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離乳食でホウレンソウはいつからOK?
野菜の中でも栄養価の高いホウレンソウは、離乳食初期で10倍つぶしがゆに慣れてきたらいつからでも食べられるおすすめの食材です。ただし、離乳食初期ではやわらかく食べやすい葉先を茹でてから裏ごしして、お湯やスープなどでゆるめて使うようにしてください。
ホウレンソウにはビタミンA・C・K、葉酸、カリウム・鉄分が豊富に含まれますが、生後9か月以降の離乳食後期には鉄分が不足しやすいので積極的に取り入れたい食材です。
また、ホウレンソウの茎はパパママの食事に使うようにして、離乳食で使う部分は葉先のやわらかい部分だけにしましょう。
- 福岡私立保育士会「離乳食おたすけBOOK」(http://www.f-hoikushikai.com/file/rinyuu.pdf,2022年6月28日最終閲覧)
- 佐倉市「離乳食のすすめ方の目安」(https://www.city.sakura.lg.jp/material/files/group/32/rinyuushokususumekata2.pdf,2022年6月28日最終閲覧)
- JAグループ「秋・冬の旬野菜 ホウレンソウ」(https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=13,2022年6月28日最終閲覧)
ホウレンソウの調理や保存のポイント
それでは、離乳食にホウレンソウを使うときの調理ポイントを見ていきましょう。
ホウレンソウはアク抜きが必要なので少し下ごしらえに手間取りますよね。離乳食づくりの手間を省くため、ホウレンソウの冷凍保存法についてもご紹介していきます。
離乳食にホウレンソウを使うときの調理法
離乳食にホウレンソウを使うときは、まずお湯でやわらかくゆでてから、水にさらしてアク抜きをしましょう。もし電子レンジで加熱する場合は、ホウレンソウをラップに包み1分半加熱した後、ゆでたときと同じように水にさらせばOKです。
ホウレンソウの下ごしらえが終わったら、離乳食の時期に応じて適した大きさに切ってください。離乳食初期なら裏ごしやすりつぶし、離乳食中期・後期であればホウレンソウを小さな大きさに切って、だし汁で煮てからとろみをつければ食べやすくなります。
ホウレンソウの冷凍保存法
離乳食用のホウレンソウは冷凍保存することもできますよ。水にさらしてアク抜きした後のホウレンソウをラップに包んで、そのまま冷凍庫に入れるだけです。
使うときは凍ったまますりおろせば簡単にペースト状になるのでとっても便利。ホウレンソウを食べやすくすりおろしたら、加熱するだけで離乳食になるので忙しいママでも簡単に栄養満点の離乳食が作れるようになります。
- 旭化成ホームプロダクツ「ほうれん草の保存」(https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/preservation/vegetables/food01.html,2022年6月28日最終閲覧)
- ニチレイフーズ「【ほうれん草の冷凍保存】1ヵ月もつ!鮮度・風味を保つテクニック」(https://www.nichireifoods.co.jp/media/11466/,2022年6月28日最終閲覧)
離乳食でホウレンソウを進める際のポイント
離乳食でホウレンソウを食べすすめるためには、初期・中期・後期・完了期と時期ごとのポイントを知っておくことが大切。それぞれの離乳食時期におけるホウレンソウの食べ方についてチェックしましょう。
- 離乳食初期:目安はつぶしがゆが食べられるようになったら小さじ1杯から少量ずつ与える
- 離乳食中期:目安は20~30g。舌でつぶせるくらいの1~3mm四方の大きさに刻みとろみをつける
- 離乳食後期:目安は30~40g。歯茎でつぶせるくらいの5~8mm四方の大きさに刻みとろみをつけるが、そのまま調理しても良い
- 離乳食完了期:目安は40~50g。歯茎で噛めるくらいの1cm四方の大きさに刻みそのまま調理する
離乳食でホウレンソウを食べさせるのは、あくまでもつぶしがゆに慣れてきてからです。ポタージュのようなホウレンソウに慣れてきたら、中期から少しずつ大きさを大きくして、最終的には1cm四方のホウレンソウをとろみなしで食べられることを目指しましょう。
- 独立行政法人環境再生保全機構「パート4 月齢に応じた離乳食レシピ:5~6ヵ月頃」(https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/allergy/recipe/babyfood/step1/index.html,2022年6月28日最終閲覧)
- 厚生労働省「II 離乳食編」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf,2022年6月28日最終閲覧)
- 和光堂「離乳食の進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/meyasu.html,2022年6月28日最終閲覧)
離乳食で便利な「ホウレンソウキューブ」
栄養豊富で離乳食において活用したいホウレンソウですが、アク抜きや柔らかくゆでる手間などがあるので少し調理が大変…と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。初期に食べさせるなら裏ごしもしたいですよね。そこでおすすめなのが「ホウレンソウキューブ」です。
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ホウレンソウキューブとは、すでにアク抜きをしてゆでたホウレンソウを小さなキューブ状にし、冷凍したもののこと。柔らかくゆでて裏ごしまで済ませた離乳食用のホウレンソウキューブも販売されているので、初期はもちろん中期・後期の離乳食にも役立ちます。
ホウレンソウキューブを取り入れれば、忙しくて時間がないときや冷凍ホウレンソウのストックが切れてしまったときでも安心ですよ。
ホウレンソウをはじめさまざまな野菜の調理方法や、離乳食の進め方など離乳食についての記事をもっと読みたい方は、下記よりごらんください。
先輩ママも実践!ホウレンソウの離乳食レシピ
離乳食でのホウレンソウの食べさせ方についてご紹介してきましたが、先輩ママたちは一体どのようにホウレンソウを調理しているのでしょうか?
ここからは、ママリに寄せられた先輩ママによるホウレンソウレシピから、子どもでも食べやすくするための調理法を学んでいきましょう。
ホウレンソウペースト
離乳食初期に初めてホウレンソウを食べさせたい…。そのようなときはやはりシンプルなホウレンソウペーストがおすすめです。離乳食初期の赤ちゃんでも食べやすいように、柔らかくゆでた後にポタージュ状のとろとろペーストに仕上げましょう。
ただホウレンソウをペースト状にするのはなかなかコツが必要で、最初はうまくいかないこともあるかもしれません。
葉の部分だけをブレンダーで細かくしたり、冷凍した後にすりおろしたりするとうまく作れますよ。そのまま食べても、おかゆにかけても良いですし、スープに溶かしても良いですね。
ホウレンソウのバナナマッシュ
離乳食を進めていき、いよいよホウレンソウを食べさせてみる…栄養たっぷりのホウレンソウはママとしてはぜひ食べてもらいたい食材でしょうが、実は苦手な赤ちゃんも少なくありません。
ニンジンやカボチャと違って、野菜特有の苦味やアクを感じて食べてくれない赤ちゃんもいるようです。
もしホウレンソウが苦手そうであれば、バナナとマッシュにして甘さを加えるのがおすすめ。
ママパパの感覚だと「ホウレンソウとバナナ?」と不思議に思うレシピかもしれません。しかしゆでてペースト状にしたホウレンソウに、電子レンジで軽く加熱してすりつぶしたバナナを加えると、甘い赤ちゃん好みの味になるので試してみてくださいね。
納豆にホウレンソウを混ぜ込む離乳食
納豆が食べられるようになる中期以降のレシピですが、野菜嫌いでも納豆が好きな子どもであれば、ホウレンソウを納豆の中に混ぜ込む離乳食で食べさせられるという先輩ママからの声がありました。
苦手な食材でも好きなものと一緒に混ぜれば食べられるようになるというのは、離乳食期の子どもにありがちなことです。納豆だけでなく、ごはんやおかゆの中に混ぜ込むという方もいました。
ホウレンソウに苦手意識を持っている離乳食期の子どもには、好きなものと一緒に混ぜて味を感じさせなくするという調理法で食べやすくなるのではないでしょうか。
野菜たっぷりホウレンソウオムレツ
離乳食で効率よく栄養をとらせるには、ホウレンソウを含む野菜をたっぷりと使って、栄養満点のオムレツを作ってみてください。鶏卵アレルギーがなく、卵が好きな子どもであれば、どのような野菜が入っていてもおいしそうに食べてくれるはずですよ。
卵は、離乳食の進み具合によっていつごろから食べさせられるかが変わってきます。オムレツに全卵、離乳食を使うとなると後期からのイメージかと思います。
卵と野菜が同時に食べられるので、たんぱく質・ビタミン・ミネラルがバランスよく摂れる優秀なメニュー。レンジで加熱するだけで作れるので忙しいママにもおすすめです。
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf,2022年6月28日最終閲覧)
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-03,2022年6月28日最終閲覧)
ホウレンソウとさつまいものおやき
離乳食後期に入るとホウレンソウも手づかみしやすい方法で調理したいですよね。離乳食の定番レシピであるおやきにホウレンソウを使ってみるのはいかがでしょうか。
おやきは幅広い食材を入れられるメニューなので、後期・完了期の赤ちゃんにしっかりと栄養を与えるために役立ちますよ。
ホウレンソウの苦味が苦手な子どもでも、さつまいもやキャベツなど甘めの味の野菜と組み合わせれば食べやすくなるでしょう。
ただしホウレンソウの量が多すぎると柔らかくなりすぎて作りにくいので、入れすぎないように注意してください。
ホウレンソウは離乳食に欠かせない優秀食材!
離乳食に使うホウレンソウのアク抜き&冷凍方法、食べやすくするためのレシピなど、ホウレンソウの離乳食で活用する方法をご紹介しましたが、ホウレンソウは離乳食初期・中期・後期・完了期で欠かせない食材です。ご紹介した内容を参考に、ぜひ調理方法をマスターしてくださいね。
「いつから離乳食でホウレンソウを使えるの?」と思っているなら、離乳食初期からぜひ使ってみましょう。茎以外ならやわらかく、子どもでも食べやすい食材なので喜んで食べてくれるかもしれませんよ。