アーノルド・ローベルの人気絵本「がまくんとかえるくん」シリーズの1作目。仲よしのがまくんとかえるくんが主人公のユーモラスな友情物語を5編収録されています。
5つのお話の中の1つ「おてがみ」は、光村図書の小学生の国語の教科書にも長年掲載されている有名なお話。大人になっても覚えている方が多いかもしれません。
2匹は性格が正反対。かえるくはポジティブでがまくんはネガティブ、でもいつも一緒にいて仲良し。お互いを想い合う関係性が素晴らしく、友達っていいなと思わせてくれる絵本です。短い話だけど、たくさんの感情が詰まっており、親子で優しい気持ちになれますよ。
きょうはなんのひ? 作:瀬田貞二
まみこちゃんが両親の結婚記念日にサプライズを用意するお話。幼いころまみこちゃんのマネをして遊んだ記憶がある方もいるのではないでしょうか。
ある日、お父さんとお母さんを喜ばせようと謎解きを仕掛けます。実は表紙からお話は始まっているのです。家中に隠された手紙をお母さんが苦労して見つけると、そこには・・・。手紙を見つける度に、まみこちゃんが一生懸命考えて隠したり、文字を書いたりしている姿が想像でき、キュンとしてしまいます。
とても温かで、幸せな家族が描かれており、家族っていいなと読み手側に改めて、感じさせてくれる絵本です。
はははのはなし 作: 加古里子
歯の大切さと歯を丈夫に守る方法を、子どもに分かりやすく、楽しく考えていく絵本。
虫歯になっていく過程が絵で大きく描かれているので、小さな子どもでも虫歯になると、どの位体に影響を及ぼしてしまうのか、ダイレクトに伝わっていくかと思います。歯の仕組みも良く分かるので大人も勉強になります。
加古里子さんは工学博士でもあるので、科学的な根拠や見地がしっかりと裏付けされた絵本も多く、絵本から正しい知識が得られるのも素敵です。
何よりノスタルジックで味のある絵がほっこりと心地よいですよね。ラストで大人の歯の本数と子どもの歯の本数を「はははは…」と数えるところがおもしろく、自然と笑みがこぼれてしまいますよ。
子どもが喜ぶ絵本の読み聞かせ方法
読み聞かせは本の中の世界の楽しさを教えてくれるきっかけになります。自分の頭の中で物語をふくらませ、感情移入することで、登場人物の気持ちを知ることができ、心が豊かになっていくのです。
出版不況といわれるなかにあっても日本国内では毎年約1,500タイトルほどが新しい絵本として出版されています。幼児期にいろいろな絵本を読み聞かせし、本を好きになるきっかけになってほしいと思うパパママもいるかと思います。
どのように絵本を読んであげたら、喜んでくれるのか、目をキラキラしてくれるのか気になるところですよね。さっそく、子どもへの絵本の読み聞かせのポイントを見ていきましょう。
- 国立国会図書館 国際子どもと初夏「国際子ども図書館の蔵書からみる国内の児童図書の出版状況」(https://www.kodomo.go.jp/info/publication/index.html,2021年4月9日最終閲覧)
絵本の読み聞かせに集中させる
小さい子どもは初めのころ、落ち着きがなく同じ場所にじっと座ることができず、最後のページまで読み切ることができないかもしれません。しかし、お昼ご飯の後や寝かしつけの前など、絵本の読み聞かせが習慣化すると、集中力がつき、最後まで聞いてくれるようになりますよ。
また、読み聞かせの前に手あそびをしたり、絵本の表紙を見せて「これは何かな?」「何の動物かな?」など、子どもに対して、絵本に関係する問いかけをし、これから読む絵本に自然と意識を持っていくということも、読み聞かせの導入として良いかと思います。
子どもたちの反応を見ながら読み聞かせる
まずは、読み側であるパパママが絵本に集中し子どもと一緒に物語を楽しみましょう。子どもは大人の表情や感情を敏感に察知します。ママが面倒くさそうに読んだり、テレビを見ながら片手間で読んでいたりすると、せっかく読み聞かせをしても子どもは聞こうとしませんし、すぐに飽きてしまう可能性も。
また、子どもの反応を見ながら、子どものペースに合わせて読むことも大切です。物語の中の絵に興味を持っているようであれば、すぐにページをめくらずに絵を見せてあげるようにするなど、子どもが絵本を楽しめるように工夫し読み聞かせをすると良いでしょう。










