つわりがおさまり体調が安定してくると、食欲が増して体重増加にもつながります。妊娠中の急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群を引き起こすリスクがあるため、BMIをもとに時期に合わせた適正な体重増加を心がけたいものです。
食欲が出てきたというときは、食事の際にタンパク質や野菜をしっかりと取ることでできるだけ間食をしないようにするとよいでしょう。
妊娠15週は後期流産に注意

無力症で子宮口が開き13wから切迫流産で入院してましたが出血、破水して袋が出てきてしまい陣痛が来てそのまま19wでお産になりました。

妊娠15週目になると胎盤が完成し、流産する確率は低くなりますが可能性はゼロではありません。妊娠12週~妊娠21週までに起こる流産を後期流産といい、子宮筋腫や子宮発育不全、頸管無力症など主に母体側に原因があるとされています。
出血や腹痛などが起こった場合はただちに病院を受診するようにしましょう。
出生前診断を検討している場合はこの時期に
29歳、妊娠15週目です。
30歳の人でダウン症の子の確率は952分の1、
羊水検査をして流産する確率は300分の1。
費用は15万円ほど。
確率はあくまで確率。自分がまさにその1人になる可能性もあります。
羊水検査をするか、しないか、考え疲れてしまいました。

新生児の3~4%に染色体異常や遺伝疾患、奇形といわれる異常が起こるとされています。妊娠中に胎児の異常を検査して診断することを出生前診断といいます。
出生前診断は、出産時に母親が35歳以上の高齢出産となるときや、夫婦のいずれかに染色体異常がある場合などに検査の対象となりますが、検査を受けるか受けないかは夫婦の意思によって決定します。
検査を検討しているようであれば、事前に家族や遺伝カウンセラーと話し合ってから決めるようにしましょう。
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P72(メディックメディア,2015年)
- 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」P93-95(日本産科婦人科学会,2017年)
- 日本医科大学多摩永山病院「1.妊娠前期(4週から14週まで)のリスクサインと対応」(https://www2.nms.ac.jp/hahanet/sign1_1_2.html,2018年8月23日最終閲覧)
- 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P75(永岡書店,2006年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P58(学研プラス,2017年)
妊娠15週目は安定期目前!油断せずに過ごしましょう
妊娠15週に入ると、つわりが落ち着き体調がよくなってくる人が増えてくるでしょう。体調がよくなると食欲が増してくる場合もありますが、この時期は胎盤を通して胎児に栄養を送るようになるため、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
安定期目前ですが、まだ後期流産が起こる時期でもあるため出血や腹痛といった症状には注意が必要です。気になる症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。
胎児は脳や心臓といった主要な器官が完成し、骨や筋肉などの発達も進む時期です。動きが活発になり、超音波検査ではまだ余裕のある子宮の中を自由に動く姿が確認できるかもしれません。また、生殖器の発達により早ければ性別もわかることもあるため、早めに性別を知りたいという人は妊婦健診の際に確認してみるといいでしょう。