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監修:いまいちづこ

1歳半ごろからのプレイヤイヤ期を楽に乗り切る、関わり方のポイント

1歳半ごろから、子どもの中では少しずつ自我が芽生えます。気に入らないとだだをこねたり、かんしゃくを起こしたりすることもあるでしょう。このような時期を俗に「プレイヤイヤ期」と呼びます。親としては日々のお世話の難易度が上がったように感じ、疲れることもありますよね。この記事では、プレイヤイヤ期の子どもの心についてお伝えしつつ、関わり方のコツをご紹介します。

PIXTA

プレイヤイヤ期の子どもの心

1歳半ごろから子どもの自我が強まります。自分の意志を「イヤ」という態度で示したり、できないことまで「自分でやる」とアピールする行動は、親としては困ったと感じる面もあるかもしれませんが、心の成長の一つです。

一方、1歳代はまだ言葉で思いを表現できず、「後でね」などのちょっとした我慢もできない時期。大人が優しく諭しても気持ちを整理できないため、ぐずぐずが止まらずに親が途方にくれることもあるかもしれません。

出典元:

親子双方の心を大切にする、関わり方のコツ

プレイヤイヤ期のだだこねやある程度のわがままは仕方ないとはいえ、親が無理して全てを受け入れていたら、疲れ果ててしまいます。

ここからは、親子双方の心を大切にする関わり方のヒントをお伝えします。

1. 欲しい気持ちに共感する

お菓子 1歳 手 PIXTA

例えば、子どもがお店でお菓子やおもちゃを欲しがるとき、すぐに「ダメ」と伝えず、まず共感してあげましょう。「これが欲しいんだね」と、欲しいと思った気持ちに共感すると、子どもの気持ちが満たされます。

その上で、要求が叶えられないときは「でも、今日は買わないよ」とおだやかに伝えます。この段階でだだをこねてどうしようもないなら、説得せずにエネルギーが発散されるまで少し待ちましょう。親が感情に飲み込まれないことが大事です。また、気持ちを切り替えられた時には「気持ちを切り替えられたね!」など認める声かけもおすすめです。

「欲しい気持ちはわかる、でも買わないよ」という伝え方にすると、子どもをただ否定する形にならず、親の気持ちもトゲトゲしにくいかもしれません。

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2. 「自分で!」はできるだけ見守る

1歳 着る PIXTA

少し無謀に思えるようなチャレンジでも、危険性がないことなら「自分で」というチャレンジ精神を見守りたいところです。自分でできた!という経験は自信になり、子どもの心を強くします。

また、ほんの少しのことでも「できたことは何でもほめる」という関わり方ができるとさらに良いですね。この時期の子どもは少しずつ自立心が育っています。ほめられると喜んで、もっと多くのことにチャレンジしてみようと思うはず。その結果、いずれ着脱やトイレの自立につながれば、親としてもうれしいものです。

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3. 甘えるときは、たっぷり抱っこを

1歳 抱っこ 外 PIXTA

プレイヤイヤ期の子どもは、時々親を突っぱねるような態度を取りますが、まだ甘えて、親とのつながりを感じたい時期。親が受け止めてくれるという安心感があるからこそ、自我を確立できるのです。

普段はイヤイヤだらけの子どもでも、甘えたい様子のときは、抱っこでたっぷりの愛情を伝えてあげましょう。触れ合うと、子どもは安らぎを感じられます。ママも「まだ赤ちゃんだなあ」とゆったりした気持ちになれるかもしれませんね。

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親子ともに、無理をしない関わり方を

イヤイヤ PIXTA

イヤイヤに向き合うのは、親にとって大変なこと。イライラをため込むと心の余裕がなくなり、ちょっとした子どもの自己主張にも「ダメ!」「やめて!」と強く当たりそうになるかもしれません。

そんな時期だからこそ、子どもの主張に対して「まず共感する」「危なくないなら見守る」といった自分なりのルールを持っておくと、毎回の自己主張に対処しやすいはず。気持ちのコントロールが難しいプレイヤイヤ期の子どもの思いを受け止めつつ、親のイライラも回避できる親子の落としどころを見つけていけるとよいですね。

記事の監修

チャームポイントLab. 代表

いまいちづこ

早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行う「チャームポイントLab.」を2015年に開業し、多くのママの悩みをサポートしている。現在は、個別カウンセリング、夫婦カウンセリングの相談に応じながら、ペアレントトレーニング、カップルトレーニングの講座も行っている。また、NHK文化センターにおいても「女性のためのマインドフルネス」の講座を担当してきた。女性起業家として、また、小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。

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