③寝ている子どもの顔の近くにはものを置かない
子どもは、本当によく動き回りますよね。それは寝ている間も同じ。寝返りをしたり、ずり上がったり、じっとして眠ることはまずありません。
そのため、子どもが就寝中に動き回っているうちに、枕やタオル、衣服、よだれ掛け、ぬいぐるみなどの思わぬものが、口や鼻を覆ったり、ひもなどが首に巻き付いたりしてしまうおそれも考えられます。
寝ている赤ちゃんの顔に近くには、口・鼻を覆うようなもの、または首に巻き付くことが考えられるようなものは置かないようにしましょう。
④寝室やベッドに赤ちゃんの頭が挟まってしまう隙間を作らない
子どもは、寝かせたときはおとなしく寝ていても、寝ている間に動き回って、ベッドと壁の隙間などに挟まってしまうことも考えられます。
窒息や思わぬけがをするリスクがあるため、ベッドの周囲の隙間をなくす必要があります。また、ベビーベッドの場合は、柵とマットレスや敷き布団の間に空間があると挟まってしまう危険があるため、隙間を無くすようにしましょう。
⑤1歳になるまでは、あお向け寝をさせましょう
先にも述べたように、うつ伏せ寝には窒息のリスクがあります。1歳になるまでは、寝かせるときにはあお向けにしましょう。
しかし、あお向けで寝かしつけても、赤ちゃんは動き回りますし、寝返りをすることを忘れずに。ここまでにご紹介してきたように大人のベッドで寝かせたり、ふかふかの寝具を使ったり、寝ている子どもの顔の近くに口・鼻を覆う危険のあるものを置いたり、寝室に子どもの頭・体が挟まる隙間があるような場合だと1歳過ぎても危険であることに変わりありません。
あお向けで寝かせているから放っておいても平気、とは決して思わず、赤ちゃんが寝ているときは十分に注意を向けてくださいね。
⑥添い寝で保護者が圧迫し てしまわないように注意
子どもは寝るときにママ・パパが隣にいると落ち着いてぐっすり眠ってくれるものですよね。そのため、寝かしつけのときに添い寝をすることも多いはず。
しかし、添い寝の際に意図せず子ども一緒に眠ってしまい、自身の身体が子どもを圧迫してしまうおそれがあることも考えられます。添い寝のときにも注意が必要ですね。
特に月齢が低い赤ちゃんと添い寝するときは、ママやパパが赤ちゃんのとなりで眠り込んでしまわないように重々気を付けましょう。
- 消費者庁「0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください! 」( https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/161024kouhyou_1.pdf,2021年3月17日最終閲覧)
大切なわが子を就寝時の窒息事故から守るために
寝返りができるようになり、すくすく健やかに成長するわが子を見て、「就寝中の窒息死」なんて考えたくもないかもしれませんが、就寝中の赤ちゃんには大人がしっかり見守っていないと窒息の可能性があるということは頭に入れておくべきことでしょう。
寝返りをし出したら、窒息のリスクは寝返りができなかったころより大きくなります。ただ寝返りをし出したことは成長の1つとても喜ばしいことですよね。重要なのは、成長段階に合わせて赤ちゃんの寝具や就寝の仕方を考えること。そして、親自身が就寝時の窒息事故の危険性について頭に入れておくことです。
就寝時の寝返りを気遣い、寝返り防止クッションを使用するときも注意すべき点を忘れず、赤ちゃんの寝かしつけにはしっかりと気を配って、大切なわが子を守りましょう。










