もこもこもこ 作:谷川俊太郎
詩人・谷川俊太郎さんと画家・元永定正さんがおりなす「異色な世界」と言われながらも傑作と称されるこの絵本。「もこ」「にょき」という奇妙な言葉の表現と不思議な絵の組み合わせが、知らない間に絵本の世界に引き込まれてしまいます。
絵本の色合いがグラデーションカラーがとてもきれいで、いろいろな色、形、と不思議な音がマッチしています。独特の世界観があり、大人にとっては不思議な世界。たくさんの擬音や形に赤ちゃんが思わず笑ってしまう1冊です。
もうねんね 作:松谷みよ子
やわらかな言葉のリズムが心地よい、160万部をこえる松谷みよ子さんのロングセラー絵本。絵の色合いも優しく、動物たちがすやすや眠っている姿が描かれており、寝かしつけにもぴったりな絵本です。
繰り返しの言葉のリズムが耳心地が良く、読み手側も自然と穏やかで落ち着いた声になりますよ。ママもついつい子どもの一緒に寝てしまいそうです。
だっこ だっこ だーいすき 作: かみじょうゆみこ
甘えん坊のおさるの赤ちゃん。だっこだっことみんなに抱っこをせがむ姿がまるで自分の子どもに姿に思えて読み終わると、とてもいとおしい気持ちになります。家族や周りの人との関わりが子どもにとっていかに大切かということを読み手側に悟らせてくれるような絵本です。
いつか子どもが成長し抱っこができなくなる日が必ずやってくるので、抱っこと言ってくれる間は、その気持ちをしっかり受け止めてあげよう。愛する我が子をいっぱい抱っこしてあげようという気持ちにさせてくれます。読み終えたとき、親子で温かい気持ちを共有できる絵本です。
2歳向けのおすすめ絵本
2歳ごろになると、日常の生活体験が少しずつ積み重なり、ママやパパだけではなく、他の人への関心も強くなっていきます。話せる言葉も増え、自己主張も始まり魔の2歳児と言われるイヤイヤ期に突入する子どもも。じっとしていられなかったり、訳もなく怒ったりと、成長の一環とはいえ、大変な時期かと思います。
外遊びも活発になり、活発になる一方、観察力や想像力もついてくるので、少し文章のあるストーリーも楽しめるようになっていきます。その子その子で好みも出始めるので、自分と似ているものを喜んだり、絵本の登場人物のまねをしてみたり、自分から表現することにも興味を持ちだしますよ。
では2歳児向け絵本の選び方のポイントを見ていきましょう。
- 子どもの日常生活に寄り添った絵本
- 絵と文がぴったりとけあった、ものがたり絵本
- 繰り返しを大切にした昔話の絵本
イヤイヤ期の子どもが自分と主人公を重ね合わせて共感できる、日常生活に寄り添った話を選んであげると良いでしょう。2歳ごろはマネをすることが好きなので、絵本を通して生活習慣を自然に身に付けることができますよ。
また、子どもは絵本の中の登場人物の気持ちになって、物語の世界にすっと入りこみます。その時に、ママが読む文章と、子どもが目で見る絵や場面の進み方がずれていると、うまく物語の世界に入っていけなくなるので、絵と文がしっかりマッチしたものがたり絵本を選ぶと良いでしょう。
- 福音館書店「2・3歳におすすめの絵本」(https://www.fukuinkan.co.jp/bookguide/baby/,2021年4月9日最終閲覧)
- 東京都教育委員会「<参考> 0歳児から2歳児の発達過程」(https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/document/pre_school/files/curriculum2/15_2_2_sankou.pdf,2021年4月9日最終閲覧)
- 大津市「2歳児」(https://www.city.otsu.lg.jp/material/files/group/242/kari_50.pdf,2021年4月9日最終閲覧)










