5月になると増加する子どもの交通事故。実は、子どもの交通事故にはある特徴と傾向が見られます。
子どもの交通事故の原因は「飛び出し」
子どもの交通事故原因として最も高い割合を占めるのは「飛び出し」です。小学生の子どもでは、全体のうち38.9%が飛び出しによる交通事故と報告されています。
「道路に飛び出しちゃダメ」という言葉は子どもに交通マナーを教えるときの基本となっていますが、それは事故の割合が高いからなのですね。
入学直後は緊張している子どもも、5月になると小学校や登下校に慣れ、「飛び出し禁止」というルールを破りがちになることで事故件数が増えるのかもしれません。
また4月中は学校や地域で1年生の登下校の見守り活動があることが多いのですが、5月からは1年生への見守り活動は縮小する場合もあり、こうしたことも事故の増加につながっているのかもしれません。
子どもが死亡にいたる交通事故の傾向
「子どもの交通事故」と聞いてまず不安になるのは、死亡事故に関する情報でしょう。残念ながら、小学生・幼児とも死亡にいたる交通事故は報告されています。報告されている情報をまとめると、幼児と小学生の子どもでは、次のように死亡事故の原因が少々違います。
- 幼児:パパ・ママが付き添っていないひとり歩き中の死亡事故率が高い
- 小学生:15~17時の下校中に歩行しているときの死亡事故率が高い
幼児が死亡する交通事故の傾向は、他の年齢も含めたときと比べて横断中の事故が圧倒的に少ないということです。そして、幼児が事故に遭う確率が最も高いのが、パパママが付き添っていないひとり歩き中。
それに対して、小学生の交通事故による死亡は下校時の歩行中に発生する確率が高くなります。時間帯ごとに見ると、特に子どもが事故に遭いやすいのは5月であれば薄暗く、視界が悪くなる17時ごろ。
幼児と小学生の傾向を比較すると、幼児はひとり歩きすることが少ないので飛び出して道路横断中に事故に遭う確率が低く、ひとりで下校するようになる小学生が飛び出しによる交通事故に遭いやすいと考えられるでしょう。
最も注意したいのは5月下旬
5月に子どもの交通事故が多いとお話してきましたが、5月の中で最も交通事故が多くなるのは下旬です。小学校1年生の交通事故件数を確認すると、上旬では31件、中旬では33件ですが、下旬では41件と上旬に比べて10件も増えます。
5月上旬はゴールデンウイークで登校日が少なく、これまでだと5月中旬は家庭訪問で下校時刻が早くなる場合が多くありました。
そこから考えると5月下旬は、「登下校が通常サイクルとなる」「通学路への慣れ」が交通事故につながるとも考えられます。子どもの交通事故対策を行うなら、遅くとも5月下旬までにはしっかりと交通ルールを守れるように教える必要がありますよ。
- 警察庁「幼児・児童の交通事故発生状況について」(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bunseki/kodomo/020324youjijidou.pdf,2021年3月10日最終閲覧)
- 警察庁「歩行中児童の交通事故の特徴等について」(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bunseki/kodomo/310328hokouchujidou.pdf,2021年3月10日最終閲覧)
自分が加害者にならないように注意したいポイント
「5月は子どもの交通事故が増える」この事実に注意するべきなのは子どもだけでなく、車を運転する大人も同じです。子どもの交通事故件数が増えるということは、加害者になる大人の数も増えるということ。車を運転しているときはご自身が加害者になってしまわないよう、次のようなポイントを意識してください。
- 横断歩道や交差点の前では最徐行を心がける
- 歩行者を優先する
- 15~17時は下校中の小学生に意識を向ける
ご自身が加害者にならないためには、子どもの交通事故が多い時期や時間帯にはより一層気を張って運転し、横断歩道や交差点などの危険な場所はもちろん、常に「子どもが飛び出してくるかもしれない」という意識を持つ必要があります。
5月は最も危険な時期!子どもの事故を防ぐための対策を










