2歳児はどんな好きな絵本が好き?
簡単なストーリーなら理解できるようになる2歳ごろには、いろいろな絵本が興味の対象になるようです。
出産、子育て、妊活中の女性向けアプリ「ママリ」にも、2歳児の好きな絵本についてたくさんの投稿がされていました。
うちの子も絵本好きで、持ってる本はほぼほぼ覚えちゃってるので、最近は2週間に1回図書館に行って目新しい本を借りていました
のんたんシリーズは、ブランコとかお風呂とか出てくるやつが日常生活とリンクしていて楽しいみたいです。
ハミガキシュッシュ、や、おしっこしーしー、など生活習慣をリズム音で覚えさせたり、ブランコの貸し借りなどお友達関係も絵本を通して教えやすく、助かりました!
今までは言葉の音とリズム、絵の面白さだけが好みの指標だった子も、成長するにつれ、ストーリーの面白さや音読の楽しさなど、これまでと違った面白さに気づくことで新しい絵本の好みがひらけていくようです。
いろいろな絵本を読んでみたがるので、絵本を借りるために親が図書館を利用しだすのも、このころなのかもしれません。
2歳に読んであげたい絵本の選び方
絵や言葉の音の響きを楽しんでいたころから、次第にそれ以外にも絵本の楽しさがあることに気付き始める2歳児。絵本に対して興味が高まっているこの時期は、子どもに本好きになってもらう絶好のチャンスだといえます。
たくさん読み聞かせをしてあげながら、子どもが大好きになれる絵本を一緒に探してみましょう。ここでは、2歳に読んであげたい絵本の選び方を紹介します。
ストーリー性のある絵本を選ぶ
観察力や想像力が養われてくる2歳児は、好奇心をかきたててくれるようなストーリー性のある作品を選んでみるのもよいでしょう。
子どもと同じような日常生活の中の主人公が何か特別な体験をするなど、主人公を自分を重ね合わせて想像しやすい作品が最適です。ただし、複雑すぎるストーリーや、これまで自分が経験したことがないような設定のお話はNG。2歳児でも理解しやすい身近な設定のものを選んでみてください。
子どもが好きなテーマの絵本を選ぶ
2歳になると、興味関心の方向性に個性があらわれてきます。絵本を好きになってもらうためには、まず子どもが興味をもっているそれらの物事がテーマになった絵本を選びましょう。たとえば、動物が好きな子には、森の動物たちが主人公になっている絵本を、乗り物に高い関心を持つ子には、電車内が舞台になっているお話などを選んであげてください。
ただし、興味の対象が移り変わりやすいのも、好奇心旺盛な2歳児ならではの特徴。日ごろから子どもの様子を観察しておいて、その都度適した絵本を探してあげるとよいでしょう。
語感やリズムがよく、シンプルな絵本を選ぶ
言葉が発達し、発話の能力が急成長中の2歳児は、同じ言葉がリズムよく繰り返される絵本がおすすめ。文字は読めなくても、絵本を開きながら耳で覚えたフレーズを話せるようになれば、自分で読んでいる感覚になり、どんどん自分から絵本を読みたくなるようになるはずです。
耳で覚えたフレーズと、目で覚えた絵のイメージがつながりやすいように、絵本のストーリー自体はシンプルなものを選ぶとよいでしょう。
2歳の絵本読み聞かせのポイント
まだまだ文字が読めない2歳児が絵本を読むには、ママやパパの読み聞かせサポートが不可欠。では、読み聞かせのときに気をつけるのは、どんなところでしょうか。子どもをますます本好きにするための、読み聞かせのポイントを紹介します。
「もう一回読んで」には、できるだけ付き合おう
一冊を読み終えたとき、「もう一回」とリクエストされたら、たとえ次に読む予定の絵本があっても、リクエストがある限り、何度でもその絵本を読んであげるようにしましょう。
いろいろな絵本を読んで聞かせるよりも、特別な一冊となっているお気に入りの絵本を繰り返し読んであげる方が、絵本の楽しさをより強く感じることができるはずです。
- 多摩市立図書館「赤ちゃんから絵本を」(https://www.library.tama.tokyo.jp/kidscontents;jsessionid=A430326D7FE876F474792641E37466E2?0&pid=377,2020年11月26日最終閲覧)
- 東京都立図書館「家庭での読書について教えてください<2歳から3歳>」(https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/junior/at_home/q2-3/,2020年11月26日最終閲覧)
2歳児におすすめの絵本10選
それでは、ここまでの選び方を参考にして、具体的におすすめのタイトルを紹介していきます。子どもにぴったりの一冊を探してみてください。
14ひきのあさごはん
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14匹のねずみの大家族が、にぎやかに暮らす様子を描いた「14ひきのシリーズ」。朝起きて、顔を洗い、野いちごをつんだりパンを焼いたりして朝ご飯の準備をするお話です。見開きいっぱいの大きな絵には、いろいろな描き込みがいっぱい。ページを開くたびに発見がありますよ。
ねないこ だれだ
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おばけがなかなか寝ない子をおばけの世界に連れていってしまうお話。シンプルなはり絵と独特のストーリーで、子どもたちをひきつけてやまない、こちらも大ロングセラーの絵本。寝かしつけに困っているママは、一度読んで聞かせてみては?
きんぎょが にげた
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ページをめくるたび、キャンディの瓶やいちごの間などに紛れ込むきんぎょを探す遊び絵本。子どもたちが指差しできんぎょを見つけていくので、絵本を読み進めながら親子のコミュニケーションがはかれます。
使われていることばはシンンプルなので、2歳児の頭に入りやすいのもポイントです。
おおきなかぶ
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知らない大人はいないのでは?と思えるくらい、誰もが子ども時代に一度は通ったことがある超有名作。「うんとこしょ どっこいしょ」の軽快なかけ声は、リズム感たっぷりで、初めて読み聞かせる子どもたちも、すぐに覚えて一緒に言ってくれるようになること間違いなし。
おしり
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あひる、ぶた、ぞうといったさまざまな動物たちが笑顔でおしりを見せてくれる、あいきょうたっぷりのおしりの絵本。子どもたちが大好きなおしりをテーマにしたユーモアいっぱいの内容なので、子どもの心をがっちりとつかんでくれるはず。
ぐりとぐら
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1963年発表の大ベストセラーシリーズなので、子どもの頃に大好きだったママも少なくないのでは?中でもこの第一作目は大定番。
森で大きな卵を見つけたぐりとぐらが作る、おいしそうカステラが忘れられない人は少なくないはず。多くの人の心に残るこのお話は、今の子どもにもきっと強いインパクトを残すことでしょう。
だるまさんが
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見開きいっぱいに描かれた「だるまさんが…」のページをめくると、あいきょうのあるだるまさんが、ころんだり、のびたり、、おならをしたりと、いろいろとユニークな動きを見せて、子どもたちを笑わせます。
絵本の中のだるまさんと一緒に、からだを動かしたくなるのも、この絵本の特徴です。
ぺんぎんたいそう
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「ぺんぎんたいそうはじめるよ。」で始まると、ぺんぎんがユニークな動きで伸び縮みする様子が描かれた絵本。親子で一緒に動きをまねることで、運動しながらコミュニケーションがとれるという独特の魅力をもつ絵本です。
たまごのあかちゃん
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「たまごのなかでかくれんぼしているあかちゃんはだあれ?でておいでよ」と呼びかけると、たまごの中から次々と赤ちゃんが出てくるというお話。リズミカルな文と、ユーモラスな絵が、子どもをひきつけるはずです。
しろくまちゃんのほっとけーき
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「こぐまちゃんシリーズ」のなかでも大人気の作品。ホットケーキ作りの様子が、わかりやすい絵とリズムのよい文でつづられています。
使われる言葉はシンプルで、子どもが繰り返しやすいものばかりなので、マネするうちに会話が上手になるかもしれません。シリーズものの絵本は、一冊気に入った場合に別の作品を読んであげる…という広げ方もできそうです。
子どものペースに合わせて、ゆっくり読み聞かせ習慣を
自己主張が強くなる2歳児への読み聞かせは、読み聞かせ途中の絵本を最後まで聞かない場合や、何度も同じ絵本ばかりリクエストする場合など、さまざまな状況が起こり得ます。どんな主張をされても、基本的には子どものペースに合わせ、親は気持ちをゆったりと持って、子どもが絵本を好きになるのをサポートしてあげることにつとめましょう。
今読んだ絵本の経験が、子どもの将来の可能性を大きく広げてくれるはずです。