まずは、ベビー服の種類と機能を知ろう
まずはベビー服の種類と機能を知ることで、赤ちゃんにとって必要なものが何かが見えてきそうですね。
ベビー服は、大きくわけて「肌着」と「洋服」の2種に分類されます。さらに、それぞれのデザイン別に、どんな機能があるのかを解説していきます。
赤ちゃんの肌着
赤ちゃんの敏感な肌に直接ふれる肌着は、体温調節や汗を吸いとることが主な役割です。
素材は、オーガニックコットンなどをベースに、天然素材にこだわったものが多く展開されています。
また、生まれてまもない赤ちゃんは、日中のほとんどを寝て過ごしますので、寝たままでも着脱しやすく、おむつ替えがしやすいよう、着物のように前合わせになっているものが主流です。
赤ちゃんは汗をかきやすいため、日に何度も取り換えてあげる必要があるので、何枚あっても重宝します。
ベビー服の種類:短肌着
短肌着は、赤ちゃんに着せるとおなかから腰ほどまである肌着で、着物のように前を合わせてひもをしばる打ち合わせ式のものです。
主に春夏用ですが、冬になれば丈の長い長肌着を重ねて着ることもあります。
ベビー服の種類:長肌着
長肌着は足先まで隠れる打ち合わせ式の肌着です。生後1か月くらいまでならば、動きが激しくないので寝巻きとしても使えます。
また、おむつ替えのときにもさっとめくって変えられるので便利ですよ。
ベビー服の種類:コンビ肌着
コンビ肌着は長肌着の変化版ともいえる肌着です。またの部分と脚の部分にはボタンがあって、それをとめればズボンをはいているような形になります。
寝ている間にはだけたり、めくれたりするのを防いでくれるため、活発になる生後1か月をすぎた赤ちゃんにぴったり。生まれてすぐに使えるコンビ肌着は、新生児の赤ちゃん向けのプレゼントにも喜ばれそうです。
ベビー服の種類:カバーオール肌着
トップスとボトムがつながったカバーオールタイプの下着。ボタン式がほとんどで、またの内側にもボタンが配されているので、おむつ替えのときにはわざわざすべて脱がせる必要がなくて沐浴(もくよく)後の着替えもラクチン。
また、ズボンなどを着させるときの下着としても使えます。
ベビー服の種類:ロンパース肌着
トップスのみでダルマのようなころんとしたシルエットがかわいいロンパース下着。またの部分でボタンをとめるようになっていて、サマーシーズンにはこのまま外出着としても使えます。
生後4か月くらいまでは、ボタンやリボンなどでとめる前開きタイプが、着せ替えに便利なのでおすすめです。種類も柄も豊富にそろうので、プレゼントとして選ぶ人も多いアイテムです。
赤ちゃんの服
生後2か月ごろまでは家のなかで過ごすことが多い赤ちゃんですが、6か月をすぎ首がすわってくると、外へお出かけする機会も増えてきます。
活発に動き回れるようになるために、成長に合わせて便利な洋服も変わってきます。季節やお出かけ先も意識して洋服を選ぶとよいでしょう。
ベビー服の種類:コンビドレス
すその広がったAライン形のワンピースです。つま先まですっぽりと覆うことができるタイプで、生後1、2か月頃までの赤ちゃんの使用が一般的です。
ベビー服の種類:プレオール
「プレ」とあるようにカバーオールが着られるようになる前の生後1、2か月の赤ちゃん向けに作られた服です。
プレオールは、新生児で見られるM字の脚のラインに優しく沿うように、やわらかい素材でまたの部分を立体的に作られているのがポイントです。
また、タイツのように足先まで覆うタイプもあり、足つきプレオールとも言われます。
ベビー服の種類:カバーオール
裾が脚の形にわかれた上下つなぎタイプ。スナップボタンまたは面ファスナー式で、またの部分が全開できるので、外出先でのおむつ替えも楽。
こちらも足先まで覆うタイツのようなタイプもあり、真冬の季節にはおすすめです。
ベビー服の種類:ツーウェイドレス
裾がズボンのようになるカバーオールと、ワンピースとしても使える2WAYタイプの洋服です。
ボタンのとめ方で洋服の形を変化させられるので、新生児から生後6か月ごろまで長く使えるのが魅力的。
ベビー服の種類:ボディスーツ
すそのないダルマ型のウェア。またの部分はボタンや面ファスナーで開閉でき、脱がせずにおむつ替えができます。
デザインや柄が豊富にそろいますが、首からすっぽりとかぶって着させるタイプは、赤ちゃんの首がすわる生後4か月以降に着せるのがおすすめです。
- ユニ・チャーム「赤ちゃんの肌着と服の基礎知識【洗濯や収納】」(https://jp.moony.com/ja/tips/lesson/lesson049.html,2020年11月9日最終閲覧)
- 山冨「赤ちゃんの敏感肌でも着れる!優しい素材・生地特集」(https://yamatomi.biz/labo/37047,2020年12月1日最終閲覧)
- 日本トイザらス「新生児服の種類を紹介!必要な枚数に夏・冬の着させ方、洗濯方法など」(https://www.toysrus.co.jp/f/CSfNewborn-article.jsp,2020年12月1日最終閲覧)
ベビー服の選び方
ベビー服は、その赤ちゃんの発育やシーンなどに合わせて必要なものが変わってきます。
選ぶときには、以下の4つのポイントを押さえるようにしましょう。
選び方① サイズ(月齢)で選ぶ
一番重要なのがやはりサイズ。まずは、月齢別のサイズの目安をチェックしましょう。
- 新生児:サイズ50
- 生後3か月:サイズ60
- 生後6か月:サイズ70
- 生後12か月:サイズ70~90
上記の表はあくまでも月齢とサイズのめやすです。
新生児のころまでは、赤ちゃんの大きさに差はあまりありませんが、3か月を過ぎてくると徐々に差が出てきますので、健康診査などで測った身長は常に意識しておきましょう。
また、プレゼントを贈る場合は、できればサイズを事前に聞けたらベストですが、もし悩んだら少し大きめを買っておくのをおすすめします。
大きい分には袖や裾をまくったりすることである程度調整ができますが、ジャストサイズを買ったものの小さかったということも。
せっかく買ったのに着られないということは避けたいですよね。
選び方② 素材で選ぶ
赤ちゃんの肌はとってもデリケート。だからこそ素材にこだわって選ぶのも賢い選択です。
代表的な素材は、汗をかきやすい赤ちゃんのために吸湿性に優れたコットン100%ですが、季節に合わせた機能性を備えたものもあります。
素材の種類を知り、選ぶときの参考にしてみてください。
ガーゼ
通気性、吸汗性に優れた素材で柔らかな肌触りも魅力で赤ちゃんの下着に多用されています。涼し気な見た目なので、汗をかきやいシーズンにおすすめ。
フライス
赤ちゃん用肌着の定番素材のひとつです。伸縮性、通気性に優れた薄手のタイプで、肌触りがいいのが特徴。
スムース
少し厚手の素材で保湿性に優れているため、洋服・肌着ともに用いられる素材。肌寒い季節にぴったり。
ニットガーゼ
ほどよく肉厚で伸縮性があるニット素材です。ふんわりと温かく包み込んでくれます。
ニットキルト
アウターなどにみられる素材。ニットならではの伸縮性と、キルティングによる保温性を兼ね備えたもの。
パイル
ふわふわとした質感が心地いい素材で、タオルに多く使用されますが、赤ちゃん用のライトアウターなどに使われています。表面をカットした羽毛状とループ状になったものが一般的。
天竺(てんじく)
Tシャツやカットソーにも使用されている生地です。通気性がよくさらりとした質感が心地よいため、赤ちゃんの洋服の生地としても使用されています。
選び方③ シーンで選ぶ
赤ちゃんの服は、外出先と家で過ごす場合や季節によって、デザインや生地の厚み、吸湿性や保温性といった機能面も調整する必要があります。
また、もしプレゼントを贈る場合、赤ちゃんに、家の中でデイリーにたくさん着てもらいたいなら「下着タイプ」、外出先でおしゃれを楽しんでもらいたいなら「洋服タイプ」と、シーンも考慮して選んでみましょう。
- 千趣会「ベビー服の選び方」BELLE MAISON(https://www.bellemaison.jp/cpg/special/mtntyguide/baby/b_wea.html,2020年11月9日最終閲覧)
- ニッセン「サイズ表(ベビー服・乳幼児・子供服)」ニッセン(https://www.nissen.co.jp/userguide/chumon/size_kagu/apparel/child_p.html,2020年11月9日最終閲覧)
- コンビネクスト「生まれてから1歳までに用意したい、ベビー服やお世話グッズ一覧」Combi mini(https://combimini.jp/shop/mini/size.aspx,2020年11月9日最終閲覧)
- 山冨「赤ちゃんの敏感肌でも着れる!優しい素材・生地特集」(https://yamatomi.biz/labo/37047,2020年12月1日最終閲覧)
- 日本トイザらス「新生児服の種類を紹介!必要な枚数に夏・冬の着させ方、洗濯方法など」(https://www.toysrus.co.jp/f/CSfNewborn-article.jsp,2020年12月1日最終閲覧)
月齢別・おすすめベビー服
ここからは、赤ちゃんの月齢別におすすめのベビー服の種類を紹介していきます。
生後0か月から必要なベビー服
この時期の赤ちゃんは寝て過ごすことが多く、またおむつ替えが特に多い時期なので、また下にボタンどめするところがない「ドレスタイプ」がおすすめです。
ただし、ひもでむすぶ打ち合わせ式のドレスタイプは、はだけやすいのが気になるというママもいます。
新生児の脚の形にフィットするように作られた「プレオール」も合わせてチェックしてみるといいでしょう。
また、生後2か月以下の赤ちゃんならば、1日に何度も肌着をとり換えるので、フロントが全開するタイプの肌着も便利です。
生後3か月から必要なベビー服
生後3か月くらいになると足を自由に動かせるようになってきて活動的になります。赤ちゃんの足の動きをさまたげない「ロンパース」「ツーウェイドレス」「カバーオール」から選んでみましょう。
生後6か月から必要なベビー服
生後6か月になると寝返り、おすわり、はいはい、早い子ではつかまり立ちもできるようになる時期です。
自由に動き回り、活動量がどんどん増えるので、ボタンやマジックタイプ式で開閉し、はだけにくい「カバーオール」「ツーウェイドレス」「ボディスーツ」などがよいでしょう。
また、首もしっかりとすわっているころなので、頭からすっぽりとかぶるタイプのトップスに、ズボンやスカート、タイツなどを組み合わせて着せてもよいです。
生後9か月~12か月に必要なベビー服
歩くことができるようになる赤ちゃんも出てきて、おむつ替えや着替えを嫌がることも。
着せ替えがスムーズにできてズレにくい「ロンパース下着」「カバーオール」「ボディスーツ」、また大人と同じように「トップス」「ボトム」の組み合わせなどから選びましょう。
- 千趣会「ベビー服の選び方」BELLE MAISON(https://www.bellemaison.jp/cpg/special/mtntyguide/baby/b_wea.html,2020年11月9日最終閲覧)
新生児用ならチェック!季節に合わせた基本のコーデ
赤ちゃんがどの季節に生まれたのかでも選ぶべきベビー服のスタイルは当然変わってきますよね。特に、生まれてまもない赤ちゃんは自分で体温調節ができないので、洋服で調整する必要があります。新生児の赤ちゃん向けに、季節ごとにおすすめのベビー服の組み合わせや小物をご紹介します。
基本の組み合わせを知ろう
基本の組み合わせは、「肌着+ドレスタイプの服」。
家にいるときでも外に出るときでも、必ず重ね着をします。
気温や湿度に合わせて素材を涼しいものや暖かいものに変えたり、アウターを重ねたりするなどして調節していきます。
春・秋のベビー服
寒さや暑さが混ざった季節は、簡単に脱ぎ着ができる上着など調節しやすい服装がよいでしょう。
- 下着(短肌着・長肌着)
- ドレスタイプの服
- ライトアウター(カーディガン・ベスト)
- 帽子
肌寒い春先や秋口は、肌着1枚に長袖の洋服を1枚重ねます。どちらも薄手で吸汗性と通気性に優れた素材を選びましょう。
また、まだまだ冷える日もあるため、カーディガンやベストを重ねて調整したり、外出用にアウターがあったりすると安心です。
夏のベビー服
夏は汗などで肌着や洋服を頻繁に取り換えるため、枚数を多く用意しておくとよいでしょう。
- 肌着(短肌着・長肌着)
- 薄手で半袖のドレスタイプの服
赤ちゃんは汗をかきやすいので、ドレスタイプの服を1枚で着させることはせず、通気性と吸湿性に優れた下着をベースに、薄手で半袖のドレスタイプの服を重ねます。
さらに、冷房のよく効いた室内で過ごすことが多い場合は、下着を重ねて調整します。
冬のベビー服
冬は下着の上に長袖の洋服を1枚着せるのが基本です。その日の気温によってベストなど重ね着をさせて調整しましょう。
- 下着(短肌着・長肌着)
- 長袖ウェア
- ベスト
- バギーオール
- 帽子やソックス
ただ厚手の服を重ねるよりも、下着を重ねて調整すると、服と服の間に空気が入るため保温性が増すのでおすすめです。熱くなったときには、下着を1枚脱がせるなど細かい体温調整ができるのもメリットです。
さらに、「バギーオール」という洋服も冬にあると便利です。これは、バギーやベビーカーに乗せるとき抱っこひもで外出するときの防寒対策として使われるつなぎ型のアウターのことです。
帽子やソックスなどの冬小物も身に着けて防寒対策をするのも忘れずに。
- セブン&アイホールディングス「おでかけ着選びのアドバイス」アカチャンホンポ(https://akachan.omni7.jp/fair/BlifeOutWear#BOWCode,2020年11月9日最終閲覧)
- 日本トイザらス「新生児服の種類を紹介!必要な枚数に夏・冬の着させ方、洗濯方法など」トイザラス(https://www.toysrus.co.jp/f/CSfNewborn-article.jsp#cb08,2020年11月9日最終閲覧)
- ベネッセ「新生児肌着・ウエアガイド」たまひよSHOP(https://shop.benesse.ne.jp/sj/ft_babyhadagi/,2020年11月9日最終閲覧)
用意しておくべきベビー服の枚数の目安
ベビー服の必要な枚数の基本は以下の通りです。
- 短肌着 5~7枚
- 長肌着やコンビ肌着など 4~5枚
- ツーウェイオールやカーディガンなどの上着 3~4枚
- コートなどの冬用アウター 1~2枚
それでも生まれた季節によっても、赤ちゃんの体質によっても異なりますので、あくまでも目安として参考にしてみてください。
実際にママたちはどのくらい用意したのでしょうか?ママリに寄せられた声を見てみましょう。
うちは3850gで産んだときは、1ヶ月検診時には60はパツパツでした!
肌着は新生児からのは3ヶ月の今も使えてます!お腹まで隠せれば冷えないので😊
思っていた以上に下着や洋服が必要だったという回答が多く見られました。
柔らかく肌触りにこだわった質のいい肌着や、家の中で着るロンパースなどは、何枚あってもよさそうです。
また、はじめは基本の数量をそろえておき、必要になったら買い足すというスタンスでもよいのかもしれません。
- 日本トイザらス「新生児服の種類を紹介!必要な枚数に夏・冬の着させ方、洗濯方法など」トイザらス(https://www.toysrus.co.jp/f/CSfNewborn-article.jsp#cb07,2020年11月11日最終閲覧)
- ベネッセ「新生児肌着ウエアガイド」(https://shop.benesse.ne.jp/sj/ft_babyhadagi/,2020年12月1日最終閲覧)
ベビー服の洗濯方法
赤ちゃんは肌がとても敏感なため、大人の洋服に付着している成分の一部が、しっしんなどの原因になる場合があることから、洗濯は大人と別々にしたほうがよいというのが一般的に言われていることです。
また、洗剤も赤ちゃん用の洗剤があるので、それを選んであげてもよいですね。
新しい洋服を着せるときは、「水通し」といって洗濯前に一度水洗いしてもよいでしょう。水通しによって生地が柔らかくなり、肌ざわりもよくなるだけでなく、吸水性が高まり汗を吸いやすくなるのでおすすめです。
ただ、少し面倒に感じる方がいるかもしれません。ママリでは、以下のような投稿がありました。
ただうんち汚れはベビー用の方が落ちる気がするので手洗いする時にベビー用の洗剤使ってます。
初めての子供だったので神経質になり生後6ヶ月ぐらいまでは大人と別に洗ってましたが、妹に聞いたら生後1ヶ月ぐらいから一緒に洗っても大丈夫だと言われました😂
さらさだとそんなに高くないので良いのではないかと思います、うちは今では主人だけ洗浄力と脱臭力のある洗剤で別洗いして
私と息子の服はさらさで洗ってます😄
新生児~生後6か月頃をめどに、別洗いを辞めたというママたちの声が目立ちました。
生まれたばかりのころは赤ちゃんの肌には、どんな影響があるかわからず不安になるため、まずは別洗いをしてみて、徐々に大人の洋服と一緒に洗って、問題がなければ切り替えてしまってもよさそうですね。
- 日本トイザらス「新生児服の種類を紹介!必要な枚数に夏・冬の着させ方、洗濯方法など」トイザらス(https://www.toysrus.co.jp/f/CSfNewborn-article.jsp#cb07,2020年11月11日最終閲覧)
機能的で役立つ素敵なベビー服を手に入れて
かわいいベビー服は数あれど、ママの立場を考えみると、いかに便利であるかという点も大切なポイントです。
改めて選び方のポイントをおさらいすると、「サイズで選ぶ」「素材で選ぶ」「シーンで選ぶ」という点がありました。ほかにも月齢に合わせたおすすめや、季節に合わせた洋服の着方の基本を意識して、赤ちゃんとママのお気に入りになるような便利で機能的なアイテムを見つけてみましょう。