1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 新生児・乳児の病気・トラブル
  4. 赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)とは?放っておいて大丈夫?

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)とは?放っておいて大丈夫?

赤ちゃんの歯茎にみられることがある上皮真珠とは一体何なのでしょうか。上皮真珠があった場合、何か治療が必要なのか、歯の成長や歯並びの悪化の原因にはならないのか不安になってしまいますよね。赤ちゃんの歯のトラブルはわからないことだらけ。赤ちゃんの歯茎にできる上皮真珠について説明します。

PIXTA

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)とは?

上皮真珠とは、生後3、4ヶ月までの赤ちゃんの歯茎にできる、白色や黄白色の光沢のある直径1~3mm位の膨らみのことを指します。触ってみると歯とは違う柔らかい感触があります。

1~2個だけの上皮真珠もあれば、いくつか並んでいる場合もあります。真珠のように光っていることから上皮真珠と呼ばれています。

上皮真珠は、赤ちゃんがお腹の中で育っていくときに、顎の中で歯が作られる過程でできた組織の残りが吸収されずに歯茎の表面に出てきたものです。

歯の生え始めと誤解されることもありますが歯ではありません。痛みやかゆみもなく、男女ともにみられます。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)が出現しやすい部位

新生児 PIXTA

  • 上顎の前歯
  • 臼歯部
  • 口蓋部

臼歯は奥歯のことで、口蓋部は上顎の部分のことです。上皮真珠は上の前歯の部分によく出現します。上の前歯の付け根から唇側にわたり、広い範囲で集中的に出現する傾向があります。

奥歯の部分では散発的にみられ、上顎の部分にもみられることもあります。

特に上顎の正中部にみられるものは、エプスタイン真珠とよばれています。これはお腹の中の赤ちゃんの成長過程で、左右の上顎が結合するとき、組織が吸収されずに残り、変化して出てきたものです。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の発生頻度

新生児 PIXTA

乳児の上皮真珠の発生頻度は43.6%とされており、実は半数近くのお子さんに見られます。しかし実際にはよく見ないと分からなかったり、小さくて見えなかったり、上皮真珠の存在に気づく方はわずかです。

上顎の前のほうや、下の奥歯のところなど、分かりやすいところに出てきたものや、数が多いもの、大きいものは、気づく方が多いようです。

上皮真珠があったら治療は必要?

歯 PIXTA

赤ちゃんの歯茎に上皮真珠があったとしても、治療の必要はありません。そのままにしておいて大丈夫です。上皮真珠の影響で歯並びなどに影響がでることはありませんので、安心してください。

上皮真珠はどれくらいでなくなるの?

乳歯が生えてくる生後6ヶ月くらいまでに、上皮真珠は少しづつ小さくなり、自然に消滅します。

上皮真珠が自然に取れてしまうことがありますが、小さくて害はないので、赤ちゃんがもし飲み込んでも問題ありません。取れた後は、傷もなくきれいな状態に戻ります。

心配なことがあれば受診しましょう

赤ちゃん PIXTA

口の中や歯にも大人とは違う赤ちゃんの特徴があります。生れたばかりの赤ちゃんの体に何か気になることを見つけると、病気なのかと心配になりますよね。

上皮真珠が病気ではないことを知っておくと、子供の口の中に上皮真珠みつけたとき、心配しすぎることはなさそうです。

しかし、赤ちゃん口は小さく、上皮真珠なのかどうか判断がつかないこともあるかもしれません。「病気かもしれない」と気になるようであれば歯科医師に相談しましょう。

子供の歯並びを悪くしない方法は?知りたい5つのコツ

関連記事:

子供の歯並びを悪くしない方法は?知りたい5つのコツ

子供の歯並びって気になりませんか?歯並びが悪くならないように親として何…

おすすめ記事

「上皮真珠」 についてもっと詳しく知る

話題の記事

リファレンス一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧