生後2ヶ月の赤ちゃんはどうやって成長するの?
身長・体重は男の子と女の子では異なります。やや男の子の方が平均的に大きく成長するようです。体重に関してちょっと敏感になりがちですが、あくまで平均です。
赤ちゃんの成長の仕方は人それぞれで、生まれたての頃母乳をよく飲み大きくなり、離乳食の頃に成長スピードが落ち着くタイプや、最初は細身でも離乳食の頃からどんどん食べるようになるタイプもいます。
その子自身の成長のペースだと考えましょう。
気になる体調の変化があるときには、かかりつけのお医者さんに相談してみましょう。
身長・体重の目安
- 男の子…身長:54.5~63.2cm 体重:4.4~7.2kg
- 女の子…身長:53.3~61.7cm 体重:4.2~6.7kg
上記が生後2ヶ月の身長体重の目安です。
体重が気になる時には支援センターなどで体重計に乗せてみたり、自宅の体重計でママが抱っこして体重計に乗り、そのあとママだけが体重計に乗ってみて引き算すると計算できますよ。
- ユニ・チャーム他「生後2ヶ月」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/hh/02.html)
- 国立保健医療科学院「乳幼児身体発育評価マニュアル」乳幼児身体発育評価マニュアル(http://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf)
生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後2ヶ月にもなると赤ちゃんの体つきは生まれたての頃よりだいぶしっかりとしてきます。1ヶ月から2ヶ月の間には笑顔もたくさん見せてくれるようになるでしょう。
赤ちゃんのほんのりとした可愛らしい笑顔は、家族に優しい時間を与えてくれます。育児と家事の両立に忙しいママも、赤ちゃんの笑顔を見ると幸せな気持ちに包まれるのではないでしょうか。
体の筋肉が発達してきます
赤ちゃんはだんだんと周囲のものに興味を持つようになり、見えたものに手を伸ばしたり、ママの声がする方に首を動かしたりすることで筋肉が発達していきます。首や背中の筋肉が発達すると、いっそう体がしっかりとしてきたと感じるでしょう。
生まれたてのふにゃふにゃした様子とは違い、腹ばいにすると少しの間頭を持ち上げられるようになり、おもちゃを少しの間握ることができるようになってきます。
気になるものを目で追いかけます
生まれたばかりのころ、赤ちゃんの視力は0.1以下でした。ほとんど近くにあるものしか見えません。しかし、2ヶ月頃になると追視できる範囲がかなり広くなり、顔を動かしながら気になるものをどんどん目で追いかけるようになります。
特に赤いものが良く見えると言われているので、赤っぽい色のガラガラなどのおもちゃが喜ばれるでしょう。赤ちゃんと遊ぶ時間も楽しめるようになるころですね。
自分の声を楽しみます
生後2ヶ月頃の赤ちゃんは鼻から抜けるような声(鼻母音)を出すようになります。
「あー」「うー」という声を出しながら、自分自身が声を出せることを楽しんでいる時期です。この時期が過ぎていくと、だんだん「たー」「くー」などの子音の入った音を出せるようになります。3ヶ月頃にこうした声を出すようになる時は、赤ちゃんはその声によって自分の気持ちを伝えようとしているといわれています。
2ヶ月の赤ちゃんの声は、おしゃべりをはじめるまでの第一歩。いつか赤ちゃんと「たのしいね」「おいしいね」などと会話が出来る日を楽しみに、見守ってあげましょう。
母乳やミルクを飲む量は個人差があります
他の赤ちゃんの飲み方と比べ「うちの子は全然飲まない」「うちの子こんなに飲んで大丈夫?」と心配になるものですが、体重を計測してみて1日に25g程度体重が増えていれば問題ないとされています。
また、あまりにもミルクを飲み過ぎてしまう赤ちゃんはちょっと心配。1日に1000ml以上飲んでしまう場合には、1回量を減らすか、乳首をゆっくり飲めるものに変えてみましょう。不安なことはかかりつけ医に相談してみましょうね。
- ユニ・チャーム他「生後2ヶ月」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/hh/02.html)
- 江頭恵子 鈴木永子「赤ちゃんがやってきた」(大月書店)
生後2ヶ月において注意したいこと
生後2ヶ月になると、外出の機会もあり、だんだんとママ友ができる場合もあり、周囲の赤ちゃんと自分の赤ちゃんとの違いに不安になってしまうことも多い時期ではないでしょうか。
生後2か月の時の気がかりと、その対処法をご紹介します。
睡眠時間がなかなか延びない?
生後2ヶ月を過ぎると赤ちゃんの睡眠は少しずつ夜にまとまった形に変わっていきます。しかし、しっかりとまとまってくるのはまだまだ生後4~5ヶ月になってから。
なかなか睡眠時間が延びないことを心配するママもいるかもしれませんが、まだまだこれからです。ママ自身の体力を温存するため、赤ちゃんのお昼寝タイムには一緒に休憩しましょう。
便の色がいつもと違う...
赤ちゃんのうんちは黄色や茶色、緑などいろいろな色のものが出ます。特に緑色のうんちはあまり見覚えがなく心配になることもあるかもしれませんが、これはウンチの中にあるビリルビンが空気に触れて酸化したものであり、心配ありません。
まあ、ウンチの中につぶつぶしたものや、粘液のようなものが混じることもありますが、これも正常です。また、栄養によってもうんちの回数や量が違い、母乳の場合は1日7~8回出る赤ちゃんもいますが、ミルクの場合は1日2~3回の場合もあるでしょう。
個人差があるものなので目安より少ない、多いものでも心配ありませんが、便の色が赤い場合や真っ黒なもの、白い場合は、小児科医に相談しに行きましょう。その際はうんちの写真を撮るか、おむつを持参しましょう。
- 山口小児クリニック・ホームページ「下痢をしたら」山口小児クリニック・ホームページ(http://yama-ped.jp/treat_4.html)
- ユニ・チャーム他「生後2ヶ月」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/osewa/02.html)
- 秋山こどもクリニック「睡眠」秋山こどもクリニック(https://www.akcl.jp/colum/co3cat1.html)
育児を楽しみましょう
生後2ヶ月になると、赤ちゃんの様子や体にも変化が現れてきます。おしゃべりの練習をしたり、うつ伏せで首を持ち上げられるようになったり、できることが増えてきてママも赤ちゃんの成長をたくさん感じることができますね。
まだまだ睡眠時間も安定せず、ママ自身も心配や疲れがある時期ではありますが、周囲に相談しながらゆっくり育児をしていきましょう。赤ちゃんの成長に個人差があるように、ママ自身が育児に慣れていくペースも個人差がありますね。焦らずに自分のペースで、赤ちゃんと一緒に歩んでいきましょう。
生後2か月の赤ちゃん育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。