離乳食でみかんはいつから?栄養価は?
赤ちゃんにみかんを与える場合には、離乳食を始める生後5~6か月ごろからあげることができます。
ただ、そのままでは食べられないので、ほかの離乳食と同じように、食べやすいように加工してあげる必要があります。最初はみかんの薄皮をむいて裏ごしした果汁を1さじ分から与えるようにしましょう。
みかんは風邪の予防や免疫力を高めてくれるビタミンCが豊富で、疲労回復や便秘解消にも効果的なクエン酸などの栄養が豊富な食材です。赤ちゃんが便秘気味のときには、みかんを与えて様子を見てみるといいでしょう。
みかんの薄皮や白い筋にも食物繊維などの栄養素が豊富ですが、消化しにくいので離乳食では使えません。
皮をむいた果肉はいろいろと加工しやすいので、さわやかな酸味と甘みがおいしいみかんを、ぜひ赤ちゃんにも味わわせてあげてください。
- 母子栄養協会「みかんは赤ちゃんにいつからあげていい? 離乳食」(https://boshieiyou.org/みかんはいつごろ?,2025年2月17日最終閲覧)
- パルシステムの育児情報サイト~子育て123~「みかん|離乳食のための調理ポイント」(https://kosodate.pal-system.co.jp/foods/mikan/,2025年2月17日最終閲覧)
離乳食でみかんを食べさせる際の注意点
栄養豊富でおいしいみかんですが、赤ちゃんは薄皮がついたままでは食べられませんし、酸味が強すぎると赤ちゃんをびっくりさせてしまうかもしれないので、離乳食として与える際にはいくつか注意したい点もあります。
消化しやすいように薄皮を取り除いて下処理をする
みかんの薄皮は消化しにくく、赤ちゃんによってはうまく飲み込めないこともあるため、丁寧に取り除きましょう。あとは離乳食の進み具合に合わせて、果汁のみ使う、裏ごしをする、すりつぶす、細かく刻むなどして与えます。
離乳食初期~離乳食完了期まで、月齢に合わせた調理方法で与えてみるとよいですね。
初めは加熱して酸味を抑える
みかんは火を通さなくても食べられますが、赤ちゃんによっては初めのうちは酸味にびっくりしてしまうかもしれません。
初めて与えるとき、あるいは慎重に進めたいなら1ヶ月間ほどは加熱してからにしましょう。酸味が和らいで甘みが増すので食べやすくなるという面もあります。
缶詰や冷凍したみかんは離乳食に使える?
時期によっては店頭でみかんが売っていないこともあるでしょう。そんな時に手軽なの缶詰のみかんや冷凍みかんです。
ただ、缶詰のみかんはシロップ漬けになっていて赤ちゃんにとっては甘すぎるかも。シロップは流水で落とすようにしてください。なるべく甘さ控えめの低糖タイプを選ぶといいでしょう。
- 母子栄養協会「みかんは赤ちゃんにいつからあげていい? 離乳食」(https://boshieiyou.org/みかんはいつごろ?,2020年8月19日最終閲覧)
- 鹿島みかん村「いつから?どうやって?赤ちゃんにみかんをあげたい!」(https://mikan-satou.jp/html/page11.html,2020年8月19日最終閲覧)
離乳食初期~離乳食完了期のみかんを使ったレシピ
離乳食初期におすすめの離乳食レシピをご紹介します。この時期は、みかんは薄皮をむいてしっかりとペースト状にすりつぶします。
中期は舌で食べ物をつぶせるように練習する時期なので、みかんも簡単につぶすかほぐす程度にします。
離乳食後期は歯ぐきで食べ物をつぶす練習をする時期。みかんの薄皮はむいてあげた食べやすいようですが、みかんの実はある程度つぶつぶが残っていても食べられるでしょう。
また、みかんの実は手づかみ食べの練習にももってこい。食べさせる際は丸飲みしないよう注意してあげてください。
おすすめレシピ①おやつにミルク味のみかん汁(離乳食初期)
材料
- みかん:2房
- お湯:適量
- ティーバッグ:1つ
作り方
- みかんをティーバッグに入れて絞る
- 果汁より少し多めのお湯を入れる
ティーバッグを使うことで、カスが出ずに綺麗に果汁を取ることができますよ。
おすすめレシピ②ほうれん草のフルーツ白和え(離乳食中期)
材料
- にんじん:3g
- ほうれん草:3g
- 手作り応援「和風だし」<和光堂>:1包
- 飲みたいぶんだけ「みかん果汁(果汁はじめてパック)」<和光堂>:1包
レシピ
- にんじんは茹でて刻み、ほうれん草は茹でてすり潰しておく
- 豆腐はラップしてレンジで500w40秒加熱し、水切りをする
- 鍋に、和風だしとみかん果汁を1.2を入れて、豆腐を潰しながら煮る
和風ですが食パンに合う1品ですよ!
おすすめレシピ③鮭のみかんホイル焼き(離乳食後期~離乳食完了期)
材料
- にんじん:10g
- 玉ねぎ:10g
- キャベツ:5g
- 鮭の切り身(生鮭):20g
- 飲みたいぶんだけ「みかん果汁(果汁はじめてパック)」<和光堂>:1包
作り方
- にんじん、玉ねぎ、キャベツを茹でて刻む
- 1をホイルに敷いて鮭をのせ、お湯小さじ1で溶かしたみかん果汁をかける
- ホイルを閉じ、鮭に火が通るまで焼く
こちらは、和光堂の生後5ヶ月から使用できる粉末タイプのみかん果汁です。
優しい甘さで飲みやすく、おかずに使える部分は嬉しいですね。
おすすめレシピ④フルーツヨーグルト(離乳食後期~離乳食完了期)
材料
- ヨーグルト:30g
- りんご:10g
- みかん:10g
- にんじん:15g
作り方
- にんじんを食べやすい大きさに切って茹でる
- ヨーグルトに1と食べやすい大きさにカットしたりんごとみかんを混ぜ合わせる
無糖ヨーグルトに混ぜるとみかんの甘さUP!
みかん以外にも、にんじんとりんごの甘さが加わって赤ちゃんがパクパク食べてくれるのが想像できます!
離乳食初期から離乳食完了期まで!下処理をしてみかんをあげよう♡
みかんは子どもから大人、高齢者まで幅広く愛される果物で、そのまま食べても果汁にしてもおいしく、デザートとしてだけでなくいろいろな料理のアクセントとしても加工しやすい食材です。
栄養も豊富なので、ぜひ離乳食として赤ちゃんにも食べさせてあげたいものですが、初めて与える際には果汁にしたり、薄皮をむいてほぐしてあげたり、ちょっとした工夫も必要です。
離乳食の初期・中期・後期によって加工方法も変わりますが、果汁の状態のものや皮をむいた状態のものなども市販されていますので、使いやすく加工されたみかんの商品も利用しながら、おいしいみかんの離乳食作りにチャレンジしてみてください。