上靴の汚れが落ちづらい要因
丁寧に洗ってもなかなか汚れが落ちにくい上靴。上靴には「汗汚れ」「土」「泥」「ホコリ」とさまざまな種類の汚れが混じって付着しています。
もしかすると給食を食べこぼしたときの食品の汚れも混じっているかもしれません。汚れは種類により性質が違い、落とすための方法が変わるので上靴の汚れは落ちにくいのです。
さらに登校してから下校するまで、子どもはずっと上靴を履いていますよね?履いている時間が長いということは、それだけ汚れが付着するタイミングも多いということ。
長時間にわたり履きっぱなしの上靴には、足から出た1日の汗がしっかりと染み込み、学校に舞うホコリなどと混じって頑固な汚れになりやすいのですね。
- 表面技術60巻2号「洗浄のメカニズム」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/sfj/60/2/60_2_85/_pdf,2022年6月21日最終閲覧)
上靴の上手な洗い方とは?コツを伝授!
それではさっそく、上靴の上手な洗い方について見ていきましょう。こすらない上履きの洗い方など簡単にきれいにするためのコツも解説しますので、ぜひ試してみてくださいね。
重曹だけで上履きをキレイにする方法
まずは重曹だけで上履きをキレイにする洗い方から紹介していきます。準備するものは「重曹」「バケツ」「お湯」「ブラシ」だけです。
1.バケツにぬるま湯を入れる
40℃くらいのぬるま湯にし、量は上靴が沈むくらいの量でOK。上靴のサイズにあわせて調整してください。
2.ぬるま湯に大さじ2杯ほどの重曹を溶かす
重曹だけでも十分にきれいになりますが、汚れがひどい場合は重曹と一緒に中性洗剤を入れるとさらに効果的です。
3.重曹入りのお湯の中に上履きを沈める
上靴はぬるま湯に浮いてしまうとキレイになりにくくなります。重しを使うなどしてしっかりと全体を沈めましょう。
4.1~2時間ほど放置する
通常であれば1~2時間のつけ置きでキレイになりますよ。2時間経っても汚れが目立つようなら一晩つけてください。
5.汚れているところをブラシでこする
つけ置きで汚れが落ちやすくなっているので、ブラシやたわしでさっとこするだけで汚れが落ちてくれるはずです。
6.水でしっかりと洗い流す
重曹が残らないようしっかりと洗いましょう。もし汚れているように見えるところがあっても、乾くと気にならなくなることが多いです。
つけ置きをすれば、重曹だけでも上履きをキレイにすることができます。ポイントは上靴が浮いてこないように、しっかりとお湯の中にすべてを沈めるようにすること。
もし汚れがひどいようなら、つけ置き時間を長くしてみてください。重曹入りのお湯の中に、中性洗剤を入れる方法もおすすめ。
重曹には研磨作用と消臭作用があるので、上靴を洗うための洗浄剤としては最適。洗剤より環境にもやさしいので、積極的に使ってみてください。
洗濯機での上靴の洗い方
次は洗濯機を使う上靴の洗い方を説明していきます。軽い汚れであれば洗濯機でいつものように洗濯をすれば、簡単に汚れを落とせますよ。
1.上靴についた汚れや埃をはたき落とす
泥などがついていると洗濯機が汚れてしまうことも…さっとはたいて落とせる汚れはあらかじめ落としましょう。
2.上靴を洗濯ネットに入れる
ネットを使わないと上靴が傷んだり型くずれしたりします。中敷きや靴ひもは取り除いてからネットに入れてください。
3.洗濯用洗剤を入れて洗濯する
あとはいつもどおりに洗濯機で洗うだけです。洋服など他のものは入れず、上靴だけを入れて洗うようにします。
洗濯機だけでは頑固な汚れは落ちない可能性が高いので、汚れがあまりひどくないときに使える方法です。他の服と一緒に洗うのはおすすめしませんが、洗濯機を使う洗い方であれば簡単に上靴をキレイにできますね。
汚れや埃がついたまま洗濯機に入れると、小石や砂が洗濯機の中に残ってしまったり、洗濯機が傷んだりしてしまったりすることもあるでしょう。事前にあらかたの埃は落としておくことが大切です。
こすらない上履きの洗い方
続いて紹介するのは洗濯機を使わないにも関わらず、上履きをこすらないでキレイにするための洗い方です。「酸素系漂白剤」を準備したら、次のような方法で洗いましょう。
1.たらいなどに上靴を入れる
上靴が入る程度の大きさのものなら、容器はなんでも大丈夫です。ホコリなどがついていてもそのまま入れましょう。
2.上靴の上から酸素系漂白剤を振りかける
酸素系漂白剤は説明書に記載されているとおりの量を振りかけてください。目安はお湯1Lに対して、酸素系漂白剤10gくらいです。
3.2の上から熱めのシャワーをかける
お湯の温度は50℃くらいが良いでしょう。カランではなくシャワーの方が泡立ちやすいのでおすすめです。
4.酸素系漂白剤をお湯に溶かす
溶かしムラがあるとキレイにならない部分が出てきてしまうことも…。お湯全体にしっかりと溶けているか確認してください。
5.そのまま1時間放置する
あとはそのままの状態で1時間つけ置くだけ。上靴を洗いながら料理や掃除など他の家事が進められるのがこの洗い方のメリットですね。
6.汚れが残っているところがあればブラシで軽くこする
つけ置くだけでも十分にキレイになっているはずですが、もし気になるところがあれば軽くこするだけで落ちるはずです。
7.ぬめりがなくなるまで水洗いする
漂白剤が落ちるまでしっかりと洗ってください。洗ったら乾かして完了です。
「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤を使えば、上靴をこすらずにキレイにすることができます。
酸素系漂白剤を入れた後は、しっかりと溶けて全体に行き渡り、泡立っていることを確認してください。入れる分量は、お湯1Lに対して8~10gが目安。
塩素系漂白剤は除菌力が強いので洗浄とともに消毒もできますが、金属を腐食させることがあるので、使う場合は上靴の目立たないところで試してから使いましょう。
オキシクリーンを使って上靴を洗いたいという方は、この洗い方を参考にしてチャレンジしてみましょう。
上靴の頑固な汚れを落とす洗い方
オキシクリーンのつけ置き洗いや洗濯機を使う洗い方ではキレイにならない、頑固な汚れがついた上靴…。汚れのこびりついた上靴でも、洗い方次第では新品のようにピカピカにすることもできるでしょう。
準備するものは「お湯」「酸素系漂白剤」「重曹」「たわし」「メラミンスポンジ」です。
1.熱めのお湯に酸素系漂白剤を入れて溶かす
お湯の温度は40~60℃が目安です。酸素系漂白剤を入れる量は説明書に記載されている量に従ってくださいね。
2.酸素系漂白剤と同じくらいの量の重曹を溶かす
研磨作用&消臭作用のある重曹を入れて、酸素系漂白剤の効果をパワーアップさせます。
3.2の中に上履きを入れて1~2時間ほど放置
酸素系漂白剤を溶かしたお湯につけ置くことで、全体の汚れが薄くなり、さらに後の工程での汚れ落としがラクになりますよ。
4.上靴をたわしやブラシでこする
つけ置いただけでおおまかな汚れは落ちるはずです。後は汚れがひどい部分を集中的にこすって落としましょう。
5.水でしっかりと洗い流す
酸素系漂白剤のぬめりが感じられなくなるまで、しっかりと水で洗ってください。
6.ゴムの部分をメラミンスポンジでこする
メラミンスポンジはゴムの部分に付着した細かな汚れ落としに活躍するアイテム。頑固な汚れにも効果を発揮してくれます。キレイになったら乾かして完了です。
酸素系漂白剤だけでも汚れは落ちますが、そこに同量程度の重曹を入れればさらに汚れ落ちが良くなります。そのため、ほとんどの汚れはたわしで軽くこするだけで落ちるはずです。
もしまだ汚れが残っているように見えても、乾かすと目立ちにくくなるのであまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。ただし、こびりついたような汚れはメラミンスポンジでこすって落としてあげましょう。
- JSTAGE「重曹を用いた自動食器洗い機における洗浄最適条件に関する研究」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsser/21/6/21_KJ00004651481/_pdf/-char/ja,2022年6月21日最終閲覧)
- 洗濯らくらくショップ「上履き、運動靴、キャンパス地の洗濯、汚れの落とし方」(https://senzai-shop.com/column/上履き、運動靴、キャンパス地の洗濯、汚れの落/,2022年6月21日最終閲覧)
- グラフィコ「上履き汚れの落とし方」(https://www.oxicleanjapan.jp/how-to-remove-stains-slippers-with-oxiclean,2022年6月21日最終閲覧)
上靴の洗い方に悩んだ先輩ママの体験談
上靴の洗い方について4パターン紹介しましたが、上履きの洗い方に悩んでいるのは先輩ママも同じようです。
先輩ママたちは一体どのようにして、上靴をキレイにしていたのでしょうか?ママリに寄せられた投稿から、皆さんの洗い方のポイントを学んでいきましょう。
先輩ママたちの中には、「自分では洗わない」という方もいらっしゃいました。
確かに、コインランドリーに行けば専用の洗濯機があるので、利用すれば簡単に、キレイに上靴を洗えるでしょう。
特に汚れが目立たないようなら、ファブリーズ+天日干しの方法も活用できそうですね。
上靴をつけ置きすると浮いてきてしまうこともありますが、ジップロックを使う洗い方なら心配なさそうですね。
たらいや大量のお湯を用意する必要もないので、つけ置き洗いが手軽に感じられるようになるでしょう。
上靴の洗濯におすすめの洗剤5選
上靴の洗い方として、オキシクリーンや重曹を使う方法を紹介しました。しかし、上履き洗いに使える洗剤はその他にもたくさん販売されています。
上靴の洗濯のため、あると便利なおすすめ洗剤を五つ厳選したのでぜひ参考にしてください。
オキシクリーン
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まずは上靴を洗うためにおすすめな洗剤であるオキシクリーンです。ケチャップやソースなど取れにくい汚れもキレイに洗い流し、除菌もできる心強い存在。
布製白色スニーカーも使えるものの中に入っているので、上靴を洗うにはまず準備しておきたい洗剤です。
重曹
上靴の洗い方でも便利に使えることを紹介した重曹。食品にも使される安全性で、調理・清掃・脱臭などさまざまな用途で活用できるので家庭に一つは準備しておきたいものです。
こちらの重曹は5kgが2袋セットなので、毎週末上靴を洗ってもなかなかなくならない大容量がうれしいですね。
ウタマロクリーナー
ウタマロクリーナーは掃除・洗濯用のクリーナーですが、上靴洗いにも使えると評判の高い一品。油汚れも落としやすく、中性でゴム手袋をしなくても使える便利さが魅力です。
先輩ママたちの中にはウタマロ石けんを使っているという方もいましたが、クリーナータイプであればさらに活用の場が広がるでしょう。
おひさまの洗たく くつクリーナースプレー泡タイプ
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「おひさまの洗たく くつクリーナースプレー泡タイプ」もウタマロクリーナーと同じく、スプレータイプの洗剤です。
ただしこちらは上靴洗い専用のクリーナーなので、靴のつま先部分まで泡が届きやすくなっていたり、白く仕上げることを重視していたりと、上靴をキレイにするための機能が充実しています。
クツピカ
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「クツピカ」も上履き専用の洗浄剤です。こちらは「おひさまの洗たく くつクリーナースプレー泡タイプ」とは違い、お湯や水に溶かす洗剤タイプ。
洗浄力がとても強いそうで、商品の口コミでは他の洗剤を使うときよりも汚れ落ちが早いと評判です。一般的な中性洗剤で落ちない上靴の汚れ落としにおすすめします。
上靴の洗い方は汚れの程度にあわせて選んで
上靴・上履きの洗い方としてオキシクリーンを使う方法、重曹だけを使う方法、こすらない方法などを紹介してきましたが、ポイントは「汚れの程度にあわせて洗い方を選ぶこと」でしょう。軽い汚れなら洗濯機でもキレイになりますが、頑固な汚れなら重曹や洗剤が必要です。
紹介した洗い方のコツを覚えたら、ウタマロクリーナーなど便利なアイテムも活用しながら、常に真っ白な上靴で学校へと送り出してあげられるようにしましょう。