離乳食でバナナはいつから与えられる?
バナナは生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から与えることができます。バナナはやわらかく食べやすい食材ですが、離乳食初期に与える場合は、すり鉢などでペーストのようになめらかになるまですりつぶしてからあげるようにしましょう。
バナナを食べることに慣れてきたら、他の食材と混ぜあわせるなどアレンジしてみてもよいですね。
- 小池澄子(監)「最新版らくらくあんしん離乳食」離乳食進め方早見表(学研プラス,2017年)
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」P17(朝日新聞出版,2016年)
- 松尾みゆき「はじめてでもカンタン離乳食」P50-51(PHP研究所,2014年)
離乳食でのバナナの与え方と注意点
離乳食で初めて食べさせる食材は小さじ1(5ml)までとします。加熱してからあげるようにして、食べた後は湿疹や下痢、咳など気になる症状が出ないかどうか赤ちゃんの様子をよく観察するようにしましょう。
バナナは果物で、ビタミンやミネラル源となりますが、炭水化物を多く含んでいるためエネルギー源にもなります。甘みがあるため好んで食べる赤ちゃんもいますが、果物の甘みに慣れてしまうと他の食材を食べてくれなくなる可能性があるため、果物に頼りすぎないように注意しましょう。
離乳食の時期別バナナの与え方
バナナに限らず、食材は離乳食の進み具合に合わせて大きさや調理方法を変える必要があります。以下のように赤ちゃんが食べやすいようにして与えるとよいでしょう。
- ゴックン期(5~6ヶ月):すりつぶす(できれば加熱する)
- モグモグ期(7~9ヶ月):少し荒くつぶす
- カミカミ期(10~12ヶ月):小さな角切り
- 完了期(1~1歳半):食べやすく切る
離乳食を開始したばがりの赤ちゃんは消化吸収機能が未熟です。食材の形が残らないようになめらかな形状にして与えましょう。
やわらかいため、皮をむいた状態でそのまま与えたくなりますが、のどに詰まってしまう可能性もあるため食べやすい大きさに切るようにしましょう。
バナナの仮性アレルゲンに注意
離乳食で初めて口にする食材を与えるときはアレルギーの注意が必要です。バナナにはアレルギー症状を引き起こす可能性のある化学物質が含まれているため、与える際には注意するようにしましょう。
仮性アレルゲンは、食べるたびに症状が出るのではなく、大量摂取をしたときに症状が強く出ることがあります。また、加熱すると症状が出にくくなるため、離乳食として与える際は加熱してからあげるようにしてもよいでしょう。
- 文部科学省「バナナ(生)」食品成分データベース(http://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07107_7,2020年10月16日最終閲覧)
- 小池澄子(監)「最新版らくらくあんしん離乳食」P182(学研プラス,2017年)
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」P17(朝日新聞出版,2016年)
- たまい小児科「よくある質問」(http://www.tamai-syounika.com/faq-allergy.html,2020年10月16日最終閲覧)
- すぎもとキッズクリニック「仮性アレルゲン」(http://sugimoto-kids-clinic.com/clinic/index.php/blog/blog_170402_2230/,2020年10月16日最終閲覧)
離乳食に便利!バナナの保存方法
皮をむいてすぐに食べることができるバナナは、いつも自宅に置いておきたい食材の一つです。
バナナの保存に適した温度は15度〜20度。温かさや冷たさに弱いため、常温での保存が適しています。また変色しやすいため皮をむいたらすぐにあげるようにしましょう。
- 熟していない場合は、バナナスタンドなどに吊るして常温保存
- バナナスタンドがない場合は、バナナが山形になるように保存
- 黒い斑点が出てきたら、1本1本切り離してビニール袋に入れて冷蔵庫で保存
バナナは冷凍保存もできる
バナナは冷凍保存も可能です。ただし、冷凍するのは十分熟したバナナにしましょう。皮に黒い斑点が出てきたタイミングが目安です。皮をむいてまるごと1本ラップでつつみ、保存袋に入れて冷凍します。解凍したバナナは、ミキサーでスムージーのようにしてもおいしく食べられますね。
また、輪切りにしてから保存用袋に入れて冷凍するのもおすすめです。冷凍庫から出して少しおいておくと、ひんやりおいしいバナナアイスとして食べられますし、解凍してからさらに加熱すればそのまま離乳食に使えますよ。
- 松尾みゆき(著)「はじめてでもカンタン離乳食」P50-51(PHP研究所,2014年)
- スミフルジャパン「もっと長続き バナナ通の保存方法」(https://www.sumifru.co.jp/recipe/save/,2020年10月16日最終閲覧)
- ドール「バナナの冷凍保存」(https://www.dole.co.jp/banana/preservation/,2020年10月16日最終閲覧)
- ニチレイフーズ「果物の冷凍」(https://www.nichireifoods.co.jp/enjoy/basic/detail_09.html,2020年10月16日最終閲覧)
バナナを使った離乳食メニュー
甘くてやわらかいバナナは、離乳食初期から食べられるためよく使う人はいるでしょう。そのままでもおいしいですが、毎日のように食べていると味に飽きてしまい赤ちゃんが食べてくれなくなることも。
インスタグラムで見つけた、バナナを使った離乳食のレシピをご紹介します。
離乳食初期:バナナペースト
離乳食初期から与えることができるバナナ。やわらかく食べやすいバナナは、はじめのうちはペースト状にしてあげたり、他の食材と混ぜてみたりと万能な食材です。
火も包丁も使わず調理できるため、忙しいときに離乳食作りにぴったりですね。
バナナペーストの材料
- バナナ(熟してきているもの)
- お湯:少々
バナナペーストの作り方
- バナナの皮をむいて1cm幅の輪切りにする
- 輪切りにしたものを1つずつラップでくるみ、保存袋に入れて冷凍
- 使う分だけ取り出し、様子を見ながら20秒前後ずつレンジで加熱
- 温めたバナナをつぶしたらできあがり
バナナペーストを作るときは、できるだけ熟しているバナナを使用すると柔らかくて裏ごしする必要がないためおすすめです。つぶしたバナナがもったりしていたら、お湯を少し加えてのばすといいですよ。
また、変色を避けるため購入したらそのまま冷凍して食べるときに温めるようにすることがポイントです。初めてのバナナもおいしく食べることができそうですね。
離乳食初期:さつまいもバナナ
バナナとさつまいも、大人の感覚だと一緒に食べるということはあまりないかもしれませんが、離乳食初期のバナナのアレンジメニューとしてはおすすめの一品です。
ほんのり甘いバナナとさつまいもの組み合わせは、赤ちゃんも気に入ってくれそうですね。
さつまいもバナナの材料
- さつまいも
- バナナ
さつまいもバナナの作り方
- さつまいもはアク抜きして茹でて裏ごし
- バナナは加熱して潰す
- さつまいもとバナナをお好みの分量混ぜ合わせて完成
さつまいもバナナは、さつまいもよりバナナを少し多めに混ぜ合わせることがポイントです。ペースト状になるくらいまで混ぜるだけで完成という簡単さも魅力的ですね。
離乳食中期:きなこバナナパンがゆ
離乳食中期はモグモグ期といわれる時期です。ペースト状のなめらかな状態にして与えていた初期とは異なり、この時期になると使える食材も増えてきます。
きなこバナナパンがゆのように主食、副菜とともにバナナを上手に活用できるとよいですね。
きなこバナナパンがゆの材料
- バナナ
- 食パン
- 粉ミルク
- きな粉
- お湯(少々)
きなこバナナパンがゆの作り方
- 食パンの耳を切り落とし小さく切っておく
- 牛乳と水を混ぜて火にかけ沸いたら切っておいた食パンを加えて3分程弱火でトロトロになるまで煮込む
- パン粥にレンジで加熱した輪切りのバナナときな粉を少量かけて完成
パンがゆとバナナといった具合に、離乳食中期は少し食感があるアレンジ方法で与えられるとよいかもしれません。上にかけるきなこも離乳食中期から使用できる食材で、味のアクセントになること間違いありません。
離乳食中期:きな粉バナナフレンチトースト
離乳食中期になると、初期の頃よりも食べられる食材や調味料が増えアレンジもしやすくなってきます。きなこバナナパンがゆバナナをご紹介しましたが、少し中期らしくアレンジを加えたさきなこバナナパンがゆを作ってみてはいかがでしょうか?
手づかみ食べにも適していますね。
きな粉バナナフレンチトーストの材料
- バナナ:20〜30g
- 調乳したミルク:50ml
- 食パン(8枚切り):1枚
- きな粉:小さじ1
きな粉バナナフレンチトーストの作り方
- つぶしたバナナにミルクときな粉を少しずつ加えながら混ぜる
- 食パンをひたしす
- フライパン用アルミ箔の上に並べ、フライパンでじっくり焼く
- しっかり焼けたらできあがり
離乳食のストックや調理が手間で大変と思うママはいるかと思います。牛乳も卵も使わないフレンチトーストは、できたてはやわらかく、少し時間がたつととつかみ食べもできるくらいの固さになるとのこと。
手で食べる練習にもなるなんてとても便利なメニューですね!
- 松尾みゆき(著)「はじめてでもカンタン離乳食」P157(PHP研究所,2014年)
「ママリ」で見つけた先輩ママのバナナパンケーキのレシピ
バナナ30g
牛乳か豆乳50g
薄力粉20g
ボウルにバナナを入れて軽く潰して
ラップをして600wで20秒チン
バナナが少し冷めたら牛乳か豆乳を入れる
薄力粉をいれて混ぜる
焦げてしまわないように弱火で
フライパンの上で焼く
焼き目がついたらひっくり返す
私は油敷いて作った時手がベトベトしてしまったので、油敷かずに弱火で気長に焼いてます😍💕
バナナの風味で美味しいですよ💕

こちらは、10か月半のお子さんがいる、おやきレシピについて教えてほしいママへの回答です。材料が多くなくできるのがいいですね。バナナの自然な甘さで赤ちゃんも喜んで食べてくれそうです。
バナナは赤ちゃんの離乳食にぴったりの食材
バナナは離乳食初期からあげられて持ち運びも便利な離乳食にはぴったりの食材です。
慣れるまではペースト状にしてあげるとよいですが、慣れてきたら少しずつアレンジを加えてみてもよいでしょう。アレンジ次第でさまざまなメニューが楽しめるバナナは赤ちゃんも喜んで食べてくれるかもしれません。
離乳食の時期に応じてバナナを上手に使ってアレンジしてみてはいかがでしょうか?