それではまず短期間の保存に向いている冷蔵保存について説明します。例えばもうおっぱいが張って大変なのに子供が寝ちゃってなかなか起きない。そんなときには冷蔵保存が向いているかもしれません。
母乳は家庭用冷蔵庫で24時間まで保存できます。使わなかった場合、搾乳した当日であれば冷凍保存することが可能です。冷蔵保存用の哺乳瓶キャップなども売っているので冷蔵する方はそのような商品を買うのも良いでしょう。
哺乳瓶につけることのできる冷蔵保存専用キャップです。お湯に触れず湯せんすることができるように、キャップの上には湯せん用指かけ穴もあります。
湯せんをかけたあと、キャップ部分をそのまま哺乳瓶用乳首に変えればすぐに飲ませることができます。こちらの商品のメーカーは冷蔵保存期間は24時間を推奨しています。
飲ませ方
冷蔵庫から取り出し、お風呂くらいの温度のぬるま湯で37度未満のひと肌程度に温めてください。脂肪分が分離している場合は、軽く振ってから飲ませてください。
熱湯や電子レンジは母乳の組織を変質させたり破壊してしまったりで、決して使用しないでください。
冷凍保存:長期保存に最適!
では次に長期の保存に向いている冷凍保存について説明します!こちらは赤ちゃんの飲む量とおっぱいの出る量が合わず、おっぱいが余ってしまって困る。そんなママにはぴったりの保存法です。
ピジョンの母乳フリーザーパックを使用した場合、母乳は冷凍庫で3ヶ月ほど保存できます。しかし、扉の開閉により温度差を保つことができないこともあるので、古いものから順番に早めに使っていきましょう。冷凍するときの保存は、母乳用フリーザーパックがおすすめです。
母乳を解凍して哺乳瓶へ移し替えるときに、パック内側に指が触れず衛生性が保てるように工夫された構造をしています。
日付・容量の記入をできるシールも付いています。パックには4ml、80ml、160mlと容量別に売られているようで、サイズをチェックしてから購入してくださいね。
飲ませ方
使用する前夜に冷蔵庫へ移して解凍し、飲ませる直前にぬるま湯でひと肌程度に温めます。または、流水で解凍してからぬるま湯で温める方法もあります。
解凍した母乳は再冷凍せず、余った場合は破棄してください。こちらも電子レンジや熱湯での解凍は、母乳の成分が変わってしまうので絶対に使用してはいけません。
室温保存:なるべくすぐにあげましょう
夏などの気温が高いときを除き、搾乳してから4時間ほど室温25度以下なら保存できるようです。しかし、温度管理など衛生面で心配な面もあるため、30分以内に使用しない場合は冷蔵か冷凍保存することをおすすめします。
- ピジョン「さく乳した母乳を保存したいのですが、どうしたらよいですか?」ピジョン(https://support.pigeon.co.jp/faq/detail-20.html#:~:text=さく乳直後の母乳,℃)をおすすめします。&text=哺乳びんで母乳を,びんをお使いください。,2023年1月26日最終閲覧)
- Medela「母乳の保存、冷凍、解凍方法」(https://www.medela.jp/breastfeeding/mums-journey/storing-and-thawing-breast-milk,2023年1月26日最終閲覧)
母乳の保存・飲ませる際の注意点
母乳は冷蔵や冷凍で保存できますが、保存したり飲ませたりするときには次の四つのポイントに注意してください。










