餅はいつから与えてよい?
冬になると、お餅による窒息のニュースが目につきます。ある程度硬いものも食べられるようになったわが子。そろそろお餅を一緒に食べたいな、と思ったとき、お餅は何歳からあげてよいのか、迷いますね。
毎年、食べ物による窒息事故が起きていますが、子供が喉に詰まらせやすいことには、発育面や行動パターンなど、いくつかの要因があります。
幼児が食べ物で窒息しやすい理由
食べ物をかみ切る、かみ砕く、ゴックンと飲み込む。ものを食べるためには、さまざまな身体の機能が関わっています。大人にとってなんでもないことでも、発育途中の子供は、一回一回の食事を通して練習中です。
年齢に合っていない食べ物を与えられると、子供にとって咀嚼(そしゃく)が難しいだけでなく、窒息などの事故につながってしまうことがあります。なぜ子供が窒息しやすいのか、理由を知っておくと、対処がしやすくなるかもしれません。
歯の発育が不完全
子供の歯は、前歯から順に生えそろっていきます。食べ物をすりつぶせるようになるのは2歳半頃、第二乳臼歯のかみ合わせが完成してからといわれています。3歳近くなると、食べられるものの幅が広がってきますが、まだまだ、大人の歯とは違います。
硬いものやかみ切りにくいものも、しっかりかみ砕けるようになるのは、一番奥の第一臼歯(6歳臼歯とも呼ばれる)が生えそろう6歳頃からです。