生後6か月の赤ちゃんの成長
あっという間にもう生後6か月。と感じるママも多いかもしれませんね。気が付けばずっしり重たくなっている赤ちゃん。バタバタと毎日忙しくお世話をしているうちに、赤ちゃんは大きく成長していますよ。
身長・体重の目安
- 男の子…身長:63.6〜72.1cm 体重:6.4〜9.6kg
- 女の子…身長:61.7〜70.4cm 体重:6.1〜9.1kg
生後6か月になると体重の増え方がゆるやかになります。新生児の頃〜生後5か月頃までは体重の増え方が急でしたが、生後6か月からは月に約300gずつの増加になります。これは一般的なことであるため、体重があまり増えなくなっても心配しすぎないようにしましょう。身長の伸びは1か月に約1cmです。
- 厚生労働省「平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書(概要)」(https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/kekkagaiyou.pdf,2019年7月5日最終閲覧)
- 国立健康医療科学院「乳幼児身体発育 評価マニュアル」(https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf,2019年7月5日最終閲覧)
生後6か月の赤ちゃんの特徴
生後6か月になると離乳食がスタートしたり、お座りができるようになる子が出てきたりと、また一段と成長する赤ちゃんの姿が見られます。体格や運動面(寝返りやお座りができるかどうかなど)の個人差が大きくなる時期です。周囲の赤ちゃんと比べて心配しすぎないようにしましょう。発育・発達が気になるときは医師に相談してくださいね。先輩ママの体験談もあわせてご紹介します。
人見知りが始まる
生後6か月の赤ちゃんは、記憶力や人の顔を認識する力が発達してきて、普段見慣れている人とそうではない人の顔が区別できるようになります。そのためこの頃から人見知りが始まります。
赤ちゃんの人見知りには個人差があり、ママ以外の人は受け付けず、パパやおじいちゃん、おばあちゃんを見ただけで泣く子がいれば、ほとんどしない子もいます。人見知りが激しい赤ちゃんのママは大変かもしれませんが、これは一時(いっとき)のことです。今はそういう時期、ととらえて見守りましょう。
人見知りが激しい赤ちゃんがいれば、ほとんどしない赤ちゃんもいます。個人差があるため、焦らずに見守りましょう。
お座りができる子が出てくる
生後6か月になると寝返りができる赤ちゃんが増えます。手をついてお座りができるようになる子もいます。倒れそうなときは、体を支えてあげてくださいね。
歯が生えてくる
歯が生えてくる時期は、赤ちゃんによって差があります。早い子は生後4か月~生後5か月に生えてきます。平均的には生後6か月〜生後9か月頃に最初の歯が生えてきます。
上の歯と下の歯がペアで生えてきますが、上の歯より先に下の歯が生え、男の子の方が女の子よりも少し早く生えてくる傾向があるようです。歯が生える時期には個人差があるため、周りと比べて焦らなくて大丈夫です。気になるときは医師に相談してくださいね。
手や指の動きが発達する
手や指の動きが目覚ましく発達する時期です。両手に一つずつおもちゃを持てるようになったり、片方の手から手へとおもちゃを持ち替えたりすることができるようになる赤ちゃんもいます。
興味のあるものには自分から手を伸ばします。おもちゃだけでなく、ママの化粧ポーチやパパのメガネなど、赤ちゃんにとっては、なんでもおもちゃになります。気になったものは、手に取って口でなめたり歯茎でかんだりします。これは好奇心・探求心で盛んになった証拠です。
遊び方が変わってくる
今までは一人で手を見て楽しんでいた赤ちゃんもママやパパと一緒に遊んでほしくなります。ママやパパが毎日赤ちゃんに話しかけたり笑いかけたりすることが赤ちゃんの情緒発達に役立ちます。
普段赤ちゃんと一緒にいる時間の多いママは、積極的に笑顔で声をかけてあげてください。布や物を使って「いないいないばあ」などしてあげるときっと喜んでくれます。
- 渡辺とよ子「はじめての女の子育児」P37(西東社,2013年)
- 横井小児科内科医院「乳幼児検診」(http://www3.nsknet.or.jp/~t-yokoi/kenshin.html#anchor636099,2019年7月5日最終閲覧)
- 福富歯科クリニック「歯が生えるのはいつ? 歯が生え変わるのはいつ?」(http://www.fukutomi-dental.com/pedodontics/eruption.html,2019年7月5日最終閲覧)
- みまつ渡辺歯科医院「乳歯列について教えてください」(http://mimatsu-wd.jp/faq/faq-kiso/kiso002/,,2019年7月5日最終閲覧)
- 日本小児科歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱」(http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_b0101,2019年7月5日最終閲覧)
- マミーローズクリニック「ジャスミンだより」(http://www.mammyrose.net/jasmine/pdf/h27autumn.pdf,2019年7月5日最終閲覧)
- 新潟県福祉保健部 「乳幼児保健指導の手引」(http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/100/653/5-4,0.pdf,2019年7月5日最終閲覧)
生後6か月の赤ちゃんのお世話と注意点
生後6か月になり、できることが増えてきた赤ちゃんはますます目を離せなくなります。生後6か月の赤ちゃんのお世話をするときの注意点をご紹介します。
誤飲に気をつけて
生後6か月の赤ちゃんは何でも「これはなにかな?」と口に入れて確かめます。赤ちゃんの口の中にすっぽり入る大きさ(トイレットペーパーの芯(直径約39mm)を通るくらい)のものは、赤ちゃんの手が届くところに置かないようにしましょう。タバコの誤飲や窒息など、命にかかわる場合もあります。万が一誤飲した場合には、すぐ「こども医療でんわ相談(#8000)」や「救急安心センター(#7119)」、医療機関に相談して下さい。
※救急安心センター(#7119)は利用できない地域があります。ホームページを確認してからご利用ください。
お座りをしているとき、目を離さない
生後6か月でお座りできる子も、まだ上体が不安定でグラグラしているため倒れてしまうことがほとんど。お座りは安全な場所でさせ、目を離さないようにしましょう。
6か月〜7か月児健診をお忘れなく
1か月児健診、3か月児健診の次は6か月〜7か月児健診です。忘れずに行くようにしましょう。集団で実施する自治体もあれば、個人で小児科に予約を入れて健診を受ける自治体もあります。事前に健診の案内が届きますが、分からないときは地域の役所に確認してみてくださいね。
- 坂口こどもクリニック「精神発達について」(http://www.sped.jp/develop3.htm,2019年7月5日最終閲覧)
- 新潟県福祉保健部 「乳幼児保健指導の手引」(http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/100/653/5-4,0.pdf,2019年7月5日最終閲覧)
- 渡辺とよ子(監修)「はじめての男の子育児」P36〜39,224(西東社,2014年)
- 松井潔「育児新百科」P119(ベネッセコーポレーション,2014年)
- きむら内科小児科クリニック「異物誤飲について」(https://kimuranaikashounika.jp/異物誤飲について,2019年7月12日最終閲覧)
離乳食はペースに合わせて
生後6か月のころは栄養を取ることよりも、「食べる」ことを学ぶのが離乳食のテーマ。食べることに慣れるのが大切なので、たくさん食べさせようとせずに、赤ちゃんのペースに合わせて食べ物を飲み込めるようにしてあげてください。
- 厚生労働省「離乳食ざっくりスケジュール」(https://www.mhlw.go.jp/content/000808867.pdf,2022年12月23日最終閲覧)
歯の手入れをおこなう準備を
生後6か月になる赤ちゃんには、歯の手入れをする準備を始めることも注意点の一つ。乳歯が生え始める赤ちゃんもいるので、歯磨きができるようになるために口の周りを触られることに慣れさせてあげてください。
- 厚生労働省「<参考2>粗しゃく機能の発達の目安について」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-10_23.pdf,2022年12月23日最終閲覧)
生後6か月のママは意識的にリフレッシュの時間を
赤ちゃんだけでなくママ自身のケアも大切です。6か月間の育児を経て、ママにも少し疲れがたまっているかもしれません。パパや周りの人に協力してもらって、自分1人だけの時間を満喫してリフレッシュしましょう。
生後6か月の赤ちゃん、ハーフバースデーおめでとう
ハーフバースデーとなる生後6か月は、赤ちゃんにとってもパパママにとっても大切な節目ですね。生後6か月になるとおすわりができたり手や指を動かせたりと、赤ちゃんのできることも増えてきてわが子の成長を感じる時期でしょう。
ただできることが増えてくる分、生後6か月では誤飲や転倒などに注意が必要です。健診もぜひ受けてくださいね。また離乳食が始まったり、乳歯が生え始めたりしてお世話の仕方も変わってくるころですが、ママの息抜きも忘れないようにして、また明日から始まる育児へのエネルギーを蓄えましょう。