読み聞かせ以外にもある!言葉の力をサポートする方法
周りのママが一生懸命に読み聞かせをしていると「読み聞かせをしないと、言葉の発達が遅れるのでは」と、心配になるかもしれませんが、そんなことはありません。絵本だけが言葉の力を伸ばす手段ではないのです。読み聞かせが苦手なら、いっそのこと優先順位を下げてもOK。子育て支援センターや図書館での読み聞かせ会があるときに参加する程度でも十分ですよ。
むしろ大事なのは、赤ちゃんと大人の日常での関わり。この部分を工夫することで、十分に言葉の力をサポートできます。関わり方を少し工夫するだけで、言葉をグッと伸ばすことができる方法をお伝えします。
子どもの発達よりワンステップ進んだ語り掛け
まだ言葉が出ない時期は、単語で区切るように話しかけましょう。ポイントは、言葉がまったくでなくても、気にせずに話しかけることです。
いずれ単語がいくつか出るようになったら、次は2語文を目指します。大人も2語文で話しかけてみてください。例えば「バナナ・おいしいね」などです。
子どもの成長から見て少し進んだ語り掛けを意識することで、言葉の力が伸びることを期待できます。
子どもの感情を代弁する
言葉が未発達な子どもは、自分の気持ちをどう表現していいかわからないものです。そのため、その都度感情を代弁してあげましょう。
プレゼントをもらったときは「うれしいね」や、お風呂に入ったときは「気持ちがいいね」と声掛けをすることで、感情と言葉が結びついていきます。
感情を表現できる力はとても大切です。感情表現ができないと、お友達と関わるようになってから、気持ちが伝わらずに誤解されてしまうことがあるかもしれません。「悲しい」「さみしい」などネガティブな感情も代弁し、気持ちと言葉をリンクさせてあげましょう。
- NPO法人キッズコミュ「言語発達について(説明)」(http://fujisawakids.com/gengo2/,2020年10月19日最終閲覧)
- 高知県「⑧コミュニケーションの発達段階表」(http://www.kochinet.ed.jp/tosakibo-s/mt/⑧コミュニケーションの発達段階表.pdf,2020年10月19日最終閲覧)
- 小豆沢病院「子供の言葉と発達」(http://www.kenbun.or.jp/wp-content/uploads/file/kodomo201301.pdf,2020年10月19日最終閲覧)
言葉がいくつか出てきたら、ゲームでさらにステップアップ
2歳を過ぎて言葉がいくつか出てきたら、簡単なクイズを出してみましょう。図鑑を見せながら「鼻が長い動物はどれかな?」などとクイズを出すと、絵と言葉と質問の意味が結びつき、言葉の力がぐんぐん伸びます。
しりとりは少し難しく、ルールを理解するまでに時間がかかりますが、できるようになると語彙力アップにつながります。最初はうまくできなくても単語が出たら、たくさんほめましょう。
- 岸千鶴「指さしとコミュニケーション」愛西市(https://www.city.aisai.lg.jp/cmsfiles/contents/0000006/6316/QueseraseraH2709.pdf,2020年10月19日最終閲覧)
- 埼玉県「ことばについて」(https://www.pref.saitama.lg.jp/scm-c/shokai/naikashinryo/idenka/documents/kotobanituite.pdf,2020年10月19日最終閲覧)
日常の関わりで、言葉やコミュニケーションのサポートを
絵本でのコミュニケーションも良いものですが、親子の会話はなによりのコミュニケーションです。
何を言っているのかわからない言葉に対しても、目を見て聞いてあげてください。子どもの言葉の発達は、子ども自身が「話すのが楽しい!」と思えることが大切。毎日の関わりで、子どもの言葉の力をサポートしてあげましょう。