1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 新生児・乳児育児の基礎知識
  4. 「子どもが苦手でも、育児できる?」心配ない理由と、ラクに子どもと関わるコツ

監修:佐藤りか

「子どもが苦手でも、育児できる?」心配ない理由と、ラクに子どもと関わるコツ

「女性には母性本能がある」「子ども好きで当然」という風潮を感じたことはありませんか。実は子どもが苦手…という方の中には、妊娠中や子育てが始まったばかりの時期に「子どもが苦手な私は、ちゃんと子育てができないかも…」と不安になることがあるかもしれません。しかし、子どもが苦手だから育児がうまくいかない、ということはありません。この記事ではその理由と、子どもが苦手な方が楽に子どもと関わるコツをお伝えします。

PIXTA

子どもが苦手でも、育児はできる理由

もともと子どもが苦手だった方は「自分の子どもをかわいいと思えなくなったらどうしよう」と不安になるかもしれません。また「子どもにとって満足なママになれないのではないか」と心配になる方もいるでしょう。

ここでは、もともと子どもが苦手な方でも問題なく育児ができる理由をご紹介します。

理想と現実のギャップに苦しみにくい

叱る PIXTA

子どもが好きな方の中には「子どもはいつも笑顔で無邪気」など、よい部分のイメージを持ちすぎてしまい、産後に「こんなに泣いてばかりなんて」とがく然としてしまう方がいるかもしれません。

しかし、そもそも子どもが苦手な方には子どもへの高い理想がないため、期待を裏切られたと感じにくいメリットがあります。理想と現実のギャップに苦しまずに済む点は、もともと子どもが苦手な人の利点とも考えられるでしょう。

ネガティブな感情に気づけるからこそ、対処できる

嫌い PIXTA

たとえわが子を「かわいい」と思えないときがあっても、落ち込む必要はありません。かわいがるだけが育児ではないですし、むしろ子育てには大変なことも多いのは事実なのです。そのため、子どもが「かわいくない」と思う瞬間は、子どもが好き、苦手に関わらずあると思います。

その点で言えば「わが子がかわいいと思えない」という自分の気持ちに気づいている方は冷静です。このようなネガティブな思いに気づくからこそ「少し休もう」「誰かに預けよう」など、次の対処法が思いつくもの。ママになったからといって「子どもが苦手」という思いにふたをせず、つらいときはその気持ちを受け入れましょう。

子どもが苦手なママが、わが子と楽に関わるコツ

「子どもとの関わり方がわからない」「うまくできる自信がない」と不安に思う場合は、対策を練りましょう。ママ自身の気持ちを大切に、無理なく子育てをすることが大切です。

ここでは例として3つのコツをご紹介します。

児童館や図書館のイベントを利用する

児童館 PIXTA

「子どもと遊ぶことが苦手」という場合は、児童館や子育て支援センター、図書館のイベントなどをぜひ利用しましょう。スタッフが子どもと遊んでくれたり、絵本を読んでくれたりするため、ママが無理に関わらずとも子どもが楽しめます。

スタッフが子どもと遊ぶ姿を見て「こんな風に接したらいいんだ」と、学ぶこともできます。感染症などでイベントが自粛傾向になる時期もありますが、状況に応じて検討してみてくださいね。

サポート体制を整える

シッター PIXTA

つらいと感じたとき、すぐに助けてもらえる存在を確保しておきましょう。夫や実母など素直に話せる相手には「もともと子どもが苦手で、育児が不安」と、正直に伝えるのもよいでしょう。

真面目な人こそ、「自分が変わろう」と頑張ってしまいがちですが、第三者の力を借りるチャレンジが必要。ファミリーサポートやベビーシッターを利用するのも一つの手です。

ママになったからといって、自分自身が変わることだけで乗り切る必要はありません。堂々と人の手を借りましょう。

子どもの友達関係は、親が気楽な範囲に割り切る

ママ友 PIXTA

支援センターや公園では、わが子が他の子とじゃれあうことがあるかもしれません。子どもが苦手なママにとっては「わが子のためとはいえ、子どもが集まる場に行くのは気を使う」と感じる場面があるかもしれませんね。

わが子とほかの子の関わりを見守ることに疲れるなら、無理して子どもが集まる場に連れ出さなくても大丈夫。保育園や幼稚園に行けば子どもの世界は広がるので、親が我慢してまで頑張る必要はありません。

子どもの友人関係で無理をしないと割り切ると、少し気持ちが楽になりますよ。

自分なりのママ像を描けば大丈夫

母親 PIXTA

もともと子どもが苦手な方でも、わが子を育てることはできます。育児中はイライラしたり、子どもがかわいいと思えなかったりする瞬間があるものですが、それは子ども好きのママも同じです。

ほかのママと比べず、自分なりのママ像を描けばいいと考え、無理なく子どもと関わるようにしましょう。今のままの自分でできる範囲のことをしていけば、自分のペースが見つかるはずですよ。

記事の監修

株式会社子育て研究所 代表取締役

佐藤りか

株式会社子育て研究所代表、教育コンサルタント。
ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。その後、株式会社子育て研究所代表取締役に就任。子どもとママ向けのアットホームなサイト「アフェクション」、編集業「ものかき」などの運営を手掛け、自身の執筆・監修や講和も多数。各種ビジネスコンテストで大賞や優秀賞の受賞歴がある。その他、東京都主催「TOKYO STARTUP GATEWAY」にてメンター&講師を務める。プライベートでは2児ママとして仕事と家庭の両立を強く意識して活動中。

おすすめ記事

「育児」「不安」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧