1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 新生児・乳児育児の基礎知識
  4. 赤ちゃんのトレーニング全般
  5. 新生児〜乳児にかけてのスキンケアのコツと注意点

新生児〜乳児にかけてのスキンケアのコツと注意点

「赤ちゃん肌」という言葉があるように、乳児の肌は柔らかくで美しく、特別なお手入れは不要というイメージがあるでしょう。しかし実は、赤ちゃんの肌はとてもデリケート。大人よりも肌の水分量や皮脂量が少ないため乾燥しやすいのです。空気が乾燥する冬だけでなく、1年を通して意識的に保湿してあげることが大事。お風呂で汗や汚れを十分に落とし、こまめに保湿することを心がけましょう。

PIXTA

乳児にスキンケアが必要な理由

赤ちゃんの肌というと、ツルツルでもちもちしていてスキンケアなんて不要だと思うかもしれません。しかし、赤ちゃんによっては顔に湿疹が出たり、あせもが出きたり、カサカサに乾燥して荒れたりすることがあります。

「なぜうちの子だけ」「赤ちゃんのお肌は綺麗なものなのでは?」と悩んでいる方もいるでしょう。そんな悩ましい乳児のスキンケア、どんな方法だとうまくいくのかをご紹介します。

乳児の肌はデリケート

赤ちゃん 肌 PIXTA

実は、赤ちゃんの肌は乾燥しやすいもの。季節にかかわらず、大人の肌に比べて水分や皮脂の量が少ないからです。

また、よだれや涙、ミルクなどが肌に残っており、かぶれたり赤いポツポツが出たりした経験のある方もいるでしょう。汚れを取り除く際、つい強くこすって肌が荒れてしまうこともあります。

ただでさえ乾燥しやすい肌を日頃から保湿し、清潔な状態に保ってあげる必要があります。

出典元:

アトピー性皮膚炎の発症を抑えるというデータも

国立成育医療研究センターの研究によると、新生児の頃から毎日保湿を心がけていた赤ちゃんは、乾燥した部分にのみ保湿していた赤ちゃんに比べて、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上下がったとのことです。

成育出生コホート研究におけるランダム化臨床研究介入試験で、新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが分かりました。 出典: www.ncchd.go.jp

すべての赤ちゃんに当てはまるとは言えませんが、早いうちからスキンケアの習慣をつけることは決して悪いことではありません。赤ちゃんの肌に合う方法を探してみましょう。

乳児のスキンケアのコツ

お風呂 PIXTA

乳児のスキンケアの重要性はわかったと思いますが、具体的に何をしたら良いのでしょうか? スキンケアというと保湿をイメージする方が多いかもしれませんが、まずは汚れや汗をきちんと落とすことが大事。ここではそのコツをご紹介します。

1.たっぷりの泡で優しく洗う

赤ちゃんは思ったよりもよく汗をかきますよね。よだれやミルクの吐き戻しなどが肌に残っていることもあるでしょう。お風呂できちんと体を洗って汚れを落とし、清潔な状態にしてあげましょう。

スポンジやガーゼでなく手を使う

柔らかい肌に刺激を与えないよう、石鹸を十分に泡立てて、素手でなでるように洗います。特に首やわき、手足のくびれ、股、おしりなどは汚れや汗がたまりやすいので丁寧に洗いましょう。

ボディソープは泡で出るタイプが便利

シャンプー PIXTA

たっぷりの泡で洗うといっても、赤ちゃんを抱っこしながら石鹸を泡立てるのは難しいもの。泡で出るボディソープだと楽になります。固形石鹸を使うなら泡立てネットを使うのも手です。

石鹸やボディソープは赤ちゃん用のものが多く販売されています。なるべく刺激の少ないものを選びましょう。

洗う時は上から下へ。十分にすすぐ

体を洗ってから頭を洗うと、頭をすすいだ時の汚れや泡が肌に残る可能性があります。すすぎ残しのないように、頭、顔、体…と、上から下へ洗うようにしましょう。

出典元:

2.しっかりと保湿する

スキンケア PIXTA

肌の汚れをしっかり落としたら、いよいよ保湿をします。どんな保湿剤を選ぶかだけでなく、使う量、保湿するタイミングや頻度にもポイントがあります。

保湿剤は肌の状態に合ったものを選ぶ

赤ちゃん向けの保湿剤は、ローションタイプからクリームタイプ、オイルタイプまで、さまざまなものがあります。普段はローションタイプ、特に乾燥が気になるときはクリームタイプ、適宜ワセリンを組み合わせるなど、肌の状態に合わせて使い分けましょう。伸びのよい質感の保湿剤だと塗りやすく、肌をこすることがありません。

お風呂上りだけでなく気づいたときに保湿

お風呂から出た後はもちろん、服を着替えた後、おむつを替えた後など、1日2~3回は保湿をするよう心がけます。赤ちゃんの肌の乾燥が気になった都度、保湿してあげてもよいでしょう。

保湿剤はこすらずゆっくり、たっぷり塗る

手、足、お腹、背中、おしりなど、部位別に丁寧に保湿剤を塗ります。しっかり保湿しようと思うとつい力が入ってしまうかもしれませんが、ごしごし塗り込んでは刺激が強くて本末転倒です。保湿剤を肌にとり、くるくると手をまわすように優しく塗りましょう。肌の表面がしっとりしているのが目安です。

スキンケアは赤ちゃんとのコミュニケーション

赤ちゃん かわいい PIXTA

デリケートな赤ちゃんの肌を守るには、日頃のお手入れが大切です。清潔な状態を保ち、十分に保湿することを心がけましょう。

スキンケアは赤ちゃんとパパ・ママとのコミュニケーションにもなります。赤ちゃんとの触れ合いを楽しむ気持ちでスキンケアを続けてくださいね。

おすすめ記事

「乳児」「スキンケア」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧