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授乳で乳首が切れる原因とは?
授乳中に乳首が切れて激痛が走るという経験は、母乳育児をしている方が経験していることだと思います。私自身も授乳をしているときに経験し、すごくつらい気持ちを味わいました。
授乳中に乳首が切れてしまうと、まさに息を飲むほどの痛みに襲われるのに、赤ちゃんのために頻回授乳は避けられないという状況は精神的にも肉体的にもつらかったです。
乳首が切れて痛みが出てしまうのにはいくつかの理由があります。
- 浅吸いになっている
- 授乳姿勢がよくない
- 乳首をかまれる
- 乳首、乳輪の部分が硬い
授乳中に乳首が切れてしまうのは、赤ちゃんがおっぱいを浅く吸ってしまう浅吸いが原因です。そのため、授乳のときは、赤ちゃんが大きな口を開けたときにできるだけ乳首を深く吸わせるようにしましょう。痛みがひどくて出血したり直接母乳を与えられなかったりする場合は、搾乳してから飲ませてもよいですね。
また、赤ちゃんの成長とともに歯が生えてくると、授乳のときに乳首をかまれてしまうことがあります。かまれた痛みで授乳がつらくなってしまうかもしれませんが、特に痛みが強く出ている場合は授乳をやめて病院を受診しましょう。
- しんしろ助産所「母乳通信 第23号」しんしろ助産所(https://www.city.shinshiro.lg.jp/kosodate/kosodateshien/bonyu-tsushin.files/bonyuu_tsuushin23.pdf,2019年8月26日最終閲覧)
- 平針北クリニック「母乳外来」(https://www.hirabarikita-clinic.com/母乳外来/,2019年8月26日最終閲覧)
- 富山県教育委員会「母乳育児を進めるコツ」(https://www.pref.toyama.jp/120101/kurashi/kenkou/kenkou/kj00002478/kj00002478-002-01.html,2019年8月26日最終閲覧)
- 田原卓浩(著)他「すくすく赤ちゃん 小児科医が贈るこころとからだをはぐくむ子育ての本」P40~41(保健同人社,2014年)
- ひらしま産婦人科「2001年3月号母乳保育を目指すために必要なこと」(http://www.hirashima-women-clinic.com/etown/E_town_0103.htm,2019年8月30日最終閲覧)
- 白金高輪海老根ウィメンズクリニック「よくある質問」(http://ebine-womens-clinic.com/qa/qac/cat_childrearing,2019年8月30日最終閲覧)
- 平田クリニック「母乳育児のすすめ」(https://kumagaya.hirata-clinic.com/column/母乳育児のすすめ/,2019年8月30日最終閲覧)
- ピジョン「母乳育児で乳首が切れるのはなぜ?切れたときの正しいケア方法と授乳方法を助産師が解説」(https://pigeon.info/bonyu/article-290.html,2024年4月26日最終閲覧)
- 公益社団法人桶谷式母乳育児推進協会「桶谷式母乳育児Q&A」(https://oppa.oketani.or.jp/q_and_a?category=12,2024年4月26日最終閲覧)
浅吸いになっている
乳首が切れて痛みが出てしまうのにはいくつかの理由があります。
- 浅吸いになっている
- 授乳姿勢がよくない
- 乳首をかまれる
- 乳首、乳輪の部分が硬い
授乳中に乳首が切れてしまうのは、赤ちゃんがおっぱいを浅く吸ってしまう浅吸いが原因です。そのため、授乳のときは、赤ちゃんが大きな口を開けたときにできるだけ乳首を深く吸わせるようにしましょう。痛みがひどくて出血したり直接母乳を与えられなかったりする場合は、搾乳してから飲ませてもよいですね。
授乳姿勢がよくない
授乳中のママの姿勢にも注意が必要です。初産でひとりで育児をしていると、慣れない授乳で無理な姿勢をしてしまいがち。
授乳後に乳首がヒリヒリして痛みがあると、今後ひとりで授乳するのがこわくなってしまうことも…。
いつもと違う音がしたり授乳で乳首が痛くなったりする場合は、赤ちゃんがうまく吸えていない可能性があるので、乳首が痛くならないような姿勢を試してみてください。
口から乳首を外すとき圧抜きしていない
授乳が終わったら赤ちゃんの口を乳首から離しますが、自然に離してくれずに吸いついたままで乳首を引っ張ってしまい、乳首を痛めてしまうこともあります。
赤ちゃんが乳首に吸いついているときに離す場合は、清潔にしたママの小指を赤ちゃんの口の端に差し入れ、赤ちゃんの口の中に空気を入れる「圧抜き」をしてから外すようにしましょう。
乳首をかまれる
赤ちゃんに歯が生えてくると、授乳中に乳首をかまれることも増えますが、特に歯が生え始めるときは歯茎がむずがゆくなり、いろいろなものを噛むようになるので注意が必要です。
口の中に歯がうっすら見え始めたりよだれの量が増えてきたりなど、歯が生えてきた兆候があったら、歯固めのおもちゃやマッサージで緩和してあげるなどして、歯茎のむずがゆさを緩和してあげるとよいでしょう。
また、ママが授乳に集中しておらず、テレビやスマホに夢中になっているときなど、赤ちゃんはママの気を引くために乳首をかむこともあります。
赤ちゃんに授乳してあげられる期間は、育児の中でもほんとひとときなので、授乳中は赤ちゃんに集中して、ママも授乳を楽しむようにしてみてください。
そして、赤ちゃんにいつもと違う様子はないかなど、気にかけてあげるようにしていれば、授乳中に乳首をかまれることも減っていくでしょう。
乳首が切れて痛いときの対処法・予防法は?
乳首が切れてしまったときの授乳はとても苦痛。そんなときには、乳首の痛みを和らげるアイテムやマッサージを試してみてください。
ケアクリームで乳頭を保湿する
乳首が切れたり荒れたりしているときは、ちょっとした刺激でも強い痛みにつながります。乳首が乾燥しているとますます傷つきやすくなるので、乳首や乳頭専門のケアクリームで保護してあげましょう。
乳首用のケアクリームなら、無香料無着色で赤ちゃんの口に入っても安心な成分でできているので、保湿のために乳首に塗っておいても授乳前にふき取る必要はありません。
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乳首がやわらかくなるようにマッサージ
乳首が固い状態だと赤ちゃんに吸われたときに傷がつきやすく、授乳中の痛みにつながってしまいます。予防のためにも、乳首がやわらかくなるようにマッサージしておけば、赤ちゃんも吸いやすく乳首の痛みも緩和されるでしょう。
マッサージのやり方は、親指と人差し指、中指で乳首をつまみ、無理のない範囲でいろいろな方向に引っ張るだけでOK。
乳頭保護器を使う
乳首に傷があって授乳時に痛みを感じるときは、シリコン製の乳頭保護器を使い、授乳の刺激から乳首を守ってあげるのもおすすめ。
肌にぴったり貼り付けることで、直接授乳しているような感覚で使用でき、赤ちゃんに乳首をかまれる心配もありません。
乳首の大きさや赤ちゃんの口のサイズに合わせて、使いやすいものを選んでくださいね。
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搾乳して哺乳瓶で授乳
赤ちゃんに乳首を吸われることで大きな痛みを伴う場合は、搾乳して哺乳瓶で授乳することも検討してみてはいかがでしょうか。
母乳を搾乳する際には、市販の搾乳器を使用すれば、痛みも少なく母乳をしっかり保存しておくことができます。
搾乳器には手動や電動などいろいろなものがありますので、ご自身に合った商品を選んでみてくださいね。
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先輩ママはどうだった?母乳育児での乳首トラブル体験談
授乳中に痛みを感じると、赤ちゃんに母乳をあげることをやめたくなってしまう可能性も…。先輩ママは母乳育児での乳首トラブルをどう乗り切ってきたのでしょうか。
授乳中のさまざまな乳首トラブルの体験談を紹介します。
搾乳器を使って乳首を休ませた
出産直後は、まだ母乳の出がよくない場合もあるため搾乳はやりにくいかもしれませんが、母乳がたくさん出るようになってからは搾乳するのも一つの手段ですね。
私自身も産後2週間くらいしたとき、乳頭の傷があまりにひどくて産院に相談したところ「搾乳器を使っても問題ないから、しばらく使って乳首を休ませたら?」とアドバイスをいただきました。
乳首が痛いときは乳頭保護器を使って授乳をした
乳首痛いですよね、私も泣きながら授乳してました〜。
あまりにもストレスになるので、直母は一日数回にして、あとは搾乳して哺乳瓶であげてます。
痛みに耐えながら授乳し続けるより搾乳にして乳首を休ませるのが一番早く治ってストレスにもならない思います。
搾乳にすると数日で治るみたいですヽ(。•ω•。)ノ♩
乳頭保護器は、乳首の保護目的で使用するものですが、偏平や陥没気味の乳首用の保護器もあります。ソフトタイプとハードタイプがあります。傷の状況や、赤ちゃんが飲むかどうかで形を選びましょう。産院で消毒済みのものを借りられる場合もあるため、入院中であれば相談してみましょう。
姿勢や抱き方を変えて授乳した
赤ちゃんが乳首を含んだ時に、傷口が上顎側に来る抱き方でもダメですかね?
私は傷口が下顎側に来るとめちゃ痛かったので…。赤ちゃんの舌が動いて傷口に触れることがしんどかったです‼️
ラグビー抱き?って言うんでしたっけ?私はこれであとはとにかく浅吸いにならないよう大きな口が開くのを待って乳輪から思いっきりくわえさせてます!
授乳のとき、ずっと同じ角度で吸わせていると乳首も同じ場所が痛くなってしまいますよね。最初は、赤ちゃんの首も据わっていないため、授乳に慣れるまでは自分の姿勢や赤ちゃんの抱き方やを変えるのが大変かもしれません。授乳クッションなどをうまく活用すれば、姿勢をうまく変えていけそうですね。
乳頭が切れることは授乳の姿勢が影響することもあるため、痛みがある場合には助産師さんや医師に姿勢の指導を受けるのもよいでしょう。
傷が痛むときはミルクを飲ませた
2週間検診で看護師さんに痛々しい乳首を見せたら、しばらく搾乳するように言われました。
それから3〜4日搾乳したものを与え、おっぱいを休ませたら、だいぶ傷が治りましたよ!
その後も痛みがあるときは搾乳したり、たまにミルクをあげたりしてました。
そしていま子どもは生後3ヶ月になりましたが、まったく痛みなく授乳できています!完母です!
はじめは辛いですが乳首も吸われてるうちに強くなりますよ!笑
無理せずがんばってください♡♡
授乳の際、乳首が切れてしまうと毎回の授乳がつらくなってしまうものです。痛みが強くどうしようもない場合は、ミルクも与えながら乗り越えたそうですよ。おっぱいを少し休ませることも必要ですね。
噛まれて激痛…
最初のころは特に問題なかったのに、赤ちゃんに歯が生えてきたら乳首をかまれるようになったという意見も。吸うだけでは乳首が切れるまではいかなくても、固い歯に噛まれてしまっては、傷ができたり切れたりといった乳首トラブルも増えてしまいますよね。
そのうち乳首が頑丈に!
初めての育児では、ママも授乳に慣れていませんが、それは赤ちゃんも同じこと。うまく乳首を吸えなくてママに痛い思いをさせてしまうこともありますが、ひたすら耐えていれば赤ちゃんの飲み方もうまくなり、吸われ続けた乳首も頑丈になって痛みを感じなくなることもあるようですね。
- しんしろ助産所「母乳通信 第23号」(https://www.city.shinshiro.lg.jp/kosodate/kosodateshien/bonyu-tsushin.files/bonyuu_tsuushin23.pdf,2019年8月26日最終閲覧)
- 松井潔(監)「最新!育児新百科」P49 (ベネッセコーポレーション,2017年)
授乳をするときに乳首の痛みをうまく乗り越えよう!
赤ちゃんとママにとって一番のコミュニケーションの時間は授乳ではないでしょうか。ミルクであっても母乳であっても、赤ちゃんが幸せそうにゴクゴクと飲む表情を見るのはとてもうれしいひとときです。
しかし、乳頭が切れてしまうと、授乳の時間がつらくなってしまいますよね。そのようなときは、ご紹介した体験談の中に合った対処法を試してみてくださいね。
症状が改善されない場合は産婦人科や母乳外来に相談しましょう。さまざまな工夫をしながら、授乳タイムが幸せな時間となりますように。