離乳食開始を遅らせても、食物アレルギーの予防にはならない
アレルギーの有無にかかわらず、最初に赤ちゃんに離乳食をあげるときは少し緊張するものです。以下の点に注意して、子供の様子に合わせながら始めていきましょう。
離乳食開始時期は遅らせない
2000年頃までの離乳食のガイドラインでは、「アレルギーが心配な場合は離乳食を遅らせた方がよい」「卵や牛乳に代表されるアレルギーを起こしやすい食物は除去するのが望ましい」とされてきました。
しかし現在では離乳食を遅らせるメリットについて科学的な根拠はなく、むしろ適切な時期に食べ始めた方が食物アレルギーの発症を抑えらえる可能性があると報告されています。
離乳食開始の最適な時期は5~6ヶ月
赤ちゃんが離乳食をはじめることができるのは5~6ヶ月ごろです。赤ちゃんの様子としては、しっかりとすりつぶしたペースト状態の食物を、口のサイズに合うスプーンを使って入れてあげると、舌で押し出さずに飲み込めるようになります。
また家族の食事風景を見せることで、赤ちゃんが自分も欲しそうな表情や声を出したり、口をモグモグと動かしたりするようになったころが離乳食のはじめどきです。
- 井上こどもクリニック「アレルギー疾患とその他の最新治療」(http://inoue-kodomo-clinic.jp/allergy03.html,2018年6月28日最終閲覧)
- 島根県立安来市立病院「食物アレルギーをおこさないために」(https://www.city.yasugi.shimane.jp/hospital/department/shinryou/shounika/allergie.html,2018年6月28日最終閲覧)
- にこにここどもクリニック「食物アレルギー・アトピー性皮膚炎」(http://www.nikoniko-kodomo.jp/original9.html,2018年6月28日最終閲覧)