保育園と協力しながら離乳食を進めるママはたくさん
離乳食というと、食材をすりつぶしてダシを煮出して…と大変なイメージがありますが、一人で悩むことはありません。子どもの専門家である保育園と協力し合って、離乳食を進めているママたちはたくさんいます。子どもが離乳食を受け付けないなど、進め方に悩むときは、保育園に相談してみるのもアリです。
最初は1日1食なので、お家で離乳食、保育園ではミルクにして、子どもが慣れてきてから保育園での離乳食に切り替える方法もあります。子どもが食に興味を持てるように、焦らずリラックスして進めていきましょう。
今回は離乳食先輩のママたちの意見を、ママリから集めてきました。保育園と連動した離乳食の参考にしてみてくださいね。
9時に登園なのですが、7時から離乳食・授乳・ミルク100〜140あげています!
ミルクはいつもより少なめです。離乳食と授乳があるので😆
スパウトマグ(麦茶)の練習もしていて、それは保育園に持っていってます。ミルクの時間前にお腹が空いたようなら先生があげているみたいです。
また、授乳やミルクをあげる時間が登園時間ギリギリだった場合は、れんらくちょうに書いたり、先生に直接言って、次のミルクの時間を調節お願いします と言っています!
月齢によって、最初は授乳やミルクと組み合わせることもあるのですね。保育園とは連絡帳で連携をとって、食事やミルクの時間や量の調整をします。離乳食を始めたことや、その内容も書いておくといいですね。
毎日時間通りにきちんと食事とミルクを与えているママの頑張りは、きっと子どもの成長という形で現れるはず!
「この食材でいいのかな?」「栄養が偏ってない?」「好き嫌いが多くても大丈夫?」など気になることが出てきたとき、毎日通う保育園で聞けるのは、働くママ・パパにとって本当に心強いですね。
食べさせたことのない食材の希望を聞いてくれるというのもありがたいです。プロの栄養士さんなら、素人とは違う目線でアドバイスをくれそうですね。
離乳食の基本
そろそろミルクだけでは成長に足りなくなってきた、というのが離乳食の始めどきです。離乳食を始めるときは、子どもが健康で機嫌の良い時を選びましょう。最初から好き嫌いの意思表示をする場合もありますが、「食べさせなければ」と焦らず、長い目で見て進めましょう。量を少しずつ増やして、体調を崩したとき以外は毎日続けます。
離乳食の内容は、成長の段階によって変わります。ペースト状で水分の多いものから始め、次第に固形物に近づけていき、大人が食べるのと同じ物を食べられるように練習していきます。
ここでは、離乳食の進め方を詳しく説明します。
離乳食のスタート時期は?
離乳食を始めるのは生後5か月~6か月ごろとされていますが、子どもの成長によってその時期は変わります。スプーンの感触に慣れて、大人が食べているものを食べたそうに目で追うようになったら、そろそろ離乳食の準備を始めてください。このころになると、消化に大事なよだれがたくさん出てくるようになり、授乳の時間も決まってきます。
離乳食を始めるのが遅すぎると、なかなか子どもが離乳食を受け付けてくれなくなってしまいます。遅くとも6か月までには始めるといいですね。保育園では、最初から協力してくれる場合と、家庭である程度離乳食を進めてからスタートする場合があります。入園時に確認しておきましょう。
離乳食初期(5〜6か月)の進め方
離乳食初期の内容は、まずおかゆ。粒が残らないペースト状にして1さじから始め、徐々に増やしていきます。野菜ペーストはおかゆペーストに慣れた数日後から、タンパク質は3週間目くらいから始めます。
このころの離乳食は1日1回で、他は母乳やミルクで補います。最初は子どももママも緊張すると思いますが、リラックスして楽しみましょう。
離乳食中期(7〜8か月)の進め方
子どもが離乳食に慣れて、上手に食べ物を飲み込め、自分から進んで食べるようになったら、食材を舌でつぶせる固さに調理して与えましょう。舌で食べ物を押しつぶして食べる練習をしていきます。
おかゆは子どもの様子を見ながら水分を調整するといいでしょう。また、食品の種類も増やしていき、いろいろな味や食感を覚える機会でもあります。うんちに未消化の食べ物がそのまま出てくることもありますが、元気にしているようなら気にしなくても大丈夫です。
また、離乳食を食べなくなることもありますが、そのようなときは無理に食べさせないようにしましょう。
離乳食後期(9〜11か月)の進め方
この時期になると三食とも離乳食になりますが、もちろんプラスして母乳やミルクをあげても問題ありません。ただ、食前にあげてしまうと離乳食を食べなくなるので、欲しがるのであれば食後に与えるようにしましょう。
このころは、歯ぐきを使ってつぶすことを学ぶ時期でもあります。全がゆから柔らかいご飯(軟飯)に変えていきましょう。口に入る大きさの食べ物やスティック状の食べ物を、自分の手で食べられるようになります。味覚と視覚もかなり発達してきているので、メニューに変化をつけて、盛り付けも工夫してあげましょう。
保育園での離乳食の進め方
保育園によって、離乳食の進め方は違います。入園前に各保育園のルールを確認できるとベストですが、もし進め方が生活リズムと合わない場合は、先生に相談してみましょう。
先生に話をしやすいように、普段どんな食材を使っているのか、どういう味付けにしているか、どのくらいの量を食べるのかなど、記録しておくとよいでしょう。初期から保育園に協力してもらう場合は、相談して園の指導に合わせていく方法もあります。
給食のある保育園では、栄養士が考えたバランスのいい離乳食を、子どもの成長時期に合わせて作ってくれるのが一般的です。また、つかみやすい形状にしてくれたり、野菜スティックで楽しみながら食べられるように工夫してくれたりと、細やかな気遣いをしてくれる園もあります。
保育園の離乳食メニュー例
- 初期:おかゆ、煮汁、ペースト野菜
- 中期:おかゆ、白身魚の煮つぶし、粗くつぶした野菜、汁物
- 後期:やわらかいご飯、漬物、刻み野菜、野菜スープ、ツナ
離乳食は保育園と協力し合って楽しく進めよう
離乳食は、特に始めてのママ・パパには迷ったり悩んだりするところも多いですよね。保育園はそんなママ・パパたちの強い味方です。離乳食の内容や進め方について相談して、子どもに合わせたペースで進めてもらいましょう。また、保育園選びのときに園の離乳食について調べておくことも大切です。
給食の有無、栄養士がついているかどうか、食材の選び方、メニューの決め方などを細かく説明している園であれば、安心です。子どもの成長にとても大切な食のことだから、一人で悩まず保育園の先生などと一緒に考えていきましょう。
- 社会福祉法人両野福祉会 足利両野保育園「保育園の離乳食を紹介❤」(http://ryouya.com/publics/index/197/detail=1/b_id=725/r_id=4906/,2020年11月26日最終閲覧)
- 中野区「7~8ヵ月頃の離乳食」(https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/244000/d015111_d/fil/7kara8kagetukoro.pdf,2021年1月28日最終閲覧)
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(https://www.mhlw.go.jp/content/000640086.pdf,2021年1月28日最終閲覧)