マンションベランダでの転落事故の多くは、子どもが踏み台を使って柵(さく)を乗り越えてしまうことで起こります。ベランダの周りには踏み台代わりになるものを置かないようにすることが最大のポイントです。
エアコンの室外機などは大人にとっては踏み台に見えなくても、子どもがよじ登りやすい高さの「踏み台」。イスやテーブルはもちろん、園芸用品やダンボール箱などをベランダに置かないようにしましょう。
高い場所に補助カギをつける
窓を開けっ放しにしておかないことがまず何より大切ですが、カギがかかっていても子ども自身が開けてしまうこともあります。子どもの転落防止のためには、ベランダや窓には子どもの手が届かない場所に補助カギをつけることが効果的。
もしも子どもが踏み台に乗ってしまっても、手の届かない場所にカギをかけておけば、転落事故が起きることはないでしょう。通常のカギだけでなく、補助のカギをつけておくことが恐ろしい事故を未然に防ぐことにつながります。
普段からベランダの近くで遊ばせない
パパママがお家にいるときでも、子どもをベランダの近くで遊ばせないこともマンションでの転落防止のポイント。普段からベランダの近くで遊んでいるようなら注意してください。
普段から窓の近くにあるものによじ登って遊んでいる子の場合は、転落のリスクが高くなると言えるでしょう。
子どもを一人にしない
子どもの転落事故は、子どもが一人でいるときに起きているとお話しました。基本ではありますが、事故を防ぐためには子どもを一人にしないことが一番の対策法です。
転落事故は子どもからちょっと目を離したすきに起こります。特に事故の発生率が高い3~4歳の子どもがいるなら、パパママの目の届く範囲内で遊ばせるようにしてくださいね。
- 消費者安全課「窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください! -網戸に補助錠を付ける、ベランダに台になる物を置かないなどの対策を-」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_037/assets/consumer_safety_cms205_200904_01.pdf,2021年2月18日最終閲覧)
ベランダ以外も注意!家の中での転落事故の予防
子どもの転落事故が起きるのはマンションのベランダだけではありません。実は、安全だと感じられるお家の中でも、窓・階段・イス・ベッドなどから子どもが転落した事故事例も多く報告されているのです。
ここからご紹介していくようにお家の中でも、子どもの安全を確保するための対策を万全にしておくことが大切です。
劣化・やぶれがある網戸はすぐに交換を
子どもの転落事故は、劣化した網戸に子どもがよりかかって、網戸が外れたというケースも多く報告されています。劣化・やぶれがある網戸はすぐに交換し、たとえ子どもがよりかかっても外れないよう、十分な強度を保つようにしてください。
階段の上下にベビーゲートを設置する
階段での転落事故を防ぐためには、階段の上下にベビーゲートを設置することが基本です。ベビーゲートの中には、簡単に開けられないようカギがついているものもあるので、ゲートとカギで二重にガードしてあげればさらに安全性が高まります。
ただし、5歳以上の子どもがいる場合は、ベビーゲートを乗り越えてしまう可能性も…。高さやカギの構造などをチェックし、子どもが簡単に乗り越えられないようなゲートを選ぶことがポイントです。










