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監修:佐藤りか

暖房器具や加湿器による、子どもの「やけど事故」に注意!実際にあった事故と防止策

寒さと乾燥が厳しくなってきました。暖房器具や加湿器がフル稼働になっている家庭も少なくないと思います。そんなとき気をつけたいのが子どものやけどです。幼い子どもがいると、危ないものでもつい触ってしまったり、家の中で遊んでいるときにうっかり倒してしまったりすることで、やけどを負うことがあります。消費者庁からの注意喚起が出ていますので、内容と対策をご紹介します。

PIXTA

暖房器具や加湿器による子どもの事故実例

暖房器具や加湿器によるやけどは、家庭内で起こりやすい事故です。暖房器具から出る暖かい空気や赤く灯るようすに興味を示し、つい手を伸ばしてしまう子どももいます。

消費者庁から注意喚起として、実際に起こった事故が紹介されています。その一部を見てみましょう。

・「自宅のファンヒーターに左手を突っ込んだため病院を受診。中指が赤くなり、水ぶくれができていた。」(1歳)
・「ファンヒーターの吹き出し部に肘が当たり皮膚がめくれたため、冷やした後に病院を受診。II度(※2)のやけどした。」(5歳)
・「左手でストーブ上部に触れてやけどした。流水で10分ほど冷やした後に病院を受診。左手掌・手指が赤くなり、水ぶくれができていた。」(0歳)
・「1mぐらいの高さに、沸かすタイプの加湿器が置いてあり、その奥のはさみを子どもが取ろうとしたところ、加湿器が倒れてお湯がかかった。すぐに服を脱がせて冷却しようとしたが、子どもが嫌がったため、救急要請した。右大腿部(だいたいぶ)、左肘にII度のやけどを負った。」(4歳) ※1

他には、電気カーペットや湯たんぽで低温やけどをしてしまう事例もあります。暖房器具に限らず、温かい飲み物を飲むときや調理時に使う電気ケトルでも、大人が目を離したすきに子どもが触ってやけどをする、という事例も。

0歳や1歳の子どもは、危険だということがまだわからないため、好奇心から触ってしまうことがあります。危険が理解できる年齢でも油断大敵です。

「危ないから近づかないよ」と言い聞かせることも大切ですが、保護者側が事前に対策をすることも重要になります。

出典元:

事故が起きないための対処法

暖房器具や加湿器はやけどだけでなく、転倒すると火事になる可能性もあります。まずは触ったり倒れたりしないよう、大人のほうで対策をとる必要があります。

器具のまわりをガードする

ヒーター PIXTA

暖房器具や加湿器の周りにベビーガードやストーブガード、ファンヒーターガードなどを設置することがおすすめです。ホームセンターでも、インターネットでも入手することができます。

暖房器具周辺で遊ばせない

遊ぶ PIXTA

暖房器具の周辺にはおもちゃを置かない、転びやすいものを置かない、そもそも遊ばせないことを徹底しましょう。

大人が見守る

遊ぶ PIXTA

子どもは大人が予想しないような動きをすることがあります。暖房器具や加湿器を使っているときは、大人が同じ部屋にいて子どもの動きに注意することも大切です。

暖房器具などを安全なものに変える

オイルヒーター PIXTA

ストーブやファンヒーターは熱源が目に見えることがあり、触ることができないほど高温になります。可能であればより安全なエアコンやオイルヒーター、パネルヒーターなど他の選択肢を検討してみてもよいかもしれません。

出典元:

「やけどするかもしれない」を常に意識しよう

危険 PIXTA

「ここなら届かないだろう」「前回使ったときに大丈夫だったから、今回も大丈夫だろう」という油断は禁物!大丈夫と思っても「いや、もしかしたら…」と、考えてみてください。

子どもはある日急に届くようになったり、思いがけない行動を取ったりすることがあります。対策は万全にし、子どもから目を離さないことも意識しましょう。

記事の監修

株式会社子育て研究所 代表取締役

佐藤りか

株式会社子育て研究所代表、教育コンサルタント。
ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。その後、株式会社子育て研究所代表取締役に就任。子どもとママ向けのアットホームなサイト「アフェクション」、編集業「ものかき」などの運営を手掛け、自身の執筆・監修や講和も多数。各種ビジネスコンテストで大賞や優秀賞の受賞歴がある。その他、東京都主催「TOKYO STARTUP GATEWAY」にてメンター&講師を務める。プライベートでは2児ママとして仕事と家庭の両立を強く意識して活動中。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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