくなったときは胸の張りが強く感じられることもあるので、ママが自分で絞って張りを減らすことが大切です。

断乳の最中に気をつけるとよいことは?

ーー私も子どもが8か月で仕事に復帰した際、計画的に断乳をしました。赤ちゃんへの声掛けが大事だという助産師さんのアドバイスを多く見聞きしましたが、赤ちゃんに話しかけることは大切なのですね。

杉浦さん:大事です。赤ちゃんはおなかの中にいるとき、新生児のときからわかっているようです。

相手が何を話しているのかは、ママの声のトーンや目を見て感じ取ります。目を見て話すことは信頼関係を築くきっかけにもなるので、ぜひたくさん話しかけてあげてください。

ーー赤ちゃんからの反応があまりないので、一方通行になってしまうかなと話しかけていいのか迷っていました。断乳も仕事しながらトイレで搾乳したりで大変だったのですが、それを乗り越えると離乳食をどんどん食べるようになるなど、次の成長を実感できるのでよいですね。

杉浦さん:そうですね。

断乳は赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみながら

おっぱい PIXTA

赤ちゃんとの授乳タイム。最初のうちはうまくいかないと感じることが多い中、うまく飲んでくれるようになると毎日の授乳が当たり前となり、生活の一部になります。

そのため、授乳というママにしかできない時間が終わってしまうのは、子どもの成長を喜ばしいと思う反面しんみりしてしまう部分もあるかもしれませんね。

しかし断乳は、赤ちゃんもママも次のステップに進むための大切なことでもあります。今の時間を楽しみながら、少しずつ断乳に進んでいけるとよいですね。

杉浦加菜子さんプロフィール

©じょさんしonline

助産師・看護師・保健師。じょさんしonline代表、マタニティヨガ講師、わらべうたベビーマッサージ講師。

愛知県出身、2児の母。都内の病院で勤務後、転勤族の夫について愛知県、東京都、オランダに在住。オランダで妊娠・出産・育児を経験。

じょさんしonline

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