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監修:清水なほみ

【医療監修】胎児ドックとは?検査でわかる胎児の異常と検査内容について

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NIPT(新型出生前診断)

NIPT(新型出生前診断)とは、妊娠10週以降にダウン症、18トリソミー、13トリソミーの可能性を推定する検査です。胎児異常がわかる可能性は約99%で陽性的中率が高いですが、確定検査ではないため陽性が出た場合は羊水検査などの確定診断を受けることになります。陰性が出た場合は、羊水検査を回避できる可能性もあります。

基本的には血清マーカー検査と変わりませんが、血清マーカー検査よりも陽性的中率が高いのが特徴です。

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羊水検査

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羊水検査とは、15~16週以降に母体の腹部に針を刺し子宮内の羊水に含まれる胎児の細胞を採取する検査です。絨毛検査と同じく、確定検査のためほぼ100%の確率で胎児の染色体異常を判定することができますが、流産や破水などのリスクは約0.3%あります。

絨毛検査

絨毛検査は、妊娠11週以降に母体の腹部に針を刺して胎盤から絨毛という組織を採取する検査のことです。非確定検査で染色体異常が疑われる場合に行う確定検査で、ほぼ100%の確率で胎児の染色体異常や遺伝子異常を判定することができます。

羊水検査に比べて早い週数でも検査ができるというメリットがありますが、検査を受けることができる医療機関は多くありません。また、流産や破水のリスクが約1%あると言われています。

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胎児ドックは、おなかの赤ちゃんに染色体異常などのリスクがあるかどうか調べ、妊娠生活を不安が少ない状態で過ごすための検査です。結果によっては、心理的に大きな負担をかかえることになる可能性もあります。

検査結果に異常があった場合、9割の方が妊娠の継続を希望しない選択をしているという点も含めて、検査を受けるかどうかの判断は慎重に行う必要があります。

検査を受けるにあたって、遺伝カウンセリングを受けることになりますが、まずはご家族としっかり話しあってくださいね。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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