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離乳食で魚を使うときの調理法を解説!冷凍保存法やおすすめレシピも

離乳食では、おかゆや納豆など柔らかな食材が中心となるイメージですが、実は魚も離乳食初期から食べられる食材の一つ。今回は、離乳食初期・中期・後期・完了期で魚を使うときの調理ポイントを解説!時期ごとのおすすめレシピや冷凍保存方法、魚の食べさせ方や調理ポイントなども紹介します。先輩ママが実践していたレシピのアイデアも紹介するので、離乳食で魚を食べさせ始める際の参考にしてくださいね。

©ママリ

離乳食で魚はいつから食べられる?

離乳食ではなかなか魚が食べられなさそうなイメージがあるかもしれませんが、意外と早くから使える食材であり、離乳食初期のつぶしがゆに慣れてきたころから食べることができます。

ただし、最初は脂肪分の少ない白身魚から始めることが基本。塩抜きしたシラスをつぶして与えるのもおすすめ。

魚と言っても、シラスなどの白身魚、マグロなどの赤身魚、サバなどの青魚など分類が細かくありますので、どの魚がいつから食べさせてもよいのかよく確認してから与えましょう。

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魚のアレルギーに注意!

注意 PIXTA

食物アレルギーといえば小麦や牛乳、卵などがよく知られていますが、実は魚でもアレルギー反応が起こることがあります。特に乳児期から幼児期では魚類で、じんましんやアナフィラキシーなどの即時型症状が現れる頻度が高いのです。

アレルゲンの中にはアナフィラキシーを引き起こしにくいものもありますが、魚は卵・牛乳・小麦に次いで、4番目にアナフィラキシーを引き起こしやすい食材で、その割合は6.6%だったとのこと。

実はソバや大豆の方がアナフィラキシーを引き起こす確率は低く、大豆にいたっては1.4%に留まります。

このように魚は重篤な食物アレルギーを引き起こす可能性を秘める食材なので、離乳食で食べさせる際には十分に注意してください。

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時期別に食べられるおすすめの魚を紹介

離乳食 PIXTA

それでは、離乳食ではどの時期から、どのような魚を食べられるのでしょうか。離乳食初期・中期・後期・完了期と時期ごとに分けて、食べられるおすすめの魚を紹介します。

子どもの月齢が進むにつれて、赤身魚や、脂の乗った青魚も少しずつ食べさせられるようになりますよ。

離乳食初期

まずは離乳食初期に食べさせられる魚を見ていきましょう。

  • シラス
  • タイ
  • タラ
  • カレイ

離乳食初期は食べられる食材が限られていて、肉類も食べさせられないのでたんぱく質源として使える魚は貴重です。脂身の少ない白身魚を食べさせましょう。食べさせる量は離乳食1回につき10g以下で、ひとさじを目安にしてください。

離乳食中期

離乳食中期になると、脂肪分の少ない白身魚に加えて、サケが食べられるようになります。

  • シラス
  • タイ
  • タラ
  • カレイ
  • サケ

食べさせる魚の量は離乳食1回につき10~15gが目安です。

離乳食後期

離乳食後期ではさらに食べられる魚の種類が増えてきて、赤身魚も全般的に食べられるようになります。

  • シラス
  • タイ
  • タラ
  • カレイ
  • サケ
  • カツオ
  • マグロ
  • カジキ

食べさせる量は離乳食1回につき、魚もしくは肉を合計15gです。15gの中で魚や肉を与えるようにしてください。

離乳食完了期

離乳食完了期では、青魚を含むほとんどの魚が食べられるようになります。

  • シラス
  • タイ
  • タラ
  • カレイ
  • サケ
  • カツオ
  • マグロ
  • カジキ
  • アジ
  • サバ
  • イワシ

離乳食1回につき、15~20gの肉もしくは魚を食べさせるのが目安です。

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魚の調理や保存のポイント

魚 PIXTA

栄養価の高い魚を積極的に離乳食に使いたいと思っても、離乳食では大人の食事と違う下ごしらえが必要となります。離乳食期の子どもが食べても安全で、おいしく食べられるための下ごしらえ法を知っておきましょう。

また、毎回調理をしなくても済むように、調理した魚の保存方法も覚えておきたいですよね。ここからは、離乳食に使う魚の調理ポイントや保存方法について紹介していきます。

離乳食に使う魚の調理のポイント

離乳食に使う魚を調理するときのポイントは、離乳食の時期により変わります。離乳食初期・中期・後期・完了期とそれぞれ調理で注意するべきことをマスターしましょう。

  • 離乳食初期:白身魚をゆでてから骨と皮を除去し、食べやすい固さにすりつぶしてポタージュ状にする
  • 離乳食中期:魚をゆでてから骨と皮を除去し、フォークなどで食べやすい大きさにほぐす
  • 離乳食後期:魚をゆでてから骨と皮を除去し、5~8mm程度、歯ぐきでかめるくらいの大きさに粗くほぐす
  • 離乳食完了期:魚をゆでてから骨と皮を除去し、ひと口で食べられるくらいの大きめサイズにほぐす
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離乳食に使う白身魚・赤身魚・青魚の下ごしらえ方法

次に、離乳食に使う魚の下ごしらえ方法について、白身魚・赤身魚・青魚とそれぞれの種類に分けて基本を覚えましょう。

  • 白身魚:白身魚の切り身にしっかりと火が通るまで加熱したら、ザルにあげてから調理する
  • 赤身魚:お刺身用の赤身魚に片栗粉をまぶし、沸騰したお湯でさっとゆでてから調理する
  • 青魚:3枚におろした青魚をゆで、小骨をむらなく取り除いてから調理する

離乳食に魚を使う場合のポイントは、白身魚の場合よく火を通して半生にならないこと。加熱しすぎるとパサパサとした食感になる赤身魚は、沸騰したお湯でさっとゆがいて加熱しすぎないことの2点です。もちろん、青魚も半生にならないようによく加熱しましょう。

一つ前の「調理のポイント」でご紹介した離乳食時期ごとの調理法と、種類ごとの魚の下ごしらえ法を組み合わせて食べやすい離乳食を作ってくださいね。

離乳食に使う魚の保存方法

「離乳食を冷凍保存している」というママパパは少なくないと思いますが、魚を使う離乳食は保存できるのでしょうか?離乳食用の魚は生のまま冷凍することは避けたほうが良いですが、加熱処理した後の魚なら冷凍保存することができます。

離乳食用の魚を保存するなら、下ごしらえを終わらせ、身をほぐしてから冷凍袋やタッパー、製氷皿に小分けにしてそのまま冷凍するだけで完了です。冷凍保存した離乳食用の魚は、1週間以内に使い切るようにしましょう。

冷凍保存した離乳食用の魚は電子レンジで加熱すれば解凍できますが、加熱しすぎに注意してくださいね。魚は加熱しすぎるとパサパサと喉どおりが悪くなり、離乳食期の子どもには食べにくい食感になってしまうことがあります。

もしパサついてしまったら、片栗粉でとろみをつけたり、スープの中に入れたりすると食べやすくなりますよ。

離乳食での魚の与え方のポイント

離乳食 PIXTA

離乳食に使う魚の調理方法や冷凍保存方法を見てきましたが、肝心の食べさせ方のポイントについても知っておきたいところです。離乳食初期・中期・後期・完了期とそれぞれの時期ごとに、上手に食べさせるためのポイントを見ていきましょう。

  • 離乳食初期:魚をてにいねいにすりつぶした後にお湯やだしでのばす。とろみをつけるとさらに食べやすくなる。魚が液体状になるようにすることがポイント
  • 離乳食中期:なるべく細かくほぐしてとろみをつけたり、おかゆの中に混ぜ込んで食べさせたりすると食べやすくなる
  • 離乳食後期:食べる回数を重ねるにつれ、魚のほぐし身を少しずつ大きくしていく
  • 離乳食完了期:ひと口大の大きめなほぐし身でも食べられるようになるが、加熱した魚のみを食べさせるようにする
出典元:
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魚をはじめ、さまざまな離乳食についての記事をもっと読みたい方は、下記よりごらんください。

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先輩ママに学ぶ魚の離乳食レシピ

離乳食 PIXTA

離乳食での魚の食べさせ方の基本を確認していただけたと思うので、次は先輩ママが実際に作っていた魚を使う離乳食レシピをご紹介していきます。

魚はパサパサとした食感で少しのど通りが悪いので、子どもによっては食べてくれないこともある食材。しかし、先輩ママたちはいろいろなレシピをフル活用して、食べやすくして魚を食べさせていたみたいですよ。

タイのトウモロコシソース和え

魚の味やパサつく食感が苦手な離乳食期の子どもでも、トウモロコシのソースと和えれば味・食感の両方を克服できるかもしれません。

タイとトウモロコシの組み合わせは意外と思われるかもしれませんが、子どもにとっては甘く食べやすい味付けになりそうですね。

レシピにあった鯛のとうもろこしソース和え(鯛小さじ②、小松菜小さじ①、とうもろこし小さじ①)をあげたら、ぱくぱく食べてくれました!
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ

トウモロコシが食べられるようになるのは離乳食完了期からなので、もう少し早い段階の離乳食で使うなら、皮をとったクリームタイプを使うようにしてください。

離乳食初期・中期の場合、ニンジンやサツマイモといった他の甘い野菜で和えてもよいと思います。子どもが食べやすい離乳食を作るには、大人が思いつかないような子どもの味覚を考慮したレシピが必要になることもあるのですね。

マグロの野菜スープ

離乳食で使うマグロは脂肪分が少ないものなので、スープに入れると離乳食中期くらいの小さな子どもでも食べやすい仕上がりになります。

とろみをつけること、スープの中に混ぜ込むのもおすすめ。

マグロは、出汁や野菜(大根、白菜)などと混ぜるといいですよ
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魚を単体で食べさせようとすると、味や食感が気になることもありますが、水分の多いものと合わせると格段に食べやすくなります。こちらのママはだしや野菜と組合わせていたとのことですが、野菜も魚もすべてだしの中に入れてスープにすると栄養価の高い一品になりますね。

マグロハンバーグ

魚を使って食べやすいハンバーグを作っているという先輩ママもいました。ハンバーグなら手づかみ食べもしやすいので、離乳食後期から完了期にかけての食事でも大活躍してくれそうです。

刺身用のマグロでハンバーグ作ったりしてます
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お刺身用のまぐろなら骨抜きもしなくてよいので、離乳食づくりの時短にもつながります。もちろんまぐろだけでなく、タイ、カジキマグロ、サケなど他の魚でも同じようにハンバーグにすると食べやすいでしょう。

離乳食初期後半から中期にかけてなら、豆腐と魚を使うたんぱく質豊富なあんかけハンバーグにするとのど通りもよく、柔らかで食べやすいはずです。

魚とホウレンソウの和え物

離乳食で魚と野菜を一緒に食べさせたいときのレシピとして、スープと共におすすめなのが和え物です。湯がいた野菜とほぐした魚を混ぜて、だしをかけるだけで完成するので作り方もとても簡単。

葉物野菜は単体ではあまり食べないので、少なめの量で茹でて刻んだものを冷凍して、いろんな食べ物に入れています😊
今の時期は春菊がおいしいので、牛肉と出汁で和えたり、白身魚をほぐして出汁で和えたり。
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ホウレンソウは離乳食中期なら安心して食べられる葉物野菜なので、魚との組み合わせにおすすめ。小松菜やチンゲンサイでも良いですね。

魚のパサパサとした食感が苦手な子どももいるようですが、水分の多い野菜と組み合わせてあげれば食べやすくなるかもしれません。

白身魚のおにぎらず

子どもが離乳食の手づかみ食べを始めると、「魚も手づかみで食べさせてあげたい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

身をほぐす魚はそのままでは手づかみ食べできませんが、おにぎらずの具材にするとそのままパクパクと手づかみで食べてもらえますよ。

魚も鮭や鯛、しらすを冷凍しておいて、使う時に少し温めて、おにぎらずに使うことが多いです!
(中略)
離乳食のあるアプリにもたくさんレシピのってるので、参考にされてはいかがでしょうか?
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シラスはもちろん、薄く味付けをした白身魚ならご飯との相性も抜群ですね。ノリの上にご飯を広げ、半分だけに具材を乗せて、そのまま折りたたんで小さく切るだけ…と、作り方が簡単なところもうれしいポイントです。

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離乳食で大活躍する魚!時期ごとの調理法&食べさせ方でおいしい離乳食を

離乳食 amana images

離乳食で大活躍してくれる魚。ただし、食べられる魚の種類は離乳食の時期ごとに違い、下ごしらえ法や調理方法も変えなればいけないので少し調理の仕方がわかりにくいかもしれません。

加熱すれば冷凍保存もできますので、今回紹介したレシピも参考にしながらぜひ魚の離乳食づくりに挑戦してみてくださいね。

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