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離乳食でうどんを食べて良い時期と量の目安
離乳食で活躍してくれるうどんですが、食材として使う前に、食べてもよい時期と目安の量を確認しておきましょう。
離乳食でうどんを食べられるのは中期から
子どもはいつからうどんを食べられるようになるかというと、離乳食中期以降です。やわらかくゆでたうどんを、少量ずつ食べさせていくようにしてください。
うどんはおかゆと違い小麦から作られた食材です。小麦は即時型食物アレルギーを引き起こしやすい食材として、「5大アレルゲン」とされています。
小麦アレルギーを引き起こす危険性がありますから、注意しながら与えることを心がけてくださいね。
- 独立行政法人環境再生保全機構「パート4 月齢に応じた離乳食レシピ:7~8ヵ月頃」(https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/allergy/recipe/babyfood/step2/index.html,2022年5月19日最終閲覧)
- 厚生労働省「第4章 食物アレルギーへの対応」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/hoiku03_004.pdf,2022年5月19日最終閲覧)
離乳食の時期ごとのうどんの調理法は?
うどんの調理法は離乳食の時期ごとに変わります。中期以降から食べることができますが、うどんの長さや硬さは次のように離乳食中期・後期・完了期と子どもの成長段階に応じて調整してあげることが大切です。
離乳食の時期ごとにどのくらいの固さのうどんを食べさせるべきなのか、離乳食中期・後期・完了期とそれぞれの時期について見ていきましょう。
離乳食中期
離乳食中期に食べさせるうどんは、「舌でつぶせるくらいの固さ」が目安です。ゆでたうどんを米粒くらいの大きさのみじん切りにして、だしと一緒に鍋に入れてさらに煮込んでください。
もし食べにくそうであれば、ペースト状になるまで柔らかく煮込んでみましょう。
- 福岡市保育会「離乳食おたすけBOOK」(http://www.f-hoikushikai.com/file/rinyuu.pdf,2022年5月19日最終閲覧)
- 和光堂「離乳中期 7~8か月頃の離乳食の進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_2.html,2022年5月19日最終閲覧)
離乳食後期
離乳食後期に入ると、「歯茎でつぶせるくらいの固さ」のうどんを食べさせられるようになります。目安として完熟バナナくらいの固さを目指してください。
ゆでたうどんを1~2cmくらいに切ってから、だしと一緒に鍋に入れて弱火でじっくりと煮込みましょう。塩やしょうゆ、みそで味付けしてもよいですね。
- 福岡市保育会「離乳食おたすけBOOK」(http://www.f-hoikushikai.com/file/rinyuu.pdf,2022年5月19日最終閲覧)
- 和光堂「離乳後期 9~11か月頃の離乳食の進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_3.html,2022年5月19日最終閲覧)
離乳食完了期
離乳食完了期では肉団子くらいで、「歯茎でかめるくらいの固さ」が目安です。ゆでたうどんを2~3cmに切ってから煮込む…という調理法は完了期でも変わりません。
ただ、完了期ではみそやバター、マーガリンも使えるようになるので、焼きうどん風に調理してもおいしく仕上がるでしょう。
- 福岡市保育会「離乳食おたすけBOOK「離乳食おたすけBOOK」(http://www.f-hoikushikai.com/file/rinyuu.pdf,2022年5月19日最終閲覧)
- 光堂「離乳完了期 12~18か月頃の離乳食の進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_4.html,2022年5月19日最終閲覧)
離乳食用うどんにおすすめの種類は?
離乳食に使えるうどんは、いつも行っているスーパーで手に入れることができます。ただし、どのうどんでも離乳食に使えるというわけではありませんよね。
スーパーで離乳食用のうどんを選ぶには、いったいどのような基準で選べば良いのでしょうか。選び方の基準を見ていきましょう。
おすすめは「生麵」タイプ
スーパーで販売されているうどんの中から離乳食用として選ぶなら、生麺タイプのゆでうどんがやわらかくなりやすくておすすめ。
調理に時短を考えなくてよい場合、乾麺でも問題はありません。乾麺はゆで時間が生麺タイプより長くかかりますが、乾麺の状態のときに麺を折れば長さを調節できるのが便利です。
冷凍うどんは保存しやすく大人用として重宝しますが、やわらかくなりにくく、離乳食期の子どもにとっては食べにくいうどんです。冷凍うどんは避けるようにし、生麺タイプのゆでうどんを利用しましょう。
時短も長さの調節もかなう 「はくばく ベビーうどん」
ちょうど離乳食中期、7か月ころから利用できるもので赤ちゃん用のベビーうどんというものもあります。ベビーうどんは多くが食塩不使用で、ちょうどよい長さにカット済み。離乳食でうどんを使いたい場合にとても便利です。
食塩が使われていない商品であれば、ゆで汁をそのまま使って他の具材と一緒に煮込むこともできるので調理が楽です。商品によっては電子レンジだけで調理できて、離乳食づくりの時短が実現できるものもありますよ。
離乳食についての記事をもっと読みたい方は、下記よりごらんください。
離乳食でうどんを使うときのポイント
離乳食用のうどんを買ってきたら、いよいよ調理段階。ただ、今までおかゆばかり食べていた子どもに、どのようにうどんを食べさせればよいのか…調理方法に迷うママもいますよね。
離乳食でうどんを使うときは、次のような調理のポイントを意識しながら作ってみてください。
ゆでうどんは多めのお湯でゆでる
ゆでうどんはやわらかくなりやすいメリットがあるものの、離乳食用としては塩分が多めに含まれています。塩分不使用のゆでうどんならそのまま使えますが、塩分が使われているようであれば多めのお湯でゆでるのがおすすめ。
多めのお湯でゆでれば塩分も抜けやすいですし、離乳食中期に適したやわらかさにしやすくなります。あらかじめ短めに切ってからゆでると、短時間でやわらかくなりますよ。
うどんの冷凍保存のやり方
離乳食用のうどんは冷凍保存することができます。冷凍保存ができれば、時間があるときにうどんをたくさんゆでて、そのまま離乳食用として冷凍できるので一気に家事が楽になりそうです。
離乳食用うどんを冷凍保存するには、下ごしらえをすべて終わらせた後1食分ずつに分けて冷凍します。
使うときはそのまま再加熱して使うだけでOK。ただし、冷凍した離乳食用うどんは1週間以内に使い切ることが基本なので、冷凍するときに日付などを記入して使い切れるようにしてください。
- 旭化成ホームプロダクツ「うどん」(https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/preservation/baby/food10.html,2022年5月19日最終閲覧)
- キンレイ「冷凍焼けを防いでうどんをおいしく食べよう!」(https://www.kinrei.com/news/201904/04110000.php,2022年5月19日最終閲覧)
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/,2022年5月19日最終閲覧)
月齢に応じて固さや長さを調節する
調理法として最初にも少し解説しましたが、離乳食のうどんは月齢にあわせて固さと長さを調節することが大切です。時期ごとの固さと長さをまとめておさらいしてみましょう。
- 初期:舌でつぶせる固さ・米粒大
- 中期:歯茎でつぶせる固さ・1~2cm
- 後期:歯茎でかめる固さ・2~3cm
ただそれぞれの時期の中でも、子どもの咀嚼(そしゃく)機能の発達具合は変わります。離乳食後期が始まって、いきなり3cmのうどんは食べにくいでしょう。
うどんの長さを細かく調節して、子どもが食べやすいように調理してあげてくださいね。
ベビー用うどんを検討する
離乳食では細かく切らなければならないうどん。日々忙しく過ごしているママにとっては、少し大変だと感じられることもあるのではないでしょうか。そのようなときに便利なのがベビー用のうどんです。
ベビー用のうどんなら離乳食に使いやすいように、すでに短く切られているのでそのまま煮込むだけで使えるのが特徴。
食塩が使われていないものも多く柔らかくなりやすいので、だしと一緒に入れて煮込めばすぐに離乳食のうどんが完成する便利アイテムです。
先輩ママに学ぶうどんの離乳食レシピ
離乳食で初めてうどんを使うというママなら、調理法や食べさせ方など、分からないことがたくさんあると思います。そこでこの項目では、ママリに寄せられた先輩ママの投稿から、離乳食用のうどんレシピを厳選して紹介していきますね。
納豆うどん
うどんを栄養たっぷりにしてくれる納豆と組み合わせたレシピです。どちらの食材も離乳食中期から食べられる食材で、調理方法が簡単なうえに大人でもおいしく食べられるメニュー。
離乳食期の子ども用ですから、めんつゆではなくだしなどを使って塩分を控えたいところ。納豆が好きな子どもであれば喜んで食べてくれるはずです。たんぱく質と炭水化物がバランスよく摂取できる離乳食中期レシピなので、ぜひ試してみてください。
焼きうどん
離乳食期の子ども用には早いかなと思われるかもしれませんが、焼きうどんを作って食べさせているという方もいらっしゃいました。
かつお節やしょうゆを使うレシピなので離乳食後期からがおすすめですが、ゆでうどん以外のレパートリーとして覚えておいて損はありませんよね。子どもの成長にあわせてうどんのやわらかさや長さ、味付けなどを変えれば、離乳食中期からでも試せそうです。
うどんのミルク煮
うどんと言えばだしなど和風の味付けがあうと思いがちですが、ミルクで洋風の味付けにするレシピもおすすめです。
大人にとっては意外な組み合わせですが、ミルクがゆに近い感覚で子どもにとっては違和感がないでしょう。
まるでおしゃれなレストランで提供されていそうな料理ですが、サケやミルクは離乳食中期から食べさせられる食材なので、時期を考えてもうどんとの相性は良いですよね。
サケの代わりにササミやツナを入れてもおいしそうですので、ぜひ離乳食レパートリーの一つに加えてみてください。
卵とじうどん
離乳食後期に入ると食べられる食材の中に「全卵」が加わります。
だしで煮込んだうどんを卵とじにすれば、たんぱく質も補えますし見た目にも豪華になり、何よりもおいしさもアップしそうですよね。
卵とじうどんは味付けを調整すればパパママもおいしく食べられるメニュー。同じ食卓でパパママと同じ料理を食べられれば、子どもの離乳食への食欲も増すかもしれませんね。
肉うどん
こちらも離乳食後期から食べさせられるうどんレシピです。大人にとって肉うどんはうどんレシピの定番ですよね。離乳食中期であれば鶏肉を使って、後期から完了期では牛肉や豚肉を使って肉うどんを作ってみてはいかがでしょうか。
ひき肉は熱も通りやすいですし、離乳食用に細かくする必要がないので時短調理に便利ですね。うどん・肉・野菜にとろみをつけてあんかけ風肉うどんにすれば、1皿だけで栄養もボリュームも満点の離乳食が完成します。
離乳食で活躍するうどんはやわらかさに気をつけて!
離乳食初期ではまだ食べられないものの、中期・後期・完了期と、離乳食期の子どもにとっておかゆに次ぐ主食にもなるうどん。
「早くうどんを使って離乳食レパートリーを増やしたい」というママもいるでしょうが、いつから使えるのかしっかり確認して、調理のポイントを押さえてから調理に挑みましょう。
離乳食用のうどんはスーパーで購入できるうえに、冷凍保存で作り置きしておくことも可能です。離乳食レパートリーの一つとして、うどんレシピもたくさん仕入れておきたいですね。