てんてんてん、ぐるぐるぐる、ひらひらひらなど、シンプルではっきりした色合いの絵と耳なじみの良い擬音で表現される虫たちが表現されています。虫の特徴をしっかり捉えており、リズミカルな文章に赤ちゃんも喜びそうです。
ママが子どもの手を取りながら一緒に、てんてんてん、ぐるぐるぐると絵をなぞって楽しむことも、形を音から学ぶことができるので、おもしろいですよ。
きんぎょが にげた 作:五味太郎
発売から40年もたつ、五味太郎さんの代表作の一つ。五味さんの作品は言葉を楽しむ工夫がいっぱい詰め込まれた本が多く、1冊の本から成長に合わせた発見ができるのも素敵です。五味さんの作品、ママやパパも幼いころに1度は読んでもらったことがあるのでは。
「きんぎょがにげた」は色がカラフルで赤ちゃんにも絵本に意識がいきやすく、イラストもかわいい1冊です。
金魚鉢から逃げてしまった、金魚を探すというシンプルな絵本ですが、上手に紛れ込んでいるので、子どもも探すことに夢中になるかと思います。何度も何度もかわいい金魚を探したくなる絵本です。
1歳のおすすめ絵本
1歳を過ぎると、簡単なストーリーを理解できるようになります。単語を話せるようになるので、絵本の中に自分の知っているものを見つけると、覚えたばかりの言葉を使って思いを伝えようとすることも。
大好きなママと日々と絵本を楽しむ中で、子どもは言葉を聞く喜びを知っていきます。絵を見ながら、言葉を聞く楽しさや喜びを繰り返し味わった子どもは、言葉からイメージがどんどん広がり、心に描くことができるようになっていくのです。
そして、徐々に「ものがたり絵本」も楽しむことができるようになります。
1歳児向け絵本の選び方のポイントを見ていきましょう。
- リズミカルな美しい言葉の絵本を選ぶ
- シンプルな絵で描かれている絵本
- 擬声語や擬態語が出てくる絵本
言葉を話し始める1歳ごろは、今までインプットしてきたたくさんの言葉を、少しずつ伝えようとし始めます。子どもの成長のためにも、絵本を読みきかせすることで、豊かな表現力が身に付きやすくなります。
感情の表現が豊かになる年齢なので、さまざまな絵本を通して子どもの想像力を高めてあげましょう。
- 東京都教育委員会「<参考> 0歳児から2歳児の発達過程」(https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/document/pre_school/files/curriculum2/15_2_2_sankou.pdf,2021年4月9日最終閲覧)
だるまさんが 作:かがくいひろし
子どもに絵本の楽しさを伝えるのにぴったりな、だるまさんシリーズ。赤くてまんまる手足ちょこんのぽてんとした赤いだるまさんが、ページをめくるたびにゆーらゆら。「だるまさんが~」の掛け声で、こけたり、しぼんだり…。シリーズは「だるまさんの」「だるまさんと」もあります。どれも赤ちゃんが楽しめる工夫がいっぱいです。
作者のかがくいひろしさんが絵本を作る時に「もの」「音」「うごき」「見立て」に重点をおき描いたそうです。見ているだけで、聞いているだけでなんだか笑ってしまう、、ユーモアたっぷりの絵本です。赤ちゃんも、次はだるまさんどうなるんだろうときっと目をきらきら輝かせてくれますよ。
じゃあじゃあびりびり 作:まついのりこ
「いぬ わんわんわんわん」「みず じゃあじゃあじゃあ」など、たくさんの音が絵本に詰まった1冊。「パ」や「ガ」といったインパクトのある破裂音や濁音に加え、「や」「な」など優しい音もふくめ、普段生活している中で感じる身近な音と、はっきりとした色使いの絵に赤ちゃんも興味津々。
我が子のかわいい表情を見るのがうれしくて、読み手側もついついテンションが上がってきてしまいます。
絵本の大きさも赤ちゃんが見やすいサイズで、ボードブックタイプの硬い絵本なので、赤ちゃんが誤って破いてしまったり、よだれがついてもサッとふけるのもママにとってもうれしいですね。










