玩具には、法令上の規格や基準などはありません。しかし、今回の事故の原因となった「カプセル入りスポンジ玩具」には誤嚥(ごえん・むせること)及び窒息の可能性があるのか否か調べるため、一般社団法人日本玩具協会が定める玩具安全基準の小部品試験を実施。
その結果、すべてのカプセルが小部品円筒に完全に収まり、膨らんだ状態ではA社では48種類のうち38種類、B社では84種類のうち77種類が小部品円筒に収まり、誤嚥・窒息のおそれがあるということが分かりました。
今回の調査対象である銘柄すべてが対象年齢を36ヶ月以上としており、パッケージには窒息に注意するようにとの表示が書かれています。
- 日本気管支食道科学会「誤嚥とは」(http://www.kishoku.gr.jp/public/disease05.html,2019年3月7日最終閲覧)
- 名古屋逓信病院「誤嚥とは」(https://www.hospital.japanpost.jp/nagoya/health/healthinfo201508.html,2019年3月7日最終閲覧)
おもちゃの管理に気をつけましょう
今回のような事故の発生を防止するため、「カプセル入りスポンジ玩具」を購入した場合、子供の手の届かない場所に保管するようにしましょう。大人が見ていないところで子供が勝手に遊ぶと、目や耳や鼻などに入れてしまう可能性があり、窒息など思いもよらない事故につながる恐れがあります。たかが玩具と思いがちでですが、大人の管理下に置いておくことが最も大事です。
また、入浴中にこの玩具で遊ぶときには、必ず大人が見ているところで遊ぶようにしましょう。膣や肛門から体内に入ってしまう危険があることを頭に入れておき、遊びはじめと終わりにカプセルの数の確認を大人が行いましょう。
そして、万が一カプセルが体内に入ってしまった場合、すぐに症状が出ずとも病院への受診が必要です。喉に詰まってしまったときは、一刻を争うので速やかに応急処置もしくは救急車を呼びましょう。
対象年齢に達していても、必ず保護者のそばで
玩具で遊ぶとき、多くのママ・パパが参考にするであろうその玩具の対象年齢。子供が対象年齢に達していたら安心して玩具を渡してしまいがちですが。今回の事故は対象年齢に見合った玩具を使用していたにもかかわらず、起きてしまいました。
子供は大人の想像を超える行動をすることが多々あります。子供用の玩具であっても、ときには命を脅かすような凶器にもなり得るということを念頭に置いておきましょう。今回の事故で、玩具の対象年齢に達していても大人がしっかり管理する、大人の目が届くところで遊ばせることの重要さを改めて実感させられましたね。
どの玩具で遊ぶときも、子供の安全を第一に考え、ルールを守って正しく楽しく遊びましょう。










